「脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件」より

下記は全て「脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件」よりの転載となります。

心筋梗塞や脳梗塞、認知症の原因となる動脈硬化の改善にご活用ください。

目次

「2年間の我慢で一生の五体満足が得られます。努力しましょう、するしかない」

以下に述べるのは、著書「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」記載以外の注意事項ですが、血管にプラークが溜まっていない人(私の基準でレベル:0~1の方)は今まで通りでかまいません。レベル:2の方は注意する必要があります。

特にレベル3~4の方・糖尿病・大腸ガン・前立腺ガンの方・その他の動脈硬化関連疾患(サイトの別項目参照)の方は以下の事柄を少なくとも2年間はお続けください。その後はそのような食習慣が当たり前に感じます。プラークレベルの詳細は(動脈硬化の未来塾 31)へ。

この食事療法は動脈硬化改善・治療および予防、更にすでに脳梗塞・心筋梗塞になられた方や認知症の傾向がある方への食事療法とお考え下さい。頸動脈プラークが肥厚している人は認知症になりやすい(Wendell CR et al.: Stroke 2012;43(12))との一流雑誌で報告有り・・つまり・・この食事療法は・・認知症予防の食事療法でもあり・・・血管病全ての予防・治療に効果が期待できます。

この食事療法には、エパデールSなどの病院処方でいただくEPA製剤(魚油ではなく純度98%以上のEPA)の服用がお勧めです。LDLを下げるスタチン製剤はお勧めしていません(理由のエビデンスはサイトの各所に掲載)

なお、当院へ受診された脳梗塞・心筋梗塞後の方や血管プラークの改善がみられない方・レベル4の方へは、以下の文面よりもっと厳しい文書をお渡しして指導を行っております。

「2年間の我慢で一生の五体満足が得られます。努力しましょう、するしかない」

脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件」より

**フライ物・揚げ物・脂身類・油炒め類**

1)ギョウザの中身は脂身&肉です。 野菜だけの餃子でもフライにせず水餃子で。
B級グルメで人気の餃子ですが・・意外な落とし穴があります。
2008年度の餃子消費量の上位10県の内の4県は、2010年度の大動脈瘤破裂(女性)での県別死亡ランキングの上位10県にランクインしていますが(当サイトに紹介)、偶然なら凄い確率です。

2)亜麻仁油・エゴマ油・ココナッツオイル・米油・ゴマ油・オリーブ油など、レベル2~4の方は、プラークが改善しない・・または悪化しますので・・生の使用でも控えましょう。酸化してもしていなくても、頻回の摂取は危険です(後述)。
(ふりかけゴマ・ゴマ豆腐のゴマ・生のオリーブ油などは、レベル0~1の方は普通に可です)

3)コロッケ・天ぷら・から揚げなどの衣は控える。(劣化・酸化脂質を多く含む)

4)揚げ物・油炒めは極力控えましょう。

5)加熱調理時のベーコン・食用油など(脂身、全ての食用油)での味付けは控えましょう。油なしで焦げ付かないフライパンが必須です。

メモ:血管プラークが一番少ない食習慣のグループは、アルコール少量(ビール換算なら1日500cc以下)で天ぷら・揚げ物類が嫌いな人達のグループでした。当サイトの脳梗塞・大腸ガンなどになりやすい県別ランキングに掲載。

メモ:油を使わないフライ調理器具がありますが、たまに作る子供の弁当用ならいいでしょうが、50過ぎの大人がフライ物をわざわざ食べる必要はないでしょう。脂肪成分は少なくはなりますが、ゼロにはなりません。また、子供だからこそ揚げ物を好きにさせないこと・・が・子どもの将来のためです。
親やお爺さんが食べていると子どもはその食品を欲しがります(生き物の生きる術として)。

また、食習慣で揚げ物・油炒め食品・脂身類などの味や、その食感を快感に思っていた自分の脳細胞を教育する意味合いからも、頸動脈にプラークが肥厚・堆積している人も、していない人も、子供ならなおさら、そのような食品を”好む脳”にさせないことが肝要です。・・頚動脈エコーでは動脈硬化の3~4割程度しか判定出来ず、健診の採血結果では動脈硬化の程度をほとんど判定出来ない・・のです。「君子危うきに近寄らず」

**肉類**

1) 動物性蛋白は脂が少ない魚(後述)、鶏肉(皮なし)、豚肉(赤身:特にヒレ肉)、卵白などから摂取。牛肉を食べたいときは、輸入肉(オージービーフなど)のモモ肉の赤身部分を茹でて調理するか、“西洋水炊き“のポトフなどで頂くのがお勧め。豚のバラ肉などは脂身を調理前に取り除けば、普通に料理に使っても問題ありません。(脂の多い青魚や霜降り肉は特に避けたい食材です)

2)ステーキ食べたいなら、特に脂が少ない牛肉(輸入牛は脂肪量が少ないですが、和牛なら完全放牧野生牛など)や、豚のヒレステーキ少々。添え物の油炒め・ポテトチップスなどは残す。霜降りのロース・サーロインは避ける。
(半年過ぎると、他の人が脂身の多い肉を食べていても欲しくならないでしょう。それがヒトの本能です)

3)焼き肉(鳥)の場では、ホルモン、豚バラ、ハラミ・カルビ・ロース・鶏皮は控えて、砂ズリ(砂肝)・鶏肉や脂身の少ない赤身の肉を選択しましょう。

4)チャンポンなどのバラ肉でも脂身は箸で外して食べない。鶏のササミは普通に食べても可です。

5)すき焼き・しゃぶしゃぶなどでも脂身は残す。お湯で脂が全てとれますか?

6)ハム類は脂身を残して食べる。サラミは控える。

**果物・お菓子類**2016年3月28日**追記あり 2018年1月29日推奨「炒り豆」削除

1)果物は糖度が低く、脂質が少ない、やや小さめの果物を選ぶ(イチジク・イチゴ・ビワ・スモモ系・サクランボ・瓜・キウイフルーツなど)。つまり、少量で満腹感になる果物が可。アボガドは脂質が多いので特に控える(たとえサラサラ成分が入っていても)。

2)飽和脂肪酸の少ないお菓子を(やはり和菓子がベター:でも油で揚げていないこと)
饅頭(餡なし)や焼き芋・甘栗・などは・・時々なら可。バター・マーガリン・植物油脂・ショートニングなどを使っていない食品を選ぶ。基本的に手で触って・潰して、指に油がつく食べ物は避けましょう。餡入りまんじゅうを食べるときは、2個以上食べない。
洋菓子より和菓子がいいですよ・・とお話ししたら、餡入り饅頭を1日に何個も食べてプラークを悪化させた方がおられました。

3)砂糖入り飴はシュガーレスの飴に変える。黒砂糖も砂糖です。蜂蜜も砂糖の一種と考える。

4)センベイは甘党の人が食べたがる代物ですが、プラークが改善しない人の中で4名にセンベイを毎日食べている人がいました。当初は餅と同じだから・・と、軽く考えていましたが・・食用油を練り込んだ製品が多いそうです。また、油を敷いた鉄板で焼くからかもしれません。療養中の方は控えましょう・・餡を外した饅頭でも召し上がり下さい。

備考) 煎餅に限らず、麺類、餅など・・全ての食材で、植物油脂や植物油の添加品にご注意を(高級オリーブ油なども例外ではなく、全ての植物油の添加品)。 魚や肉、およびその加工品の脂質の量は問題です。でも、植物の場合は、アボガド以外の脂質量は特に問題にする必要はありません。

注意)
a)テレビで”黒砂糖が健康にいい”と言っていたので、毎日昼のおやつに黒砂糖を食べて、プラークが激しく悪化した事例有り。
b)バナナを毎日食べている人は血管プラークがほとんどの人で多く堆積していました。果物の食べ過ぎはいけません。
c)赤ワインはポリフェノールが多いので健康にいい・・焼酎は健康にいい・・と聞いたので、信じて?飲み過ぎてプラークを改善させない人、悪化させた人もいます。

メモ:NHK大河ドラマ「八重の桜」でも有名な新島襄:46歳で心臓病(おそらく心筋梗塞)が悪化して永眠。応接間に鍵付きのボックスがあり、新島襄が客人用の西洋お菓子を食べてしまわないようにしていた・・そのくらいの甘党だった・・・・ために・・・>心臓病になったのです。

**卵**

1)生卵またはゆで卵などは毎日1個いただきましょう。卵焼きは油を使わないで調理を。
(油を敷いて焼いた目玉焼きは、底の焦げた部分に、油が張り付いていますので、残すこと)

(2017年10月10日修正)

**乳製品**

1)市販の牛乳:20才以上での牛乳飲用に関して、50歳以上の男性1023人を調べた結果、男性では毎日コップ2杯以上(400cc以上)を5年間以上続けて飲用すると、血管プラークが明らかに多く溜まりますが、毎日コップ1杯以内であれば、牛乳を飲用していない人と比較して、血管プラークの程度は同じでした。

女性の場合、50歳以上の1485名で調査したところ、プラークに関しては毎日牛乳を5年以上も飲んでいた群と、時々牛乳を飲んでいた群、ほとんど飲んでいなかった群で検討しました。
結果は、毎日牛乳を飲んでいた群の方はプラークが多く堆積していましたが、時々牛乳を飲用していた群のプラーク堆積が最も少なかった。つまり、女性の場合は牛乳を時々飲んでも動脈硬化は進行しないことが判明。

女性の場合は、毎日の牛乳摂取は決して勧められませんが、時々(おおよそ週にコップ1~3杯)程度の牛乳摂取は全く問題ないと考えられます。成人の女性には低~無脂肪牛乳がお勧め。
(牛乳と乳ガン・前立腺ガン・骨折・プラークに関する詳細は調査中)

2)チーズ:牛乳とプラークに関する研究から、料理に少量使うことや、時々普通に食べても問題ありません。

3)ヨーグルト:牛乳同様に、血管プラークの視点から考えれば毎日摂取は控えましょう。ただし、プラークのレベルが2~3~4の人や50歳以上の方は豆乳ヨーグルトに変更する方がいいでしょう。
高齢者でインフルエンザ予防にヨーグルトを毎日食べる方がおられますが、高齢者の多くはレベル2~4ですので、乳製品によるヨーグルトよりも豆乳由来のヨーグルトをお勧めします。豆乳ヨーグルトでもマクロファージの活性(ウイルス退治・がん退治・プラーク貪食)が高まりますし、インフルエンザなどの予防やプラーク改善の手助けにもなります。豆乳を乳酸菌で発酵させたヨーグルトも多くの製品が市販されていますが、自家製でもプラークの改善に違いは出ません。味のない自家製豆乳ヨーグルトにVitC豊富な果物・甘酒(1日30cc迄)を入れて召し上がればスイーツとしても楽しめます。
(果物摂取の量は後述)

4)アイスクリーム・ソフトクリーム:牛乳飲用とプラーク(T-max)との関係データから、時々1個食べても大丈夫です。

注意):血管プラークを減らす努力が必要な方は・・
牛乳の場合は、無脂肪~低脂肪の商品を選択しましょう。牛乳は液体の牛肉と考えて、動物性の肉(蛋白質)摂取の枠内で、脂質の少ない品にすべきです。ただし、男女共に毎日の摂取は控えるべきです。

(2017年10月10日修正)

**アルコール**

1)1)「ビール換算で350cc/日まで」が目安ですが、プラーク改善・治療の経験から、ビール以外のアルコールでは、25%焼酎なら40cc/日まで、12.5%ワインなら60cc/日まで、15%日本酒なら60cc/日まで。

血管内を濃度が高いアルコールが流れると、血管内の内側の内膜が、いわゆる「皮膚の火傷」状態になり、ボコボコに傷んで、縮んだり・はげ落ちたりした内皮細胞が修復するのに1ヶ月位かかりますので、その間に、わずかの酸化・劣化脂質・酸化していない脂質でもどんどん血管の壁の中へ、マクロファージと関係なく、単に流体物理学的な作用で入り込んでいきます。

上記の量を守らなければ、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=1~2の人は、プラークが進行してレベル3~4になり、特にレベル3~4の人は近いうちに脳梗塞・心筋梗塞になるでしょう。***多くの事例があります。月に1~2回でも・・本当にアルコール多飲は怖いです***

最近アルコール濃度3.5%のビールがサントリーから発売されています(名:和膳)。これならビールを少し多く飲めます。糖質の量はどうでもいいのです。

なぜ? 血液内のアルコール濃度がある限度以上ならアウトなのでしょうか・・・?

理由説明:5%のアルコール濃度液0.5ccを皮内注射したらどうなると思います? 一瞬で皮膚が5mm程陥没して凹みます・・しかも激しい疼痛!と同時です。皮膚の細胞の細胞膜が溶けて細胞が一瞬に縮んだのです(自分自身の腕で実験:痛みを感じない皮膚にする目的)。

ただし、血管の中の内皮細胞に神経はなく、アルコールで内皮細胞が縮んで、内皮細胞の細胞間隙が広がり、良質の脂質も血管壁に潜り込みやすい状態になっても、痛みがないので本人は気付かないのです。

2)つまみにフライ物、バター製品、植物油脂添加食品を避けましょう。ナッツ類ですが、ナッツの重量の約50~60%は脂質です。ナッツは週に2~3個に止めましょう。血管の弾力性が良くなっても、プラークが悪化しては本末転倒です。脂質の少ないソラマメなどお勧めですが、豆に含まれている脂質もプラークの原料になりますので、枝豆・炒り豆などの大豆の過剰摂取はNGです。竹輪や蒲鉾もいいですが、くれぐれも原材料の項目(栄養成分表ではなく)を見て、植物油脂添加品は避けましょう。

メモ:あの石原裕次郎氏はアルコール多飲・ステーキ大好きで有名でしたが、結局、解離性大動脈瘤になり手術したものの、肝細胞癌の悪化で永眠:52歳。ちなみに、非ウイルス型の肝細胞癌も大動脈瘤も生活習慣病なのです。特に非ウイルス型の肝細胞癌の人は、心筋梗塞や大動脈瘤の人と同じ程度に血管プラークが肥厚しています(サイト掲載済み)。

**パン? ごはん?**2016年3月28追記

1)レベル3~4なら、絶対に“ごはん”に。ごはんにはジャム・バター・牛乳など似合いません・・。

2)ごはんは白米でも、雑穀米でも、 玄米でもかまいませんし、それらのミックスでもかまいません。

備考)2016年3月28日時点での追記
療養中の方で、毎日ドイツパン(フランスパンと同じ製法の品)を昼に1年間食べていて、プラークがかなり順調に減った方がおられます。脂質の絶対量が僅かであれば、脂質の量の差は大した問題では無いことが判明しました。このことは逆方向からの事実(脂質が多い魚を多く食べると、酸化していない脂質:刺身でもプラークが悪化する)でも明らかとなりました。

脂質の少ない米やパンなど、電子レンジを使ってもオーブンで焼いて、蒸しても大差ありません。

療養中の方は・・フランスパンなどを食べる際は、バターやマーガリン、ハチミツ、砂糖、ジャム、チーズ、牛乳製ヨーグルトなどを付けないで・・・1日1食だけ・・いただきましょう。
(脂肪ゼロの乳製品ですが・・・まだ実例の経験がなくコメントできません・・豆乳ヨーグルトで間に合っています)

3)ごはんや甘くないイモ類(里芋・ジャガイモ)を沢山食べても血管に脂は溜まりません。皮下脂肪になるだけです。
炭水化物を多く摂ると太るのですが、それは余った炭水化物を良質の脂肪で体内に蓄えるから。
軽い運動でも毎日行うことで良質の脂肪が減り、筋肉になります。なお、運動しても腐った脂(プラーク)は燃焼されません。

4)“いなり”より“おにぎり”を。“いなり”の皮は油を多く含んでいます。
(工場で作るおにぎり“コンビニのおにぎり”など、には植物油添加の記載がなくても、油が添加されている場合がありますのでご注意下さい。詳細はネットに記載されてます 2017年7月19日追記)

**めん類**

1)麺類のベストは“ソバ”です。うどんでもいいですが、天カス・天ぷら系の具は避ける。
(麺類・パスタなど・・植物油(脂)を添加した製品は避ける。原材料表示を確認しましょう)

2)ラーメン:豚骨ラーメンの汁は飲まない。チャンポンの汁も飲むのは控えましょう。

3)インスタント麺食品:なるべく摂らない。フライした麺や具のフライ物には劣化した脂質を含む

4)イタリア料理ではピザより、脂質の少ない具材で作った和風スパゲッティなどを選択しましょう。

**カレー類**

1)市販のカレールーは食用油や肉の脂などを煮詰めて作られています。
脂質を多く含みますのでご注意下さい。
自家製カレーなら食用油不使用のスープカレーのレシピを考案しましょう。

コメント)脳梗塞で入院しても、食用油(脂)で調理した食品・揚げ物が平気で病院食として出てきますのでご注意下さい。

**塩分制限は?**

1)塩分とプラークとの関係はありません。血圧が高くない方は普通に摂取して結構です。

2)西洋人のパン食&肉類は塩分が少ない・・なのに動脈硬化は超先進国なのです。

3)日本人は“おにぎり”と“漬け物”“魚”と塩分多いですが、日本人の動脈硬化は欧米人より良。

4)塩分多めの昔育ちの日本人が一番長生き・この事実を覆す疫学調査が存在するのでしょうか?

5)塩分消費が多い県は、確かに心筋梗塞・脳梗塞の多い県ですが、その裏事情をご存じですか?。塩分消費量の多い県は、食用油・砂糖・豚肉・アルコール・餃子などの消費も多い県なのです。
本当の理由はそこにあるのです。過去の疫学調査に油・砂糖・アルコールなどの摂取量は考慮されていないと考えざるをえません。
(当サイト:脳梗塞・・・大腸ガンになりやすい県別ランキング。参照を)

5)現在(2014年4月14日)440名の方のプラークが改善し、多くの方が血圧も低下して喜ばれていますが、誰1人として塩分制限を行っていません。また、高血圧が進行した人は記憶にありません。老人の方は安心して卵かけご飯に漬け物(薄味)・海苔などをお召し上がり下さい。
ノンカロリーでNa Clの元素しかない物質(塩)が、脂:プラークに変わる訳はないのです。
・ 今までの医学は漬け物業者の方々に気の毒なことをしてきました・・。申し訳ありません。・・

**魚介類・海藻類**

1)青魚・白身・赤身に関係なく、後述の脂肪分の少ない魚を選択すべきです。脂の乗った魚は・・・度々食べると・・青魚でも・・刺身で食べても・・プラークが溜まります・・脳梗塞・心筋梗塞・認知症などの方は危険です(常識の誤り)。
海にいる魚介類(貝類、エビ類、イカ、タコなど)はすべてOKです。(調理に油を使わない)

2)海藻は何でもOKです。イカ・タコ・魚卵などのコレステロールは・・過度に多食しなければ・・特に問題にしないでいいでしょう。(イクラの過食は控えましょう)
食品成分表のコレステロールの量ではなく、食品の脂質の量が問題なのです。

3)ウニも寿司程度ならOKですが、食べ過ぎはいけません。

4)鯨は魚ではありませんので脂身:ベーコンは動物の脂と考えて下さい。
脂の少ない赤身部分を刺身で食べるのはOKです。

5)魚の煮付け料理も、魚のダシ粉・みりん・醤油・日本酒などを使い、うま味で甘さを演出する。
オリゴ糖は低カロリーの甘味料ですが、甘党の方は“甘み中毒“状態ですから、脳細胞を”甘やかす状況“になるので、あまりお勧めできません。”甘み欲求“に打ち勝つことが治療には必要です。
その意味で、“希少糖”入りのお菓子も控えておくのが無難です。

注)魚介類、蒲鉾でもフライ物は避ける。

注)プラークレベルが2~4の人達は、脂の多い魚肉は控える(今までの常識が間違っていました)。

**野菜のドレッシングについて**

サラダのドレッシングは必ず、ノンオイルにしましょう。オリーブ油でも同様です。ただし、ノンオイルでも砂糖などの糖類で味付けした製品がほとんどですし、「ポン酢」なども果糖・ブドウ糖などが原材料に含まれていますが、普通に摂取して問題ありません。醤油・味噌・酢醤油なども選択肢です。

マヨネーズは普通にオイルを使った製品です。ゴマだれでもオイル使用なら控えましょう。
最近、食事はバッチリなのにプラークが肥厚した人がいました。「野菜も毎日たくさん食べている」と自慢されていましたが、その沢山の野菜を食べるのに「オイル使用のドレッシング」を普通に使っていたようです。毎日の食品だからこそ注意しましょう。

**お勧め食品**

1)トコロテン:毎日最低でも150g、プラーク(動脈硬化)を治すべき人は毎日300gを勧めます。
海藻(もずく、メカブ、ガゴメ、トロロこんぶ)には、マクロファージを活性化させる働きがあるフコイダンが含まれていますので週に3~5回程度いただきましょう。
トコロテン+その他の海藻とお考え下さい。当院では甲状腺機能亢進症でも、低下症でも必要な方には食べていただいていますが、甲状腺機能がトコロテンで変化することはありません。
心配な方は担当医にその旨を申し上げて、定期的に甲状腺機能検査をしながらでもトコロテンを食べましょう。動脈硬化を治すという大きな目的のために、トコロテンは冬でも必要です。

2)魚介類(生がベストですが、焼く、煮る・・いずれもOKです。脂の多い魚に注意)
*注意)肝硬変の人、重度の糖尿病の人など、中等度の糖尿病を合併した慢性肝炎(やや進行した)やアルコール性肝障害のある人、免疫抑制剤や制がん剤で免疫機能が低下している人、貧血で鉄剤を服用中の人などが、生の魚介類、魚介類の塩辛、魚介類の干物(一夜干しや目刺しや煮干し(加工工程で菌が付着する可能性あり)、海水が付着した海藻などを食べると、腸炎ビブリオの親戚であるビブリオ・バルニフィカス感染症になりやすく、腕や足の筋肉が化膿して激しく腐り、一命を落とすこともまれではありませんので一刻も早く専門医に相談しましょう。(特に肝硬変の人(肝硬変に近い慢性肝炎の人も)は重症化しやすく、特に注意が必要)
煮干しは味噌汁のダシを取るために使うので加熱は充分ですが、煮干しを加熱しないでそのまま食べるのは控えましょう(海水中の菌が、波しぶきと共に天日干し用のセイロに付着している可能性があります)。高熱で炒るか、1分以上ボイルした後にいただきましょう。(上記の疾患に該当しない人は、ビブリオ・バルニフィカス感染症の発病はまれですが、知識は必要です。ただし、生牡蠣の生食は、健康な人もノロウイルス感染症やA型肝炎を発症した事例がありますので、控えた方が無難です。なお、生牡蠣を鍋で加熱する際は牡蠣(むき身)の中心温度が問題なので3分以上ボイルしましょう。2枚貝の場合は、貝が開いて5分以上ボイルしましょう。)

3)野菜(葉物、根菜、芋類・何でもOK。バランス良く摂りましょう)天ぷら・油炒めは避けましょう。油炒めはオリーブ油でもダメです。加熱すると劣化します。
オリーブ油は生でも摂取は控えましょう(ドレッシングとしての使用でも)。
オリーブ油を生で摂取することで、血管のプラークが増加しても減少する訳がありません。

4)トマト・納豆(適量は半パック:約20gを週に1~2回までです)・豆腐(過食はNG)・味噌・ソバ・雑穀・・青汁・小魚丸ごと(煮干し:必ず加熱して食べること)・特に、プラークレベル3~4の人はトマト・緑黄野菜入りの無果汁の野菜ジュース(無糖・無塩)を毎日コップ1~2杯飲みましょう(野菜を食べていても)&ビール酵母(エビオス:粉末)の小さじ半量を朝夕の2回程度を野菜ジュースに混ぜていただきましょう。ビール酵母であるエビオス錠剤は硬化油で固めていますので、ビール酵母粉末(食品扱い)へ変更し、残りの錠剤は花壇や野菜の肥料にしましょう。

5)豆乳ヨーグルト(自家製または市販品。乳製品の牛乳で作るヨーグルトではありません)

6)主食なら自家炊飯の“白ごはん+雑穀米+(玄米、麦)”。当然ですが、食用油を使って調理する飯類・麺類などは控えましょう。また、麺類などの原材料に“食用植物油脂、食用油、植物油脂、OO油”添加の製品は控えて、これらが添加されていない製品を選択しましょう。

特に外食時の寿司の“シャリ”や外食チェーン店やコンビニのごはん類や“おにぎり”、弁当の“白ごはん”は機械で大量に炊飯・成型・外見改良などの必要性から“炊飯油”を混入して炊飯されている場合がありますので、くれぐれも“白いごはん類”には御注意下さい。
詳細な情報は「炊飯油・OOO」で検索下さい。コップにごはんと水を入れて自己チェックも可能です。

***プラークが努力しても減少しなかった・悪化した実例***

15通りのパターンがありました。

1)好きな餃子は別枠で食べ続けていた。(餃子好きの県では大動脈瘤破裂・解離、大腸ガンが多い)

2)オリーブ油はいいと聞いていたので、ほとんど毎日オリーブ油で油炒めにして食べていた。

3)昔からパン食なので、朝は普通に食パンにバターを付けて加熱して食べていた。

4)牛乳を毎日500cc飲んでいた人で、プラークが激しく堆積していた例あり。
(牛乳を毎日180cc飲んでいた10数人は、牛乳飲用中、プラーク改善・改善傾向例は1例もなく、プラーク悪化傾向または不変でした。)
カルシウムは小魚・野菜ジュース・生野菜・海藻などから摂取を。

5)食後にお菓子をよく食べていた。(和菓子もしばしば食べるとプラークは減りません)

6)付き合いで油炒めは度々食べていた。
毎日の些細なことですが、電気の節電と同じで無視できません。毎日100円玉を落としても悔しくないかもしれませんが、1年で36,000円の損、6ヶ月ごとに1万円落とすと泣きたくなりますが、1年で20,000円の損で済みます。毎日の小さな食習慣にこそご注意ください。

7)毎日チーズ:他の食事は完璧でも、チーズをワイン(600cc/日)のつまみにして毎日食べていた人のプラークは明らかに悪化しました。**その原因の2割はチーズ・8割はワインの量**)

8)手羽先を2週間に1度程度、2-3個、上等の油で炒めて食べていた。

9)ヨーグルトは健康にいいときいて、毎日ヨーグルト(牛乳で作った)を食べていた。

10)野菜がいいと聞いたので、大盛りの野菜をオイル入りドレッシングで毎日食べていた。

11)指導された食生活を完璧に守っていたが、アルコール飲量を守れなかった10人以上の人はプラークが悪化した。

12)黒砂糖は健康にいいと聞いて、昼のおやつにしばしば食べていた人はプラークが激しく悪化。

13)青魚はいいと聞いていたので、毎日おいしい(脂ののった)青魚を多めに食べていた。

14)「ココナッツオイルは健康にいい」と聞いたので、毎日炒め物にして摂取していた。

15)「甘酒は健康にいい」と聞いたので、酒粕に砂糖を入れて作る・・「偽物甘酒」を1日180cc・・1ヶ月半も飲み続けた人は・・・・プラークが明らかに肥厚(悪化)しました。

**食を考える上で非常に参考になる実験の紹介***2016年2月1日:実験の解釈を修正

写真は1998年にカリフォルニア大学から出された論文ですが、26羽のウサギを非加熱のピュアなコレステロールを餌として与えた群(対照群)、ピュアなコレステロールを100度8時間だけ加熱した後に餌として与えた群(劣化コレステロール群)に分けて12週間後に、大動脈の動脈硬化病変を調べたもので、劣化コレステロールが動脈硬化にどの程度関与しているかを調べたものです。
ウサギの体重に関しては記載がないようですが、カロリーは同じなので劣化コレステロール群でも対照群でも体重は同じと思います。
結果は、
1)劣化コレステロールの摂取は対照群に対して面積比で2倍も動脈硬化(大動脈のプラーク)に関与することを示した。
2)ピュアなコレステロールでも大動脈におけるプラーク面積比で50%も血管に脂が沈着する。
3)LDL値は劣化コレステロール群でも、対照群でもほぼ同値でした。

このことは、劣化コレステロールを多量摂取してプラークが沢山溜まってもLDL値はあまり高くならないだろうという推測になり、人による今まで述べてきた私の集積データと同じ結果ではないかと思います。また、体重が動脈硬化の程度を反映しないとする私のプラークのデータをこの実験は説明してくれているように思います。

(論文の要約の抜粋:酸化した脂肪酸を含む食事(コレステロール食)が、ウサギのアテローム性動脈硬化症を速めることを示した)

コメント:
1) ヒトの場合の動脈硬化は、血管エコーでの観察結果から「コレステロール含有の程度」ではなく、「酸化した脂質」を多く摂取した群において、明らかに動脈硬化は進行する。
2) 酸化していない脂肪酸を含むエサでも、酸化しているエサでも同等にプラークが堆積することもある。つまり・・・脂肪酸を多く含む食品を食べることに関して、酸化していないからと・・決して安心してはいけない。

追記
「2012年8月25日付け朝日新聞」によると、
認知症急増305万人(65歳以上の1割に相当)、更に増加中。・・・その他に、脳梗塞・心筋梗塞の急増・・

映画「千と千尋の神隠し」の冒頭のシーン・・・“千尋が止めるのも聞かず、両親が美味しそうに肉類・揚げ物にむしゃぶりついて食べ続け・・ついにはブタに変身・・そこは幽霊・お化け達の世界”・・そんな映画のシーンが「血管の汚れが見える今の私」には強烈に脳裏に焼き付きました。
映画化した宮崎 駿 監督のメッセージを受け止めてはいかがでしょう。・・・認知症になって、現実離れした映画の世界に迷い込まないように・・・引き返すのは今です。

追記
血管プラークが低下(減少)しない人の原因の第1位は、牛乳でした。牛乳を(低脂肪でも)毎日飲んでいる人は、どんなに努力してもプラークが悪化、または不変なのです。  以前の食事マニュアルには「牛乳は生だから・・」と書いていましたが、現在まで、毎日の牛乳を止めてやっとプラークが改善しだした症例が12例程度になりました。(後日の検討結果から、プラークを減らす必要がある人にとっては、牛乳の毎日摂取は好ましくない。せめて時々、それも週にコップ1~3杯に止めた方が無難です)

また、自家製のヨーグルトを毎日多く食べていた人は、プラークの改善が2年も認められませんでしたが、止めた途端にプラークが改善しだしました。
牛乳で作ったヨーグルトも毎日摂取は控えた方が無難です。 そのヨーグルトは確かに身体によいのでしょうが、現代人での健康面での優先順位第一位は血管にプラークを溜めないことなのです。その点の配慮が現代医学では欠けています。

追記)
最近はコレステロールゼロ!表示の食用油が消費者を惑わせています。脂肪100%と記載されていますのでご注意下さい。食べ物のコレステロールではなく脂肪分・脂質が危険なのです。

追記)
ある食用油のメーカーの宣伝に、「コレステロールを下げる食用油・・」をうたい文句にしている製品があります。油ですから脂肪分100%に違いありませんが、なるほど!、「揚げ物」「甘い物」「アルコール」大好きな人で、血管プラークが沢山溜まっていて、コレステロール値が低い方が非常に多くいらっしゃいます。でもコレステロールが下がってもプラークが溜まれば心筋梗塞・脳梗塞になるのです。
危険なのはコレステロールではなく、脂質(主に植物油添加、植物油料理、肉の脂、肉の脂汁、青魚や白身魚の脂)なのです。食べたときに既に酸化していた油や脂が血管壁に溜まったり、・・酸化していない油や脂でも・・摂取した後に・・体内で利用できなかった油や脂が・・酸化して(酸化しなくても)・・プラークとして粛々と血管に溜まり続けます。

食用油を多く消費している県が、心筋梗塞・脳梗塞・大動脈瘤の破裂・大腸ガン・前立腺ガンで死亡する事が多い県であることをご存じですか?(掲載済み)。コレステロール:ゼロという食品が如何に怖い代物であるかをその統計は物語っていますのでぜひご覧下さい。

アルコールの多飲・食品で血管が汚れることを全く念頭にない日本の現代医学の常識には、多くの誤りがありますので、食品のチョイスではごまかされないようにしましょう。

「何を食べるか・・・」だけをメディアでは流しますが、「何を食べないか・・」が長期を見据えた健康のためには優先順位第一位なのです。

追記)
「糖質制限食」は本当に危険です。血管プラークがより堆積(悪化)し、4~5年後には脳梗塞・心筋梗塞、10年後には認知症・大腸ガン・前立腺ガンのリスクが極めて高くなるでしょう(根拠はこのサイトに掲載)。

つい最近、知人で、1年前に糖質制限食を勧める本を読んでご飯やパンを控えて、揚げ物・甘い物を好む糖質制限食をしていたDrが心筋梗塞で一命を落としそうになりました。そして初めて診察させていただくと、頸動脈以外の血管にプラークがかなり溜まっていたのです。頸動脈エコーは以前に検査を受けており、プラークも極軽度で安心していたらしいです。1年間の糖質制限食でも心筋梗塞を後押ししたのは間違いありません。
プラークは2年で0.4mmも溜まることがあるからです(サイト掲載済み)。

身体8カ所の「血管プラーク」を検査することなく、糖質制限食の「酸化ストレス、糖化ストレス、A1c、体重、体脂肪率・疫学調査結果・・・」がどうだ、こうだからとか、肯定派のDrも、慎重派のDrも、ましてDrではない方々も議論などをしている場合ではないのです。

追記)
血管プラークの掃除はマクロファージという細胞(白血球の一部)がしてくれますが、この細胞の貪食能を高める食品をできれば頻繁に摂取しましょう。豆乳ヨーグルトの乳酸菌や酵母菌による発酵成分であるスフィンゴシンなど,ビール酵母(製品としてエビオス:粉末の製品)の食物繊維として含まれる多糖類のβ-グルカンなどがマクロファージの活性を高めてくれます。他にモズクなどに含まれている多糖類のフコイダンにもそのような作用があるらしく、ある大学で研究中。その他、ビール酵母に含まれているナイアシン(補酵素)は脂肪代謝を促進し、頸動脈プラークの形成抑制効果も報告されています(米国:ARBITER 6-HALTS試験)。また、ビール酵母にはグルタチオンという成分も含まれており、これは抗酸化作用があり、脂質などの酸化をある程度は予防してくれるでしょう。ビール酵母+乳酸菌の製品「強力わかもと」などでもいいでしょう。古典的なサプリが一番安くて、貴重な希少成分やアミノ酸(蛋白質であるアルブミンの原材料)も多く含まれており、一番最先端のサプリだと思います。
さらに気をつけたい方には、脂質の酸化(劣化)を軽減する目的で、還元水の飲用をお勧めします。水道水を酸化水と還元水に分ける装置のレンタル使用などが便利でしょう。

追記)
当院ではエビオス(粉末の製品)を、血管プラークがある方、風邪をひきやすい方・・・にお勧めしています。
理由:人は「真核生物(酵母菌やミドリムシなど)から・・>魚・・>人」へと進化しています。
また、「真核生物(酵母菌やミドリムシなど)から・・・>藻・・・>野菜・バラなどの植物」へも進化しています。

つまり、酵母菌やミドリムシなどは、人間やバラに必要な酵素やアミノ酸やその他の必須成分など・・いわゆる栄養成分を全て兼ね備えていることになります。でも、ミドリムシのクッキーはダメです。

つまり、進化のプロセスを考えると、人類に必要な基本的成分は酵母菌やミドリムシを食べれば、野菜・魚の肉・動物の肉を食べないでも、必須な成分を補給できることになります。

さらにマウスの実験ですが、豆乳(無調整)を“酵母菌と乳酸菌”で発酵させたときにできる物質が、マクロファージの貪食能(プラークなどを食べる能力)やガン細胞を捕食する能力を高めてくれます(蔭浦禎士、他:日本栄養・食糧学会講演)。

プラーク改善の観点からも牛乳の発酵ではなく、豆乳の発酵であることがポイント。

******2013/10/28改訂。******

追記)
最近、個々の食品に対する質問が目立つようになりましたので、プラークを肥厚させないための食品・料理(調理)済みの食べ物に対する仕分け作業の基本原則を記載します。
砂糖や果糖などの糖分(糖質ではない)や脂質を減らすように指導していますが、闇雲に減らすわけではありません。

血管プラークを減らすための食品・食べ物・食べ方・調理法・料理法に関する基本的姿勢。
「砂糖・脂質・調味料に関して」

1. 今まで記載した食品に関してですが、日本人の食生活に必要不可欠な食材・調味料は容認。
例えば、寿司のご飯に入れる砂糖や味付きポン酢の砂糖成分、ノンオイルドレッシングの砂糖成分など。醤油・味噌は全く問題なし・・塩分は普通に摂取可です。砂糖入り醤油は避けるべきです。
(基本的に代替え品が無い場合は容認ですが、煮付けなどでは”うま味成分”を極力利用しましょう。必要なら「みりん」の使用は可です)

2. 豆乳などの脂質は、善玉菌(納豆菌・酵母菌・乳酸菌など)のエサとして飲用しますが1日にコップ1杯程度で充分です。
植物性の脂質はなるべく酸化していない状態で摂取し、「全ての植物油」は加熱しないでも・・・摂取は控える方が無難です。

魚の缶詰は大丈夫か?******2016年3月28日 修正

私の書籍「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」(幻冬舎)2009年 に記載した血管プラーク病にならない食事(第五章)の中で、独り住まいの男性のための簡単でお手軽メニューとして、「メインは青魚缶詰」・・と記載しています。 ただし、現在までに3例の青魚缶詰の多食によると思われるプラークの悪化事例を経験しました。2例は週に4~5缶以上の味噌煮や蒲焼き6ヶ月以上も継続して食べていた方。1例は最初の3ヶ月はWebの食習慣を守られてプラーク改善傾向にあったのですが、その直後からは、書籍が青魚缶詰を勧めているので、味噌煮や蒲焼きの魚の缶詰を週に3回食べる事を、3ヶ月間続けられた後に来院されました。驚きですが、初診時のプラークよりもやや悪化していたのです。原因としては魚の缶詰に使用する魚自体の脂質が多いからです(後に判明)。

備考:3例中の1例は、焼酎の飲み方にも問題がありそうで・・魚の缶詰に関しては更に時間をかけての検証が必要です。→2018 年1月現在:魚の過食はプラークが悪化する事が判明(後述)。

(2016年3月28日時点での考察:プラークが悪化した原因として、缶詰の魚の酸化やタレの影響は少なく、「魚そのものの脂質の量」が問題であり、一人で週に3個のサバ缶詰の魚肉は、この方では摂取過多だったと思われます。「サバ缶ダイエット」をされている方はご注意下さい。青魚(脂の多い、おいしい魚)の過食は危険です)サバの水煮缶を習慣化するとプラークが増加するでしょう。

(油入りの魚の缶詰は避けるべきです)
魚は面倒でもやっぱり「魚屋さん」で買って簡単に工夫して調理しましょう。

食後のスイーツ(甘いデザート)は何がよいか?

VitCが豊富な果物です。特に黄肉種のキウイフルーツがお勧め。 他にイチゴ、柿、ミカン類など。
お勧めの自家製スイーツですが、「自家製または甘味料無添加の豆乳ヨーグルトに100~120gにゴールドキウイフルーツ半分+甘酒大さじ1杯+可能ならブルーベリー・イチゴ適量(甘酒&キウイは必須メンバー)」見た目にも、血管にも最高のスイーツかもしれません。この分量を朝夕の2回いただいてもOKです。後味スッキリ感もあり、続けたくなるかも。(甘酒はなるべく砂糖不使用の発酵させた本物の自家製甘酒をご使用下さい。商品の甘酒は高温で加熱滅菌されていますので、消化酵素の効力は失われていますがビタミン類、他の栄養素などは温存されています。甘酒は1日30cc迄です)

甘い物欲求に負けそうになった時や、おやつが欲しい時にお勧めの一品。
血管プラークが進行しない認定スイーツ(製品の部):トーラク(株)の豆乳ヨーグルト。(甘さの元は人工甘味料ですが、人工甘味料はほとんどの牛乳製ヨーグルト・乳酸菌飲料にも使用されています)
:カゴメ(株)の超濃縮・高リコピン野菜ジュース(甘さの元は野菜です)
:マルサンアイ(株)の「豆乳グルト」(自分で甘酒&キウイなどを入れて)

(2014年4月14日記載) (2017年9月11日修正)

エビオス(粉末の製品)&豆乳ヨーグルト(自家製・製品)は積極的にお勧めです。

最近はプラーク改善が良好です。
それは、「何を食べないか」を徹底させ、「何を食べるか」を明確にしているためです。
(当院受診者で、プラーク堆積++の人にはコピー配布)

それと1年前から、ビール酵母・豆乳を勧めていますが、最近では豆乳よりも豆乳ヨーグルトを積極的に標準でお勧めしています。豆乳ヨーグルトは自家製がベストですが、トーラク(株)以外の製品「豆乳グルト」でも宜しいでしょう。

善玉菌である納豆菌・酵母菌・乳酸菌は、バラでもヒトでも健康に必須のアイテムなのです。
ですから、なるべく毎日有り難くいただきましょう。

海に流れた”原油”誰が掃除していると思います?? 海にいる”善玉菌”の仲間の菌が分解してくれるのです。人が食べた油・脂も全てを消化酵素が分解してくれるのではなく、恐らくは善玉菌がある程度は分解してくれています。

善玉菌が豆乳などを食べて、豆乳ヨーグルトになりますが、善玉菌は爆発的に増え、菌体内でアミノ酸や各種の酵素・ビタミン類を造り出し、その成分が免疫細胞であるマクロファージの働きを高めます。 豆乳ヨーグルトを食べると、マクロファージは元気になりプラークを多く食べてくれるし、ガン細胞をより沢山食べてくれるし、肺炎菌などもより活発に食べてくれるのです。

<肥満の人達へ>

この世の中で最も痩せている人達の食習慣は?
様々な食習慣で、肥満度:BMIが低い人達を調べたら・・・(2014/7/22:最新のデータを掲載)
それは、揚げ物や肉を好きではない人達です。しかもプラークの堆積も少なく、糖尿病や高血圧の発病も少ないのです。

つまり、健康に(プラークを溜めない)痩せるには、肉の脂と揚げ物、油炒め、などを制限するのが合理的であることが判明しました。白ごはんをあまり制限しないでも痩せられます。

血管プラークに関して論じられない危険なダイエット法にご注意下さい。その理由の詳細はこのサイトの最新項目をご覧下さい。

<2型の糖尿病(食習慣が原因)の人達へ>

揚げ物・肉を好きでない人の糖尿病発生率が低い(このサイトに最近掲載)ことから、2型糖尿病の原因の背景には、「揚げ物類・肉類・油炒め類の多食」があると思われます・・それによって膵臓全体が疲れて疲弊するのでしょう。つまり、糖尿病の治療としては、最大限に脂質・油を断ち、膵臓を休めるこが必要です(内分泌・外分泌の細胞は表裏一体の関係で一つの臓器に収められています)。

脂質が非常に少ない「ごはん」を食べても血糖はそれなりに上がりますが、膵臓さんはあまり疲れないのです。あまりに食べ過ぎて血糖が上がり過ぎた時だけ働けばいいからです。
不幸にも、もう既に糖尿病である方は、「ごはん」はやや少なめで食べた方がよろしいでしょう。カロリーは極力、油・脂抜きにして落としましょう。ごはんはプラーク(動脈硬化)の原因物質ではありませんから。

これは血管プラークの悪化・改善というプロセスの観察と、食習慣アンケートから得られた考察です。
あくまでも主治医の経過観察の元に行って下さい。

ただし、A1cの値に一喜一憂する前に、必ず・・少なくとも「頸動脈エコー」を受けて下さい・・「糖尿病の方で・・頸動脈エコーを受けておられない・・脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=4 ・・つまり・・「脳梗塞・心筋梗塞の直前状態」の方がかなり多く見受けられます。何度も述べますが・・「脳のMRI」では脳梗塞直前状態は決して判りません・・脳のMRIで異常が無く、6ヶ月以内に脳梗塞で倒れる人はめずらしくありません。テレビでは、脳MRIの有用性のコメントしか述べられていませんので・・くれぐれもご注意を。脳MRIの弱点を正直に述べられるDrは現在ほとんどおられません。その弱点に気付けるのは・・脳梗塞になった本人と・・8カ所の血管エコーを行えるようになった未来のDrだけなのでしょう。

魚の缶詰に関して

私の食習慣マニュアルを120%守り(禁酒+食事療法)、20年間毎日1000cc飲んでいた牛乳を止めて豆乳150ccだけにして、サバの水煮缶詰(脂質含有gは不明)を毎日1人で1缶・・・1年間・・食べられた方が、1年ぶりに受診されました。 結果:頸動脈プラークのmax-IMT( C-max) 2.6mm→2.26mmと改善していましたが、水煮缶を毎日食べていなかったら、もっと良くなっていたことでしょう。
サバの水煮缶詰は、ほんの1例ですが、この方の場合は、プラークを悪化させる食材ではありませんでした。
ただし、この方は動物性脂質と植物性脂質のほとんどを水煮缶から摂取されているような特殊な方です。
しかも、比較的若年者(48歳)であるのでプラークが悪化しなかったものと思われます。
前述のごとく、サバの水煮缶が原因で、プラークが悪化したと考えられる症例も経験しました。
缶詰以外の近海サバ、塩サバ(大西洋サバ)の多食でプラークが悪化する事は明白です。

なお、サバに含有されているEPAやDHAだけを、箸で摘んで食べることは不可能です。
ブタに39%含有されていて健康に悪いといわれている動物性の飽和脂肪酸が、魚にも何と30%も含まれている事実をご理解下さい。同じ赤い血が流れている動物ですから、ひと皮むけば構成成分は殆ど同じなのです。 血管プラークを見ていない基礎系の学者に誤魔化されないようにいたしましょう。

サバの脂質は多め(後述)ですから、通常は魚(タラなど脂質が少ない品:昔の知識で白身魚が健康に良いと思ったら間違い)・鶏肉・豚肉(赤身だけ)・卵白・蒲鉾・竹輪・豆類などから蛋白質を摂取しましょう。どうしてもサバ水煮缶を食べたいなら、脂質含有が最も少ない製品を選んで(100g当たりの脂質含有量が製品により6.3~15.3g)、2~3週に1缶程度食べる位が適当です。(蒲鉾・竹輪などは植物油脂添加に注意)
2015年9月頃から「青魚(刺身でも)」を疑うようになりましたが・・・・(「青魚が健康にいい」「魚油は良い油」・・は迷信です:後述)
蒲焼き缶詰、味噌煮缶詰などは、脂質が多いので控えた方がいいでしょう。オイル入り缶詰はお勧めできません。

タバコ・喫煙について

今までは禁煙指導をほとんど行ってきませんでした。「喫煙とプラーク」に関する確かなデータが存在しないから・・・つまり、喫煙する人はアルコールや揚げ物類を好む傾向にあり、「喫煙とプラークの関係」を明らかにするには症例の集積が必要でした。でも今回やっとその関係が明らかになりました(当サイト:動脈硬化の未来塾 No 43)。

喫煙すると・・・やっぱり・・・ですが・・血管プラークが溜まりやすいのです。 タバコは止めましょう。 おまけに、喫煙する人は、喫煙しない人に比べて、約3倍も糖尿病になりやすいことも判明(今までの疫学調査と同様の結果)。

乳酸菌(ビフィズス菌、他)・ビール酵母(エビオス粉末)・豆乳ヨーグルト・納豆などを摂取して・・マクロファージの貪食能を高める努力しても・・・タバコを吸えば・・・タバコ抽出物がマクロファージの貪食能を低下させるのです。

マクロファージの貪食能(血管プラークやガン細胞や肺炎菌などを食べてくれる能力)は、タバコ抽出物の濃度や時間依存性に低下する(峰松 直人:日呼吸誌 3(2)2014)そうですから・・・タバコをまず・・・1日・・・1本までに減らし、3ヶ月後には0本にしましょう。

マクロファージの能力が低下すると、癌になりやすく、エボラ出血熱・インフルエンザ・デング熱の感染で発病しやすくなります。喫煙は免疫能力を低下させることになるのですから・・損ですね。

また、安静時狭心症に関して、通常はエパデールS(900)2,2xと当院の食習慣で・・早々に・・狭心症発症時の症状が・・軽く・・発生回数も激減します(当サイト:動脈硬化の未来塾 No41)が・・すぐに改善しなかった1例があります・・それは・・夜中に頻回に起こる方で・・・女性ですが喫煙していました・・・ニトロ舌下錠でも改善せず・・救急病院で禁煙指導受けてからは・・狭心症が起こりません。

・・・昔から教科書に載っている・・・「タバコと心筋梗塞の関係」は・・プラークが溜まっている時点では・・まさしく正しいのです・・喫煙で冠動脈が痙攣し収縮(攣縮)します。

アルコールに関して

プラーク治療を目的とした食習慣アドバイスは、ケースバイケースで行い、ほとんどの症例で確実にプラークを減らせていますが・・最近では・・男性の難治例は・・ビール以外のアルコールを愛飲されている場合が多いのです。

理論上は、液体におけるエチルアルコールの分子量が同じなら・・酒類の種類でのプラーク改善効果に違いは出ないはずですが・・アルコール濃度の違いでしょうか?・・・経験上は・・明らかにプラーク改善に違いがあります。

ビールのみ飲用例・・のプラーク改善率は100%に近いですが・・・焼酎やワイン党の場合は・・・プラークの改善が悪いどころか・・悪化する例をしばしば経験し・・そんな時は・・ビールだけの飲用にしばらく変更・・または・・アルコールフリーにしていただいていますが・・そのような症例は・・プラークが3ヶ月で目に見えて改善します。

恐らく・・・ビール以外のアルコールの場合(焼酎の愛飲がほとんど)は・・・ロック、または5割から6割に薄めての飲用例が多く・・血管内皮細胞にダメージを与える血中アルコール濃度に・・・・・一過性でも上昇しやすいからでしょう(当サイト:動脈硬化の未来塾 No 42)。

例えば、ビール350ccと同等のアルコール成分を含む・・焼酎70ccを5割から6割に薄めて飲んでもプラーク悪化例有り・・・また、赤ワイン150cc 毎日でもプラーク悪化例有りなのです。

当院の食事療法は動脈硬化の本態である血管プラーク改善の為の食事療法ですから・・・今回・・ビール以外のアルコールの場合の、摂取基準量を修正させていただきました。

参考までに・・50歳以上の2782人中で・・プラークが脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2以上ある方は2057人の73.9%もおられます・・・他人事ではないと思いますよ。

1)焼酎なら40ccを8割以上に薄めて(5倍に薄めて200cc)、ゆっくり時間をかけて飲むべきです。
2)薄めて飲めないワイン・日本酒はゆっくりした飲み方で・・・60ccまでに制限し・・・飲む前に野菜ジュース(果汁なし)をコップ1杯・・飲んでから・・・いただきましょう。
3)ところが、ビールのみなら350–500ccを毎日飲んでもプラークは悪化しないのです。

ワイン党・焼酎党・日本酒党の方で、プラークが溜まっている可能性のある方は特にご注意下さい。

脳梗塞・心筋梗塞などの後なら断酒がベストですが・・アルコール飲みたいなら・・ビールだけで350cc・・・ワインや日本酒は40cc以内・・焼酎は30ccを5倍(8割)に薄めて・・いただきましょう。ビール以外の場合は、なるべく飲む前に野菜ジュース(果汁なし)コップ1杯を先にお飲み下さい。

8ヶ所の血管エコーで、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=0–1 の方は今まで通りの飲酒量で構いません。

追記:2014/11/17

<最近のグルメ番組について>

テレビを観ていて老婆心ながら一言・・テレビで話題になりやすい「揚げ物食」を好む文化を創ってはいけません。「揚げ物食」を工夫して創作し・・今のお客や友人に喜ばれたとしても・・現代人のほぼ全ての人達はプラークの本当の怖さを知らないのですから・・・未来の日本人の健康寿命がとても心配です。

<「健康弁当」について>

最近の実例ですが、カロリー計算・栄養バランスだけを考慮された「健康弁当」を昼に3ヶ月間・・完食でいただいていた方が・・残念ながら”プラーク悪化(肥厚)”していました。朝・夕は当院の指導通りでも・・毎日の・・毎日の昼食の弁当の影響は大きいのです。

血管プラークの事は・・な~んにも・・考えられていない市販の「健康弁当」にご注意下さい。・・聞けば・・その弁当には・・普通に「揚げ物」・「油炒め」が入っているそうです。

カロリーと減塩・栄養バランスしか考えていない・・・そんな「栄養学」の古い知識では動脈硬化は防げません・・つまり・・食物・脂質の酸化の研究は・・特に米国で進んでいますが・・調理の現場に生かされていないのが原因です。・・医学でも同様のことがいえます。

弁当に刺身は不向きですので、揚げていない「蒲鉾」「竹輪」を多用してはいかがでしょう。育ちが判りますが、蒲鉾&カツオ節・辛子メンタイ・塩鯖・卵焼き・漬け物・梅干し・海藻の佃煮・白ごはんに「ふりかけ」や「とろろコンブ」で私の世代は育ってきました(現代の塩鯖は脂が乗り過ぎなので注意)。コレステロールが多い・・イカ・タコの煮付けもお勧め。(海藻・小魚の佃煮は砂糖添加でも弁当のおかず程度なら問題ありません)「たまご焼き」・「目玉焼き」・「辛子メンタイ」などはコレステロールが多いですが、脂質が少なく(後述)・・普通にOKです・・・ただし・・全ての油を使用しないで調理すること・・これでは野菜・蛋白質不足になりがちですので・・・以下に述べます。

イカ・タコ・エビ・カニ・貝類や、キビナゴなどの小魚は夕食で度々、食して下さい。脂質ではなくコレステロール・蛋白質・コラーゲン・骨や軟骨成分などの摂取が不足しないように心がけましょう。野菜は必ず必要ですが、定番はトマトです・・ナス・キュウリ・ニンジン・カボチャ、他の緑黄野菜や根菜の煮物・・など。さらに、トマト入り野菜ジュースや豆乳を食品の一部として摂取しましょう。それらは食後の薬やエビオス粉末などを飲むのにも重宝です。

肉も時々・・最も脂が少ないヒレ肉(オージービーフなど:和牛・米国牛なら霜降りでない一番安いヒレ肉)を一口サイズにお切った後、茹でて・・・工夫したタレで味付け後・・弁当に詰めてはいかがでしょう。肉自体の蛋白質は全く問題ないのです。レストランでヒレ肉の横に付いてくる油まみれのポテトや添え物は残しましょう。

<・・血管プラークと向き合えば・・食べ物の価値観が・・180度変わります・・>

旅行では・・・駅弁など・・・・イカめし、カニ寿司、椎茸めし、揚げ物が入っていない精進料理みたいな安い「幕の内弁当」・・など探せばいいものがあるのですが・・野菜が付いてなくて・・でも、野菜ジュースを飲めばいいのです。

たまたま親切に買っていただいた・・・高価な「幕の内弁当」ほど・・油炒め・揚げ物・霜降り肉などが多く・・「猫に小判?」といいましょうか・・・私には・・食べる物がないのです・・。

<・・「皮膚の脂ぎれ」を心配される方・・・へ>

魚皮に含まれるコラーゲン・ケラチン・ヒアルロン酸・などを・・アラカブ:カサゴなどの味噌汁や・・魚の煮付け・・ナマコなどで摂取し、血管や皮膚の細胞に欠かせないコレステロールは・・イカ・タコ・などの海の軟体動物での摂取を心がけ・・・エビオス粉末(1日小さじ1杯まで)やトマトを多く摂取下さい・・・皮膚がつるつるしてきます・・つまり・・揚げ物や肉の脂身・バター類で”べとついていた”過去の自分の皮膚が異常だったのではないでしょうか。たとえLDLが上昇しても問題ありません。

私のLDLは現在 180と高いですが頸動脈プラークは改善のままのimt=0.96mm ですし、皮膚もつるつるしています。LDLは悪玉ではないのです。

<プリン体について>

プリン体がどうだとか・・・尿酸がどうだとか・・LDLがどうだとか・・そんな数値にあまりこだわる必要はありません・・・尿酸やプリン体が血管に溜まりますか?・・そんな事はないからです・・血管プラークを心配致しましょう。腎臓の血管が脂汚れで・・腎機能悪化し・・Cr:クレアチニンが上昇すれば・・・食べ物の如何に関わらず・・尿から尿酸が排泄されにくくなり・・尿酸も上昇します・・尿酸は初期の腎障害のマーカーとしての役目もあるのです・・

ビールでプリン体が上昇し・・痛風を心配する観点から・・焼酎を勧める専門家もいらっしゃいますが・・アルコールとプラークとの関係(前述)の観点からは・プラークが溜まって認知症や・半身不随になるのが怖いのか・・・プリン体が上昇して足の親指が痛くなるのが怖いのか・・どちらが損か・・よ~く考えてアルコールを選択すべきです。脳を守るためなら・・足の親指1本くらい切断する覚悟も必要でしょう。焼酎も日本酒もプラークが溜まらないような飲み方にすべきです(前述)

<・・超一流の・・プロサッカー選手の場合・・>

現在、プロサッカー選手で身体能力・技がトップなのは・・・クリスティアーノ・ロナウドでしょう。

彼の食生活ですが・・・(テレビ放送などから)・・「揚げ物」は食べない・・肉は脂の少ない「ヒレ肉」「鶏肉」・・蛋白質は多く摂取・・ 炭水化物=糖質(穀類)・野菜はキチンと摂取・・レストランでは水は飲まずオレンジジュースたっぷり・・・だそうです。

彼の血管プラークは皆無に等しいでしょう・・・それで・・血流がものすごくいいために・・疲れ知らずで・・あのキック力!・・あのジャンプ力!・・”一流”ではなく・・”超一流”のトップ・アスリートになるためには・・・努力もさることながら・・プラークを溜めない食事が必要でしょうね。

<正しく・・努力すれば報われる・・・>

脳梗塞・心筋梗塞・認知症に絶対ならない・・・脳梗塞・心筋梗塞に2度とならない・・ 具体的には・・血管(動脈)内のプラーク(脂汚れ)を減らすこと・・が根本的な治療なのですが・・・認知症もそうなのです・・認知症の根本的な真の原因のほとんどは・・脳血管のプラークですよ~・・・

驚くことに・・・このことを・・ほとんどの方はご存じではありません。

<・・認知症は・・心を入れ替えれば・・簡単に予防できる・・・>

脳循環が低下(脳血流低下)と認知症・うつ病・自律神経失調との関連があることは既知の事実です。

・・・そこで・・脳血流が簡単に落ちる原因は?・・そうです・・・脳血管の内側にプラークが・・堆積すれば・・・簡単に・・脳血流は低下します・・・・つまり・・食べ物しだいで・・脳血管内にプラークが堆積し・・容易に・・認知症になりやすい脳内環境になるのです・・・認知症の人は8カ所の血管にもプラークが沢山溜まっていました(参照1)

では・・血管プラークを減らす事が出来れば・・当然・・脳動脈のプラークも減り・・・脳血流が改善し・・・認知症になりにくいのです・・・でも・・・血管のプラークを減らすなんて・・出来る訳がない!・・病院の先生にそんな事を言われた方がおられますが・・未来では治せます。

甘党の方に。

甘党の方で、どうしても甘い物が欲しい方は・・プラーク改善に揺るぎない実績がある・・トーラク(株)の豆乳ヨーグルトを1日2個まで・・いただいて下さい。さらにもっと甘い物が欲しいなら・・甘酒・・毎日30ccの飲用追加まではOKです。
でも・・自家製の豆乳ヨーグルト飲用者は・・「マインド」を入れ替えた方が多く・・プラークの改善が著しい方が多いです。豆乳ヨーグルトは家庭で作りましょう・・家族みんなで健康に・。

現在、当院での医療において・・豆乳ヨーグルトは必須のお勧め食品です。
脳梗塞・心筋梗塞リスクレベルが2以上で・・当院に通院されている方で・・理由なく豆乳ヨーグルトを摂取していない場合は・・例外なく服用されるように指導致しています。

以前お勧めした・・エビオス粉末ですが・・常用量は・・1日小さじ1杯(約3g)までにしましょう。プラーク改善には・・乳酸菌や酵母菌の発酵成分摂取が優先順位第一位です・・エビオス抜きでもプラークの改善は良好です。

例えば、ビオフェルミン細粒で豆乳ヨーグルトは簡単にできますが・・ビオフェルミン錠を潰して粉にしても・・豆乳ヨーグルトは出来にくいのです(1回の実験ですが)・・・沈降炭酸カルシウムなどで粉末を錠剤として固めると・・菌の多くが死滅するか・・弱体化しているのかもしれません。

また、整腸剤目的で・・薬局にて乳酸菌製剤(ビオフェルミン、ラックビーなど)を店頭で購入する際は、可能なら錠剤ではなく粉末・細粒を選択しましょう。

追記:2015年3月25日・・具体的内容を2016年5月18日__修正。
<・・プラークが心配な方・・脂がのっている青魚を食べるのは控えましょう・・良好な結果は望めません>

テレビで青魚がいい・・と、聞いたので毎日青魚の煮物または焼き物を食べていた人のプラークが悪化していました。
(その後の研究:2016年5月時点)で、脂の乗った魚を週に2~3回食べると、プラークは悪化することはあっても、改善しないことが判明)

魚の脂肪成分にも気をつけ、脂の乗っていない部分や、色んな魚介類を食べましょう。

また、たまには麺類、ノンオイルのカレー類、ご飯&豆腐、納豆(ミニパックを週に1~2回が適量)、根菜の煮付けなどの炭水化物と野菜だけ食べても、蛋白質、アミノ酸は充分に摂取できます。例えば、トマトにも蛋白質の原料である・・アミノ酸はたっぷり含まれています・・ので・・野菜を食べても筋肉になるのです。野菜類・果物・木の葉・木の実・草・草の実(米粒)を食べて大きくなるのはゴリラだけではありません・・・遺伝子が似ている・・人類も同様です。

EPA、プラビックス(クロピドグレル)、バイアスピリン、プレタール(シロスタゾール)などの血液サラサラを飲まれている方は・・EPA摂取目的で・・脂がのった青魚を特別に食べる必要はありません・・むしろ脂質の少ない魚をチョイスしましょう。

<最近のテレビで話題の植物性油について>

プラークと食品について研究している者として、ほっとけない放送もあります。
“ココナッツ油が健康にいい”とかエゴマ油・亜麻仁油・オリーブ油・米油・・などなど。
油の成分には健康にいいものが含まれているのは・・当たり前です。ただし、それは生で現物を丸かじりしたときの栄養なのです。野生の動物に動脈硬化がないのはそのためです。人間が、木の実や種から油成分を加熱したりして絞り出した油には・・・身体が欲しくない悪い成分も多く含まれていると考えるのが自然です。

ω@@だから健康にいいとか・・全ての油や脂が少なくともプラークを改善させる証拠はありません。

また、HDLには・・血管壁に溜まった腐った脂を吸い取る力があるなどという仮説がありますが・・それ自体にエネルギーを持たないHDLに、血管壁内に溜まったプラークを吸い取る・・そんな物理学的な力があるわけがないのです。LDLの悪玉説同様に・・HDLの善玉説を信じてはいけません。

健康を保つ上での「最優先現象」は”血管の弾力性”ではなく・・”血管壁にプラークを溜めないこと”や”溜まったプラークを減らすこと”・・ですから、@@油が健康にいい・・などとは決して言えません。・・つまり・・信じてはいけません。むしろ、血管プラークが悪化する可能性の方が高いのです。

とにかく・・プラークが溜まっている人は・・あらゆる植物油を敬遠しましょう。

オリーブ油を毎日ドレッシングで・・生で摂取(バージンオイルでも)したり、時々でもそれらの油で炒め物をするとプラーク改善にブレーキになったり、急速にプラークが肥厚することはしばしば経験されます。

<MEC食・・危険でしょう!>

MEC食(主に肉・卵・チーズを多く摂取&よく咀嚼して食べる)の書籍が売れているそうですね・・目先の・・見かけのみの健康?さえ良ければいいのでしょうか?

若い人は純粋すぎます・・とても危険です。・・でも、糖質制限食やMEC食などを本当に信じる人がいるということは・・そもそも・・動脈硬化とは何か・・その発生・進行に関する医学常識が正しくないのが根本的な原因です。・・脳梗塞・心筋梗塞で入院しても・・揚げ物や油炒めが・・平気で出てくるそうです・・おまけに・・牛乳まで。

ヒトの動脈硬化は食べ物とアルコールが原因です・・何回咀嚼しても・・酸化した脂や油が還元されるわけではありません。

頸動脈にプラークがないと安心しても・・古代人のミイラでも・・腕頭動脈、大動脈、大腿動脈に石灰化(プラークが変化したもの)がありました・・安心できます?

MEC食・糖質制限食などは語呂がいいので広まるのでしょうか?・・

私の食事療法も完成の域に近づいていますので・・ 動脈のプラークを退縮させる目的の医学的な食事療法として・・・「Medical diet for Regression of Arterial Plaque」(動脈プラーク退縮のための食事療法)・・略して「RAP食」と名付けようと思います。「RAP食」のおおよそ8割は摂取を控えるべき食品、2割は摂取すべき食品です。

「血管プラークダイエット食」で検索すると、私の食事指導を元に、レシピをクックパッドに公開しておられる方があります・・参考にされて下さい・・豆乳ヨーグルトの作り方なども掲載有り。

「RAP食」をザックリと説明するなら・・「油炒め・天ぷら抜きの古典的な日本食」です。

<「RAP食」&豆乳ヨーグルトを続けている人・・今年の花粉症は?>

今年の九州の花粉症の飛散状況は例年並みですが・・「RAP食」&豆乳ヨーグルト(既製品または自家製)を毎日飲用している人は・・今まで花粉症に悩んできた・・15人質問して・・13人(86.7%)が「今年は花粉症の症状が全くない」・・または「今年は軽くて薬が全く不要で気にならない程度」・・でした。

あくまで「RAP食」&「豆乳ヨーグルトを毎日食べる」の人達だけの集計ですが、「RAP食」&「豆乳ヨーグルトを毎日食べる」は間違いなく花粉症をかなり高い確率で予防してくれます。

花粉症でお悩みの方・・・「RAP食」&豆乳ヨーグルト・・試してみてください。

おそらく、豆乳が乳酸菌によって発酵されて・・その生成された成分がマクロファージの活動を正常化させる働きがあるのでしょう。つまり、免疫細胞が「花粉は身体に無害である」ことを理解した訳です。・・・

このことから・・・マクロファージがガン細胞を「悪い細胞」と認識する能力がアップするかも。・・ガン細胞は・・マクロファージなどの免疫細胞に「悪い細胞」であることを悟られないようにして・・「味方の顔」して・・大きくなるに相違ありません・・・つまり・・「RAP食」&「豆乳ヨーグルトを毎日飲用」は・・「ガン細胞が増えるのを阻止」してくれるかもしれません。

トーラク(株)の製品は、少し甘いですが1日2個食べてもプラーク退縮にプラスに働いています(この1-2年間で確認)。また、自家製の豆乳ヨーグルトは多く(1日200gまで)いただいても心配ありません。

「RAP食」&「豆乳ヨーグルトを毎日食べる」はガン予防・ガンの再発予防・脳梗塞や心筋梗塞の予防・狭心症の予防・認知症の予防・動脈硬化による各種の血管病の予防・花粉症の予防など・・現代人の悩みの・・・多くを解決してくれるかもしれません。

プラークが減る現象を確認できる・・マクロファージが貪食したゴミの量を評価できる・・つまり・・プラークが減るということは・・マクロファージの他のお仕事である・・「ガン細胞を食べる」・・作業もはかどっているに違いありません。もう一つのマクロファージのお仕事は・・ウイルスや細菌をやっつける仕事ですが・・「RAP食」&「豆乳ヨーグルトを毎日食べる」の人達は・・今年はインフルエンザ罹患者が1人も出ていません。風邪もひきにくくなったそうです。

大切な方が”ガン”になられたら・・「RAP食」&「豆乳ヨーグルトを毎日食べる」を再発予防や進行抑制に・・可能な範囲でご検討ください。

追記:2015年5月18日

<魚をフライパンで焼いた時の残り汁の魚油は危険です>

4月に・・脂の多い魚にはご注意を!・・との記事を掲載しましたが、青魚の脂はいい脂とテレビで聞いたので・・アジやサンマなど魚を・・焦げないフライパンで焼いたときに出る・・汁がもったいないのでと・・1年間も・・その出汁を週に3日程度は野菜炒めとして・・また・・週に3日は「肉じゃが」の味付けとして・・つまり・・魚の焼き汁をほぼ毎日口にしていた人のプラークは明らかに(1.47→1.47→1.50→1.60mmへと)悪化しました。

魚は網で焼きましょう。焼くときにしたたり落ちる・・あの油・・下の受け皿に落ちて・・へばりつきますね・・酸化したその油は食べてはいけません。

魚や肉を頻繁に焼くと・・換気扇が油汚れしませんか?揚げ物料理をする台所の換気扇も油汚れがすごいです。加熱・酸化した微粒子の油は・・見えないけれど・・超微粒子となって・・煙や蒸気と共に空中に舞い上がり・・換気扇が汚れる・・ということは・・料理をする際は・・自分も超微粒子の油を肺の中へ吸い込んでいることになります。焦げた微粒子の油・・肺がんの原因物質にならないのか?・・心配です。

そこで調べました・・私の予感は大当たりです。JACC studyという日本の大規模コホート研究で「肺がんとの食習慣の研究」の項目を 小笹晃太郎先生が報告されています。

結果:女性でハム・ソーセージ・レバー・揚げ物をよく食べる人が肺がんで死亡しやすい。男性ではこの関係は認められない。

同じ脂肪豊富な食べ物を食べて男女差があるのが判らない・・との考察ですが・・

私の推論は・・「女性がハム・ソーセージ・レバーの油炒めを調理し、その脂が液体になり高熱で気化し・・その噴煙・蒸気を吸い込むためと考えます。揚げ物・天ぷら類も男性・子供達は食べるだけ・・調理する際に発生する微粒子の気化した酸化油が女性の肺がんを発生させていると考えるのが妥当です。・・

女性の方・・油炒め、ハム、ソーセージ炒め、てんぷら・揚げ物調理時は・・・必ずマスクを付けましょう。・でも・調理しなければ・・・食べなければ肺がんにもなりにくいのです。

たばこを吸わないでも・・気化・酸化した油を吸えば・・肺がんになりやすい(私の仮説)。

<エゴマ油・ココナッツオイルなど・・生でも摂取は控えましょう>

テレビの影響で認知症予防の為にと・・5ヶ月間の間・・エゴマ油とココナッツオイルを1週間毎に交互に毎日ドレッシングにかけて食べたり、スープに垂らして食した人のプラークが明らかに悪化しました。

エゴマ油とココナッツオイルを使用しない時期はプラークが改善中だったので残念です。

健康にいい成分の研究はお金になるのでよく研究されて・・知られていますが・・健康に悪い成分を研究してもお金にならないので・・学者もご存じではありません。全ての食用油にはいい成分も悪い成分も含まれていると考えるのが自然です。くれぐれもご注意下さい。

<魚の無意識・意識的過食にはご注意を>

3月末より・・患者さん方に・・脂の乗った魚の過食をしないようにと注意していましたが・・3ヶ月経過して・・4人もその効果が現れました。1例は3年間もプラークの改善がなかった頸動脈プラーク:2.33mmが・・いきなり・・3ヶ月で・2.05mmへ・・0.25mmもプラーク肥厚が低下しました。ブリやハマチのカマの塩焼きをしばしば好んで食べていましたが、いわゆる白身魚(脂少なめ)に変えたとのこと。

集団での魚の過食の影響を、動脈硬化の未来塾45)として掲載致しました。ご覧下さい。
また、食生活が動脈硬化の・・真の原因である・・という真実に・・初めて気付いたDrと思われる近藤正二先生の書籍・・「長寿村と短命村」・・ぜひ御一読下さい。

<魚や肉の過食後には必ず野菜ジュースです>

近藤正二先生のお言葉に「肉・魚を大食することが心臓疾患を引き起こす大きな原因となっているが、島の海女のように、たとえ魚を食べていても野菜多食の習慣があれば長生きは可能なのです」

この言葉に従い、食習慣アンケートとプラークのデータを解析すると・・・恐ろしいほどに・・
その言葉を裏付ける結果が出ました・・・結果は本日、動脈硬化の未来塾45)に掲載しましたが・・

野菜を多食していれば・・魚を多食していても・・プラーク堆積は起こりません・・魚を普通に食べ・・野菜を普通に食べている人と・・ほとんど同じ位の・・血管の汚れ方(プラークの程度)なのです。

私が野菜ジュースを多く飲用するように勧めていたのは正解でした。治療の意味では・・出来れば1日コップ2杯です。予防ならコップ1杯。治療なら・・多少手足が黄色くなりますが・・心配無用です・・健康被害はありません。

キリン・カゴメ・ヤクルト・伊藤園などメーカーさん・・自動販売機で・・お茶の横に必ず野菜ジュースを置いて下さい。・・血管の炎症を抑えるなら・・食後にOO茶でなく・・野菜ジュースなのです!!

<動脈硬化に効く薬は?と良く聞かれます・・・>

もしそんな都合の良い薬があったら・・アメリカの元大統領:クリントン氏が冠動脈ステント治療など・・受ける状態になるはずがありません。

でも・・私が創るなら・・
・・それは・・「酒・揚げ物・油炒め・霜降り肉・菓子パンを嫌いにさせる薬です」・・嫌酒薬は存在しますから・・「嫌油脂薬」「嫌菓子パン薬」etc・・を創薬してはどうでしょう。

スタチン剤・降圧剤・血糖降下剤はそれらのいずれにも該当しませんので・・抗動脈硬化(脳梗塞・心筋梗塞の予防)の効果は・・どう考えても・・期待できません。

<たまたま観たテレビで・・責任を感じます・・・>

昨日のテレビで・・「終電に乗り遅れた女性の家に行ったら・」・・・・優しい父は脳梗塞で半身不随・・本人:娘は29歳になり・常勤や結婚の夢も消えようとして・・夢は?の質問に・・「父の最後に・・父に感謝してもらえること」・・涙・・された人も多いのでは。せめて2回目の脳梗塞が無いように。

男性の離婚者・単身赴任者の食生活は・・プラーク堆積しやすいです・・特にご注意下さい。

世の中のお父さん!「アルコール多飲・肉・揚げ物・油炒め・菓子パンを控え・魚の過食に注意しましょう」  そうしないと・・自分と・・子供の・・孝行娘の・・「幸せ」「夢」まで・・あなたは奪うことになるのです・・・病院の薬のみ・・では・・決して脳梗塞を予防できません。

2015年9月7日-追記

<甘酒の多飲は止めましょう・・・>

2015年2月22日追記の「甘酒」に関する記事を削除しました。毎日100cc以上を飲用していた5人中1人のプラークがやや悪化しました。

どうしても甘酒を飲みたいなら、週に1回100cc程度または毎日30ccまでにしましょう。

<豆乳ヨーグルトは毎日:1日100~200ccを推奨>

砂糖が添加されたトーラク(株)の豆乳ヨーグルトですが、プラーク改善目的の場合は、1日100~200ccの摂取を勧めています。プラーク悪化例は1例もありません。自家製でもOKです。

時々食べる程度では全く効果を実感できません。1日に200cc食べる場合は、風邪やインフルエンザ予防の観点から、朝、夕の2回、100 ccずついただくのがいいでしょう。

大豆・大豆製品を過食すると、現代人はプラークが進行することが判明しました(2017年12月)。
したがって、毎日の豆乳ヨーグルトは1日200ccまでとし、豆乳は控えましょう。
大豆の炒り豆、大豆の煮豆も控えるべきです。枝豆の過食も脂質オーバーに繋がります。

***大豆製品に関しては後述記事を参考にして下さい。現代人にとっては大豆製品=健康にいい は迷信です・・適量が必要です***

<トマトを頻繁に&野菜ジュースを毎日・・>

アミノ酸サプリより・・トマトを食べてはいかがでしょう。・・・”ニンヒドリン反応”・・知っていますか?
中学生の理科の実験で使われます・・指紋検出にも使われるアミノ酸検出反応です。

左は濾紙にミニトマトの汁を垂らして、乾燥させた後に、ニンヒドリン液を滴下して反応を見たものです。濾紙の中央の黒い斑点はトマトの種。・・この結果から・・トマトには非常に多量のアミノ酸が含まれていることが確認されました。おまけに抗酸化物質も含有。

・・つまり・・アミノ酸は蛋白質の直接的な原料ですから・・

トマトを食べても筋肉になるのです。野菜の葉で実験をしていませんが、おそらく・・アミノ酸が含まれているでしょう。 ・・草食動物が草を食べて筋肉質の身体になる秘密はアミノ酸なのです。患者さんからよく・・サプリのプロテイン摂取はいいか?質問されますが・・OKですが・・くれぐれも原材料に・・牛乳・植物油脂・・が使用されている製品はNGです。

消化されないでも吸収される・・アミノ酸たっぷりの市販の野菜ジュース(無果汁)をお勧め致します。毎日コップ1~2杯・・プラークレベル3~4の場合は2杯必要です。(手が黄色くなりますが・・抗酸化物質が体中に行き渡っている・・位に考えましょう・・おそらく・・体中の細胞の酸化を遅らせてくれているに違いありません。)

当院HPの「動脈硬化の未来塾」にまだ掲載していませんが・・”野菜大好きな人”は・・”野菜が嫌いまたは普通の人”よりも・・血管プラーク年齢が10歳以上も若く、肉や揚げ物大好きでも・・野菜大好きなら・・プラークの肥厚が・・約10年分も抑制されていました。

<当院ではトコロテンをお勧めしています・・・>

海藻に含まれているフコイダンのマクロファージ活性化・抗炎症作用などを期待して、慢性肝炎、肝硬変、肝臓ガンの患者さん方にお勧めしていました。

ガン細胞を食べるのも・血管プラークを食べてくれるのもマクロファージです。

私自身が6年間も・・週に5個(土日以外)・・食べている製品は「崎永商店」のアゴ酢醤油だしのトコロテンです。

これは、味・量(小サイズ)・食感などを考慮して選択致しましたが・・プラークがたっぷり溜まっている方は・・冬でも毎日2個(150gx2=300g)をお勧めします。(毎日1個をお勧めしていた時期もありますが・・)。

(ガン治療中・再発予防なら毎日の摂取がお勧め)

なお、海藻類の多食(ヨードを多く含むコンブなどの摂取過多)により、まれに甲状腺機能亢進症(動悸など)や機能低下症(”むくみ”など)になったと思われる事例の報告がありますので、注意が必要です。なお、トコロテンのヨウ素含有量はコンブに比して極めて少なく、普通の魚並みです。
また、カリウム含有量も極めて少なく慢性腎不全や、透析中の方も摂取可能です。

当院において・・慢性肝炎や肝硬変、肝癌の方など・・このトコロテンを多数の方が毎日食べられていましたが・・甲状腺機能異常を来した方の経験は・・今のところ・・ありません。
#:甲状腺機能異常がある場合は主治医にご相談を なお、最近の甲状腺専門医の先生は海藻類の摂取制限はあまりされていないようです。

<オリーブオイル・ココナッツオイル・エゴマ油・亜麻仁油・などに注意・・>

最近、動脈硬化の未来塾48)として掲載しましたが、これらの油摂取で・・プラークが肥厚する場合が数多くの事例でありますのでご注意下さい。
テレビで勧める健康食品は・・血管プラークに対する影響に関しては・・ほとんど考慮されていません。
甲状腺機能亢進症や機能低下症と違って、プラークがたっぷり溜まっても・・脳梗塞や心筋梗塞になられて・・倒れるまでは・・決して自覚症状には表れませんので・・ご注意下さい。

<砂糖添加食品よりも・・植物油脂添加食品に・ご注意・>

蒲鉾・竹輪など・・ある程度保存が可能ですので良質(魚油が少ない)な動物性蛋白源のおかずとして貴重で、お勧めですが・・うまさ優先で・・植物油脂添加&砂糖添加の製品がありますが・・

コンビニにも植物油脂無添加の製品が置いてありますのでそちらを選択しましょう。

砂糖無添加・植物油脂無添加の商品はかなり限られますので、砂糖添加・植物油脂無添加の商品を選択してもいいでしょう。砂糖添加の代わりにブドウ糖添加と記載なら・・さらにOKですが。

RAP食に沿った食品なら・・砂糖添加製品も可です。砂糖無添加を求めてストイックになる必要はありません(なるべく砂糖無添加・・程度にしましょう)。

2015年11月30日-追記

<チキン:鶏肉をお勧めします>

先日、欧州在住の日本人(53歳:男性)の方が1年ぶりに受診されました。2014年12月の初診時に総頸動脈に3.91mmもプラーク堆積があり、極めて危険な状態でしたが、1年後の2015年11月では2.15mmへ、何と1年間で1.76mmもプラークが退縮(改善)していました。新鮮な魚がないので、魚を食べることはほとんどなく、おいしいハムやソーセージ・ベーコンを止め、肉は全てチキン料理とし、オリーブ油使用を止め(ドレッシングなどでも)、油炒め、揚げ物を止め、ワイン・ビールの多飲を止めて当院指導の範囲内を守りました。

更に付け加えれば、初診時まで1年9ヶ月も服用していたアトルバスタチン10mg(スタチン剤)を主治医にお願いして中止いただき、エパデールS(900)2,2xへ変更いただきました。
(詳細は動脈硬化の未来塾(1)に追加掲載)

そういえば・・サッカーのクリスティアーノ・ロナウド氏が好んで食べるのも「鶏肉」でした。

<毎日魚を食べることは止めましょう>

以前は、毎日の魚料理を勧めていましたが・・本日指導を変更致しました。
毎日魚を食べておられる方は・・週に2~3回は鶏肉・ブタの赤身料理にしましょう。

刺身を毎日&さらに焼き魚を好んで食べて、プラークが悪化傾向の方もおられます。重ねて述べますが、魚の・・特に脂の乗った魚の多食、頻回食、は危険です。

脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3~4の方は、時々は肉や魚肉を控えて、卵、卵白、海苔、カツオ節、甘さ控えめの佃煮、根菜を入れた野菜の煮付け、漬け物など、メンタイ少々、シラス&ダイコンおろし、ご飯、味噌汁、ソバ、うどんなどの組み合わせで質素に食事されてはいかがでしょう。白ごはんの有り難みが判ります。

注意)体長6cm以下の目刺しはOKですが、それより大きな目刺しは脂が乗っていますので控えましょう。イワシでも、煮干し(いりこ)サイズはOKです。ししゃもは脂が多いです。(和食に付きものの豆腐、納豆に関しては“肉なみ”、それ以上に脂質が多いので注意”・・後述を参照下さい)

<最近の怖い話です・・・・・・>

1)50歳の男性が心配そうに血管エコーを受けられました。聞けば、同世代で・・5人のバーベキュー&飲み会仲間の内、最近一人が脳梗塞で急逝。もう一人も脳梗塞で半身麻痺に・・・。本人も血管エコーでは、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2(0~4)でした。後の二人も心配です。

3)ある会社の経営者によると、最近の6ヶ月で・・・従業員の男性230人中、5人が脳梗塞になり、55歳の一人が心筋梗塞で急逝した・・とのことです。

最近も31歳の有名人が心筋梗塞で急逝されましたが・・有名ではない30代も数多く倒れられているに違いありません。不幸は食事と共に・・口から入ってきます。

<「介護離職者」にならないためには・・・>

1) 親に揚げ物・油炒め・アルコール多飲・乳製品・菓子類の多食を厳しく控えていただきましょう・代わりに・・トコロテン・豆乳ヨーグルト&野菜ジュース(無果汁)を毎日・・お勧めします。 ・この点は「優しく接してはダメです」。 また、親が病院へ通院しているからと・・決して・!・・決して安心してはいけません!・・・これこそが根本対策です。
病院に通って、血圧薬・コレステロール低下薬をもらって通院しながら脳梗塞で半身不随・寝たきり!・・これが現実です。

「好きな物を食べて・・死にたい・・」・・は、判りますが・・8割は死ねません!・・家族を巻き添えにしての不幸が長く続く事になります・・・。

2) 親が65歳以上の高齢者で、スタチン剤を病院からいただいて・・「エパデールやロトリガ、その他の血液をサラサラにする薬」を服用していない場合は、ほぼ全例・・・スタチン剤を止めていただき、エパデール(EPA製剤)またはロトリガ(EPA+DHA製剤)の服用をお勧め致します。
**信じられないでしょうが・・70歳以上のほとんどが・・「脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=3または4ですので、血液サラサラという担保を取っておいて、プラークを改善させましょう*****
(血液サラサラ効果としては・・男性の場合はEPA製剤がベターですが、主治医がロトリガを処方されれば従って下さい・・)

<魚・エビ・カニ・貝類の選び方・・・・・>

私は魚が好きで、煮付けや塩焼き,刺身も好きです。塩・コショウが効いた鶏肉も好きです。
でも、脂が乗った魚や鶏皮は敬遠しています。自分で魚を調理すればすぐ判るのですが、脂の乗った魚の場合は包丁に脂がべっとり付くのです。

・・「RAP食」に向く魚や肉の見分け方は、さばいた包丁にどれだけ油が付くか?・・で判断出来ます。エビ・カニ・貝類などの場合は包丁に脂が乗りません。蒲鉾(かまぼこ)や竹輪を包丁で切手も・・手で触っても脂が付きません・・これらはOKです。でも、蒲鉾を揚げた食品は茹でても油は落ちません。茹でて表面の茶色い部分をキッチンペーパーで削ぎ落としていただきましょう。

最近は魚を調理する家庭が少ないでしょうから、「新食品成分表」という書籍のデータを元に・・脂成分の少ない・・お勧めの魚をご紹介します。魚肉の生100g中の脂質量(–g)が5g以下を抜粋していますが、週に1回以上食べる場合は、4g未満を推奨します:

アイナメ(3.4)、アコウダイ(2.3)、マアジ(3.5)、アマダイ(3.6)、天然アユ(2.4)、アンコウ(0.2)、イトヨリダイ(1.7)、ウルメイワシ(4.8)、シラス:微乾燥(1.6)、イワナ:養殖(3.6)、ウグイ(1.5)、ウマヅラハギ(0.3)、エイ(0.3)、オコゼ(0.2)、カサゴ(0.3)、マガレイ(1.3)、カワハギ(0.1)、カンパチ(4.2)、キス(0.4)、キビナゴ(1.4)、グチ(0.8)、コチ(0.5)、シロサケ(4.1)、ベニザケ(4.5)、ヨシキリザメ(0.6)、サヨリ(1.3)、シイラ(1.9)、シタビラメ(1.6)、シラウオ(2.0)、スズキ(4.2)、キダイ(3.1)、チダイ(2.4)、スケトウダラ(0.2)、辛子明太子(3.3)、マダラ(0.2)、ドジョウ(1.2)、トビウオ(0.7)、ハゼ(0.2)、バラクータ(3.0)、ヒラマサ(4.9)、天然ヒラメ(2.0)、養殖ヒラメ(3.7)、養殖トラフグ(0.3)、マフグ(0.4)、フナ(2.5)、ホウボウ(4.2)、ホッケ(4.4)、キハダマグロ(0.4)、クロマグロ:赤身(1.4)、ビンナガ(0.7)、ミナミマグロ:赤身(0.1)、メジマグロ(4.8)、メバチ(1.2)、メバル(3.5)、養殖ヤマメ(4.3)、ワカサギ(1.7)、貝類:全て1.4g以下、エビ類・カニ類:全て0.6g以下、ケンサキイカ(1.0)、コウイカ(0.3)、スルメイカ(1.2)、ホタルイカ(3.5)、ヤリイカ(1.0)、イイダコ(0.8)、マダコ(0.7)、生ウニ(4.8)、オキアミ(3.2)、クラゲ(0.2)、ゆでシャコ(0.2)、ナマコ(0.3)、ホヤ(0.8)、<水産練り製品>・・・カニ風味蒲鉾(0.5)、蒸し蒲鉾(0.3~0.9)、焼き抜き蒲鉾(0.3~2.0)、焼き竹輪(0.3~2.0)、はんぺん(1.0)、

その他で興味あるデータですが、魚肉ソーセージ(7.2)、カラスミ(28.9)、ウナギ(19.3)、サンマ(24.6)、マサバ(12.1)、大西洋サバ(26.8)、イクラ(15.6)、ブリ(17.6)、

青魚でも脂質が多い魚は敬遠して、上記を参考にキビナゴやマグロ赤身などを選択しましょう。特に女性なら圧迫骨折予防・お肌の老化予防にシラスやチリメンジャコがサプリとしてもベストです。

脂質が少ないカワハギやカレイ、オコゼ、カサゴ類も煮付けや吸い物・刺身としても美味しいです。

ヒラメのアラなど、脂少なめの魚のアラは安価です。吸い物・水炊きにするとコラーゲンをタップリいただけて、骨粗鬆症の予防にもなりますが、時間をかけて煮つめて、くれぐれもアク(浮いた油)は捨てましょう。

魚の吸い物・味噌汁をいただく際に、魚の小骨にご注意下さい。お皿の上なら小骨の認識が可能ですが、水中で魚肉と小骨を仕分けするのは困難です。くれぐれも魚肉とご飯を一緒に口の中へ入れない様にしましょう。魚の骨を口内で感じにくくなり、ノドや食道に骨が突き刺さり・・大変なことになります。

特に子供や老人には注意してあげましょう。 認知症傾向のある人へは、スープだけお出ししましょう。

ブリ(17.6)やハマチ(18.2)のカマの塩焼きでプラークが堆積したと思われる事例もありますので、安価ですが脂の多いマグロのカマ(トロ並み)もご注意下さい。ブリもハマチもコレステロールは低いのです。くれぐれも「コレステロール神話」に乗せられないようにしましょう。

・・(プラークに関する)事実は小説よりも奇なり・・なのです・。

<肉類の選び方・・・・・>

上記と同じ基準ですが、肉の生100g中の脂質量(–g)で、5g以下を抜粋していますが、週に1回以上食べる場合は、(<4.0g)を推奨。
和牛:推奨品なし。 輸入牛肉(国別記載なし):肩赤身(4.6)、サーロイン赤身(4.4)、もも赤身(4.6)、外もも赤身(3.0)、ヒレ赤身(4.8)。
子牛肉:リブロース皮下脂肪なし(0.9)、バラ皮下脂肪なし(3.6)、モモ皮下脂肪なし(2.7)。その他部位:牛レバー(3.7)、牛ミノ(8.4)、牛スジ(4.9)、

・・・参考データ:テール(47.1)、牛タン(21.7)、牛ホルモン(26.1)など。

赤身(2.5)、クジラ赤身(0.4)、シカ赤身(1.5)、大型ブタ:肩赤身(3.8)、もも赤身(3.6)、ヒレ赤身(1.9)、ハム類:ボンレス(4.0)、プレス(4.5)、混合プレス(4.1)、チョップド(4.2)、ヤギ肉赤身(1.5)。
カモ皮なし(3.0)、キジ皮なし(1.1)、七面鳥皮なし(0.7)、肉:ムネ皮なし(1.5)、モモ皮なし(3.9)、ササミ(0.8)、砂肝(1.8)、・・参考までに全卵(10.3)。

2015年9月のBS1 NHKテレビ(特集:フロントライン)で・・2014年に1万人(20~60代)を対象にした民間調査では・・この5年間に牛肉の好みが「赤身に変わった」28.2% 「脂身に好みが変わった」3.0%・・・と放映。—2020年頃には75%の人々が「赤身が好き」になることでしょう。

 テレビ放映から抜粋

結婚式などで霜降り肉をテーブルへ提供する場合・・たとえ高価な霜降り肉であっても・・出席者の肉の好みを聞くべき時代に突入!?。

今年の年末には、神楽坂のフランス料理専門店で、「脂が苦手」のリクエストに応じていただき、エゾシカのヒレ肉をメイン料理にして美味しくいただきました。日本料理は「RAP食」に最適ですが、フランス料理でも可能ですね。料理は素材と知恵での創作物・・と感じました。2階にお店があり、シェフも支配人も福岡県出身でした。

<野菜ジュースには栄養がない!?>

私たちは小さい時から、牛乳には栄養がたっぶりで必需品・・みたいに教えられてきました。
でも、・・RAP食に必需品である「野菜ジュース」についてのお話しです。自家製で作るなら、ハチミツまたは甘酒を大さじ1杯まで。果物入れるならゴールドキウイ半分まで。

1)牛乳は・・母牛の身体から毎日出てきます・・でも・・母牛は牛乳も肉も食べていません・・毎日牧草を食べれば・・母乳が出てくるのです・・・・つまり・・牛乳の原材料は・・牧草なのです。
(これには秘密があって、ウシや人などの動物の酵素や腸内細菌ではセルロースを分解できません。ウシの胃に住む共生微生物が植物のセルロースを分解して、脂肪酸やアミノ酸を産生してくれるのです。牛乳の蛋白質や脂肪分や、筋肉の原材料は牧草ですが、ウシの胃や腸内の細菌や原生動物のお陰で栄養を獲得できていると言えるのです)

2)例えばカゴメなどの野菜ジュースの成分ですが・・カルシウムが一般的な牛乳のなんと半分量も含まれています。その他にMg, Fe, β-カロテン.葉酸、ビタミンA,C,E,亜鉛、リコピン・食物繊維・各種の抗酸化物質なども含まれています。腸内の善玉菌にとっては・・“ごちそう”でもあり・・住処でもあります。

3)牛の骨が丈夫であるのは、この植物由来のカルシウム・マグネシウムを毎日摂取しているからです。

トマトジュースにはアミノ酸は多いのですが、カルシウムが少なく・・女性の方(圧迫骨折しやすい)は・・特に、トマトミックスの野菜ジュースがお勧めです。野菜の色素(抗酸化物質など)で手のひらが黄色くなりますので、気になる方は・・トマトジュース+トコロテンや青汁など・・でもいいでしょう。

2017年9月19日修正

2016年3月28日—追記・・・5月18日:サプリに関する記述を修正

<「青魚の魚油は健康にいい」は迷信です。療養中の方へ・・脂の乗った「青魚」は危険>

魚大好きの57歳女性ですが・・右鎖骨下動脈のプラークが2.6mmから、約2年半もプラークがほとんど改善しなかったのです。・・・しかし・・大好きな魚を「青魚」から白身魚主体に変更した途端・・・4ヶ月で・・2.53→ 2.30mm へ突然改善しました。例えば、アンコウ鍋を週に3回、その他の魚も脂が少ない白身魚にしたそうです。この方の夫も、それまで改善しなかった大動脈のプラークが:2.91→ 2.75mmへ突然改善しました。 他にも、脂の乗った青魚を食べてプラークが悪化した人、そして白身魚に変更してプラークが改善した方を多数経験しました。
(備考;アンコウの肉の脂は100g中0.2gと少なく、鳥のササミ(0.8g)よりも脂が少ない)

脳梗塞後・心筋梗塞後・認知症傾向などの療養中の方は、くれぐれも100g中の脂質の量が3.9g以下の魚介類をチョイス、または鶏肉・ブタ赤身など、脂質がより少ない食材にしましょう。

なぜなら、鮭は4.1(シロサケ)4.5(ベニザケ)~13g(ギンザケ)とピンキリですが、鮭を頻繁に食べていた人のプラークは悪化しました。特に鮭では皮の直下に脂が多いので、その部を残すことも考えましょう。

鮭とサバを好んで食べた人もプラークが悪化しました。青魚ならカタクチイワシ(12g), サバ(12g)ではなく、キビナゴ(1.4g)以下の小魚やトビウオ(0.7g)などがお勧めです(前述)。

時々アジ(3.5g)はいいですが、ほぼ毎日脂の乗ったアジの干物(生でも同じ)を食べていた人は6ヶ月でプラークが悪化しました。バランス良く食べましょう。

さらに、麺類ではオリーブ油など(植物油脂・植物油全て)を原材料に使用していない製品をチョイスしましょう。
なお、外食で寿司を食べる際は、ごはんに植物油を入れて炊飯している場合もありますので、御注意下さい。

(植物油脂を添加した麺類とプラークとの関係に関しては今後の研究課題です。)

これらの症例の詳細は後日・・さらに経過を追って、写真と共に掲載予定です。

以前の私は・・・「酸化していない魚の脂は問題なく、刺身ならプラークにならない」と1年近く前まで誤った考えを抱いていましたが・・完全な誤りでした。」・・(・・魚を獲って食べない約束を在来の村人にした平家の落人の村人は、その約束を守り続けて長命村となり・・一方で・大きな青魚を頻繁に食べる村は短命村)・・・この不思議に思える近藤正二博士の疫学調査は正しかったのです。・・

2月1日にも記載しましたが、魚はできるだけ脂が乗っていない魚を選ぶべきです。健康のために、しいて魚を・・特に青魚を食べる必要はありません。

EPA製剤を病院からいただいている方は、サプリでEPA・DHAを追加して服用する必要はありません。

先にも述べましたが、「魚油」が健康にいいわけではありません。ただし、病院からのエパデールSなど:EPA製剤は、「魚油」からEPA・DHAなどを特別に98%以上の純度で、コストをかけて抽出して薬品に仕上げています。ですから、病院薬のEPAでプラークが悪化することはありません。
頸動脈などにプラークが堆積していて、血液サラサラ薬が必要な場合は、サプリのEPAではなく、病院薬のEPAを服用すべきです。かかりつけ医などにご相談ください。その際は、くれぐれもスタチン剤は不要ですので・・担当医にスタチン剤なしでの治療の希望を伝えましょう。

いままでの動脈硬化と食に関する常識は・・エコーという「科学の目」でプラーク見えない・・そういった過去の時代に築かれてきた常識ですので・・検証されるべきです。

余談ですが、トビウオは飛んでエネルギーを使うから脂が少ないのでしょうか・・カワハギの脂が少ないのは口が小さいからでしょうか・・でも、アンコウの口は大きいのに脂が少ない・・イカはなぜ脂質は少ないのに、コレステロールは多いのでしょうか? それは、イカ・タコの祖先が貝類だからです。

では、ブタや牛や鳥や人間の祖先は何でしょう???・・・それは脊椎動物である魚です。・・つまり、魚の油も牛やブタ・鳥の脂や油も・・進化学という科学的な発想で考えると・・大きな差は基本的に存在しない・・とも言えます。その証拠に余った脂は、人でも、魚でも、豚でも、牛でも・・ハラミとしてお腹に脂が溜まります。背中に脂肪がたまる人間はほとんどいません。・・・鳥は飛べなくなるので必要以上にエサを食べません。魚の脂・油だけ特別に健康にいい訳がないのです。

2016年3月28日—追記

<「ドブ川」「ドブ溝」 清掃作業したことありますか!?>

現代の日本人・・・その血管エコー像を毎日見ていると・・誠に失礼な話ですが・・内心・・・、頸動脈やその他の動脈が「どぶ川」に見える・・・ことがしばしばです。

その「どぶ川」清掃作業ですが・・・ドブ(プラーク)が見えない場合は・・やり方が様々です。

1) 「毎日餃子を食べればやせられる」を信じる人は、この「どぶ川」が全く見えないために,土手の草むしりをしながら、「どぶ川」に草を毎日投げ捨てている感じ・・。
2) 糖質制限ダイエットでの「好きなだけ、肉やアルコールを摂取してもやせられる」を信じる人は、「どぶ川」の土手に積もった余分な土砂を「どぶ川」に捨てている感じ・・・土手はスッキリでも・・目に見えない川底には汚泥がたまり続けます。
3) 「亜麻仁油やオリーブ油・エゴマ油・ココナッツオイル・米油などを健康のために摂取しましょう」・・・を信じる人は・・「どぶ川」の・・ドブ水を少しサラサラにするだけで満足し・・ドブ浚えをしないまま帰る人・・・でも・・使った油は・・ドブに変身し、ドブは益々増えるのです。
4) 「血管が強くなる・・健康法」を信じる人は・・「どぶ川」の護岸作業専門です。なんで・・そっちだけやるの~、こっちを先に手伝ってョ~・・・と、言いたくなります。

「どぶ川」清掃作業なら、「どぶ川」のドブ浚(さら)え・・こそが、最優先の基本的作業ではないでしょうか。どぶ川の土砂や汚泥は・・血管のプラークと同じなのです

川岸や川底に溜まった汚泥や砂を取り除けば、水質はそのままでも流れは奇跡的に良くなり、下流の作物は青々と育つことでしょう。動脈硬化の全ての症状が根本的に改善されます。

でも、この「どぶ川」の・・・清掃作業マニュアルは・・一言では言い表せません。そのマニュアルは、今日膨大な量になり、現在もバージョンアップ中です。

くれぐれも、これが「RAP食」の最終バージョンアップとは考えないで下さい。
「食とプラークとの事実関係の経験」を踏まえて、修正・追加しますのでフォローして下さい。

2016年5月18日—追記

<肉や魚の酸化がプラーク堆積に及ぼす影響は少ない>

前にも述べましたが、魚を食べず、鶏肉だけを調理して食べた方が・・魚を時々食べる人々よりも、はるかにプラークが減っていました。つまり、魚や肉の脂質含有量が少なければ、調理法は何でも構わない(生でも焼いても煮ても)ということが判明しました。青魚を刺身で多く摂取する方々が、プラークが改善せず、むしろプラークは悪化する事実とも一致します。

<肉が健康に悪い・・・・これは迷信です>

私の書籍で、アンケート結果から「肉が悪い!」とザックリと表現しておきながら、誠に申し訳ありませんが、真実は「肉の脂成分のみ」が問題であることが判明しました。植物油やその添加食品、乳製品やその加工品などからの脂質の摂取を控え・・・必要な“脂質”は、・「穀物・野菜・脂質の少ない肉や魚介類」(生でなくとも加熱調理もOK)から摂取しましょう・・
つまり・・単純な脂質制限ではないのです。 例えば、豆乳ヨーグルトの脂質量は見ないようにしましょう。穀物や野菜の発酵食品や植物油を添加していない加工食品(豆腐など)の脂質量も見る必要はありません。脂質が特に多いアボガドは控えて、ナッツ類など週に2~3個程度に止めましょう。

<刺身なら魚を多食してもいい・・・これは迷信です>

多くの経験から、脂の乗った魚の刺身を週に2回食べると・・プラークは改善しません。週に3回食べると・・プラークが悪化するようです。この魚食の影響は、魚を焼いても、煮ても同様でした。魚介類の刺身を沢山食べたいなら、100g当たりの脂質量が1.5g以下の魚介類にしましょう。以前の私の書籍「脳梗塞・心筋梗塞は予知できる」では、単純に青魚を勧めていましたが、・・これは誤りです。魚なら岸壁で釣れるような脂の少ない小魚を勧めるべきでした。訂正致します

<動脈プラークを減らしたい方・・・の、魚・肉の食べ方・・大まかな目安>

100g当たりの脂質量が2.0g以下の肉や、魚を調理しましょう。ただし、3.5gのアジ類を週に1回程度なら問題ありません。マダイは白身ですが・・天然で6g、養殖なら11g程度ありますので、1ヶ月に1度以下が適当です。輸入牛のヒレ肉は4.8g、鳥のモモ肉(皮なし)は3.9gですから、いずれかを2週間~1ヶ月に1度程度ならOKでしょう。
「プラークが現状維持でもいい人」は、上記の頻度、または量を2倍でもいいでしょう。
豚のヒレ肉(1.9g)や鶏のムネ肉(1.5g)は、魚のアジ(3.5g)より脂が少ないのです。
オーストラリア産牛のヒレ肉(4.8g)は・・・近海物のサバ(12.1g)、大西洋産の塩鯖(26.8g)、サンマ(24.6g)、ブリ(17.6g)、ハマチ(18g)よりも遙かにプラークに優しいのです。
大いに脂の少ない肉を活用しましょう。
脂質量はGoogle 検索や書籍で確認できます。

<肉の脂も、魚の油・脂も全く同列に考えるべきです>

肉でも魚でも、脂質の絶対量が少なければ・・焼いても、煮ても、生でも・・プラークの溜まり方に大差ないことが判りました。・・・料理の幅が広がると思いますが・・・。

例えばマグロのトロの1切れは、霜降り肉の1切れと同程度のプラーク堆積への影響力があるとお考えください。ブリやハマチやシメサバやサンマも同様とお考えください。・・「魚の油が健康にいい」「Ox△油が健康にいい」といったテレビなどでよく出てくる・・ザックリとした話は・・・過去の迷信です。決して鵜呑みにしてはいけません。

魚油の評価に時間がかかったのは、プラークを悪化させる要因を一つ一つピックアップしていって、最後に残ったのが“健康にいい”・・と、私も信じていた魚油でした。その多食による悪化・・さらに、控えることでのプラーク改善・・ここまでの確認作業になんと8年の歳月が必要でした。時間がかかり過ぎて申し訳ありません。

2016年6月6日-追記

<オリーブ油の日常的使用は・・健康に・・・やっぱり危険です>

最近、5年ぶりに受診した74歳の男性は、食生活に変わりはないのですが・・・3年前~オリーブ油を毎日「小さじ」でそのまま頂き、その上に毎日調理に使用していたそうですが・・頸動脈プラークが1mm以下から2.95mm へと急速に肥厚していました。オリーブ油に限らず、亜麻仁油・エゴマ油・ココナッツオイルなどの全ての植物油を日常的に、生でも・・調理して摂取しても・・・極めて危険です。

人工衛星でリアルタイムに雨雲をみていれば、雨に濡れることはありません。
同様に、リアルタイムに全身の血管プラークを見ていれば・・血管病で急に倒れることも・・家族に大きな苦労を負わせる事もないのです。

血管が平均的な汚れでも・・特にテレビなどの影響で・・知らないうちに“現代の誤った健康知識“を信じて実行し・・・血管プラークが悪化する食品を摂取している可能性があります。2年に一度は血管エコーを受けましょう。

<脂たっぷりのラーメンの多食&汁まで完食は危険>

週に3回も、昼にチャーシュー入り豚骨ラーメン(汁を半分飲む)を食べていた61歳の男性ですが、2011年5月には頸動脈プラークが1.4mmでしたが・・・2012年8月に2.2mm・・・2012年11月には2.5mm・・・と進行していましたが・・・・(昼のラーメン食をノーマークでしたので)・・・その後は週に6回にラーメンの回数を増やし(汁も全部飲むように)したところ・・2013年6月の・・・・7ヶ月後には・・・2.5→3.0mm へ急速にプラークが肥厚しました。 しかし、ラーメンを止めて揚げ物なども食べなくなったら・・・2014年3月の・・・9ヶ月後には・・ 3.0→2.29mmまでプラークが驚くほど減少しました。・・その後2014年12月には・・・1.53mmまでプラークが減少しました。

若者の“脂たっぷりラーメン”の過食が心配です。食べる回数や食べ方には・・くれぐれも注意致しましょう。健康のバロメーターとして「体重」をお考えなら・・それは絶対に危険です。この方は肥満ではありません。

ラーメンの汁を冷やして脂成分を除去してスープにするお店をテレビで見ましたが・・広まることを願っています

即席ラーメンでも、ノンフライ麺で鶏ガラスープなどの製品が発売されましたが、脂質含有が少なく、悪くないかもです。

<現代医学の常識を基に健康に注意しても、プラークがとても肥厚している人が多い>

最近、健康にとても気を使っているのに、頸動脈プラークが徐々に進行し、ついには2.69mmまで年々肥厚して心配になり、遠方から受診された50歳前後の方がおられます。プラークと食品の関係について、あまり念頭にない・・現代の医学常識に基づいた健康情報では動脈硬化を予防できないのは明白です。

幸いなことに毎年受けていた頸動脈エコーを受けていたから、思わぬ動脈硬化の進行に気付けたのですが・・・頸動脈にプラークが堆積しない例も多いので・・「健康に注意していたのに・・倒れる」事例は相当数に上ると思われます。

何度も繰り返し述べていますが・・・「運動や体操」、「魚やオリーブ油などを努めて摂取」、「野菜を毎日摂取」、「食事の時は野菜を先に食べる」、「血管にいいサプリを服用」、「糖質やカロリー制限(での体重減)」、「塩分制限」、「薬で血圧降下」、「薬でLDL低下」、「アルコールの休肝日」・・などでは残念ながらこれらの努力ではプラークの進行(動脈硬化の進行)を食い止めることはできないのです。

<頸動脈エコー、CAVI検査、ABI検査で安心するのは危険>

頸動脈エコーでは、そのプラークは危険レベルとの判断はできなくても、身体の他の血管にプラークが激しく肥厚していれば、脳梗塞・心筋梗塞は時間の問題なのです。

最近も、3年前に歩行中にふらつき、記憶が一時的になくなった57歳の女性の方が遠方より受診されましたが(歩行ではなく運転していたら重大な事故を起こしていたでしょう)、当時の頸動脈エコーでは頸動脈のプラーク肥厚は最大1.6mmしかなく、動脈硬化の検査であるCAVI(キャビイ)検査やABI(エービーアイ)検査も異常ありませんでした。・・・でも・・当院の8ヶ所の血管エコーでは・・頸動脈のプラークは1.53mmと・・同じく、特に危険レベルではなく、・・・でも・・左大腿動脈に3.64mmもプラークの肥厚がありました。
脳梗塞・心筋梗塞のリスクレベル=4であり、“RAP食”を指導して血液サラサラ薬を開始致しました。

2016年8月8日-追記

<推奨の野菜ジュースの銘柄変更です>

以前は「伊藤園」の野菜ジュースをお勧めしていましたが、1日1~2杯・・毎日飲み続けると・・手や身体が黄色っぽくなり・・病気では?・・と、疑いの目で見られることもあります・・健康に害はないのですが・・見かけが悪くなります。・・最近の当院では・・ジュース自体の黄色みが少ないジュース・・例えば・・カゴメの野菜ジュースをお勧めしています(こだわりの高価な野菜ジュースでも、もちろんOKです)。トマトジュースを毎日飲用している方のプラークの改善も順調でしたので、野菜ジュースは1日1杯までとして、追加としては・・トマトジュースの飲用をお勧め致します。トコロテン・モズクなどの海藻類も・・海の野菜ですから頻回にいただきましょう。市販の乾燥させた“海藻サラダ”をノンオイルドレッシングで頂くのもいいでしょう。なお、市販の野菜ジュースの場合でも果物入りはNGです(甘いです)。なお、市販の野菜ジュースは加熱殺菌してありますので、酵素が消滅したりしています・・ミニトマト・トマト・他の生野菜も頂きましょう。最もいいのは・・続けば・・ですが、・・毎日・野菜のスムージーを作って頂くのがいいでしょう・・くれぐれも果物は・・甘くならない程度の必要最小限に。

注意:)“肝硬変”の方、糖尿病合併の慢性肝炎やアルコール性肝障害の方など乾燥海藻、生の海藻(モズクなど)、魚の生食はビブリオ・バルニフィカス菌感染症になり、手足の“虫さされ様の発赤・腫脹・痛み”→化膿→壊疽で手足の切断事例・死亡例などがありますので危険です。加熱後の海藻・魚はOKです

<血管のために・・魚介類・軟体動物のコレステロールを努めて摂取を>

魚介類・肉類の脂質を出来るだけ低く抑えて・・・と、指導していますが・・中には血管が弱くなる・・血管力の低下・・を心配される方がおられます。

しかし血管に必要なコレステロールは制限していません。むしろ、貝類、イカ・タコ・エビ・カニのコレステロールは多めに摂取を。私は新鮮なイカを毎週 1パイ以上、刺身で頂いています。冬のナマコのシーズンは、大~中のナマコを毎日1匹頂きます。お陰で私のLDLは180前後をキープしています。
なお、・・イカ・タコの見た目・触った感触は人間の動脈の感触とほぼ同じです。
全ての細胞の膜は脂質で出来ています。細胞の表面がツルツルなら・・皮膚もツルツルになります。細胞の表面や細胞間隙のためにも、血管壁の“血管力”強化のためにも・・コラーゲン・ヒアルロン酸たっぷりの軟体動物であるイカ・タコ・ナマコ・ホヤ・貝類などを多く頂きましょう。

それで・・LDLが多少上がっても・・全く問題ありません。ちなみに・・LDLが低い人は・・逆に・・くも膜下出血になる場合があります。・・・LDL上昇・・全くご心配なく。

<くも膜下出血の人は・・・LDLが低い・・LDLが低い人こそ危険>
当院に受診された方で・・過去にあるいは経過中に「くも膜下出血」になられた17症例中・・測定できた発症直近のLDLで検討すると・・LDLが80以下と低かった症例が・・なんと・・6例(35.3%)もおられます。・・・・・LDLが低いと・・血管力が低下して・・くも膜下出血になりやすいと思われす。・・・くれぐれもご注意下さい。

薬でLDLを下げ過ぎの人・・担当のDrに任せっきりでなく・・本当に心配しましょう。
血管プラークを溜めずに血管力を高める食材は・・・イカ・タコ・エビ・カニ・貝類・キビナゴ・白子などです。
多く食べれば・・コレステロールは上がるでしょう・・でも・・プラークは減り、血管力は上がります。 食べ過ぎはいけませんが・・。
コレステロールを食べ物で下げればいい・・そんな単純な考えではいけません。理論は2の次にしましょう。理論を作り上げた過去に・・プラークを見て研究した学者は存在していません。

米国では既に健康のためのコレステロール摂取制限を撤廃しています。

<血管力が良好でも脳梗塞になります・・血管力より血管プラークの堆積が重要です>

巷に“血管力”という言葉があり、動脈硬化と関係があるような定説がありますが・・・それは誤りです。優秀な血管力があると評価されても・・・脳梗塞直前の方の・・・CAVI検査を見直すと・・血管年齢が年相応・・といわれていた人が・・なんと64.3%も存在しました。(当院研究:近日掲載予定)  同様に・・ABI検査で正常といわれていた人が・・84.6%でした。・・・・・血管力の検査結果を・・信じて・・現状の食習慣を見直さないのは・・極めて危険です・・本当の意味での血管力を下げないためには・・RAP食が必要です。

動脈硬化に関する医学はまだまだ・・進歩中ですから・・間違った方向へ先に行かないようにしましょう。

2016年9月20日追記

<白身魚が健康にいい・・も、迷信です。魚は100g中の脂肪分(脂質量)で選ぶべし>

血管プラークがタップリ溜まっていた人に・・「脂の乗った青魚を食べていないでしょうね?」・・と、訪ねると・・「はい・・出来るだけ白身にしていました」との返事・・でも・・白身魚の脂質量は全くご存じではない・・・。過去のプラークが突然減りだした体験談では「アンコウ鍋を週に3回と、脂の少ない白身魚」・・と記載していましたが・・「白身魚」という言葉の響きは・・長く残るのでしょうね・・。

白身魚でも・・100g当たりの脂肪分ですが・・天然鯛(5.8g)、養殖鯛(10.8g)、カマス(7.2g)、アナゴ(9.3g)、太刀魚(20.9g)、カラスガレイ(13.8g)・・など・・白身でも脂の量が多い魚がありますので・・ご注意を。

今では、青魚も白身魚も、赤身魚も・・そんなくくり方ではダメです・・と、指導しています。
50歳以上の方は・・魚は、科学的測定での・・なるべく脂の少ない魚をチョイスしましょう。

特に、カラスガレイは日本近海のマガレイではなく・・北洋からの輸入の魚で・・スーパーで出回っていますが・・・マガレイ(1.3g)とは異なりますので・・食養生中の方は・・ご注意下さい。

このような魚介類や肉の脂肪分の量(脂質量)の情報は・・「食品成分表」の書籍を購入するか、ネット検索でご確認下さい。

<脳梗塞の再発、心筋梗塞の再発が怖い方・・などの・・魚介類・肉の食べ方は・・・>

脳梗塞・心筋梗塞の既往者・・・などの極めて危険な方々は・・「揚げ物」・「油炒め」はいかなる高級植物油を使って調理した物であっても・・テレビで高名なDrのお勧めでも・・摂取しないようにしましょう・・

テレビなどで話題の高級植物油(全て)・・生でも摂取してはいけません。

その上で・・魚や肉の食べ方ですが。100g当たりの脂肪量(脂質量)0.1~3.0g以下の魚介類や肉をバランス良くチョイスしましょう。

特に・・脳梗塞の再発は・・悲惨な結果をもたらします。「油で炒めた物」「揚げ物」や肉の脂身やサンマなど・・たとえ病院食として出されても・・控えた方が無難です。

「揚げ物」は嫌いだから・・と、安心していませんか?
「揚げ物が嫌いで・・野菜の油炒めが大好きな人」の・腹部大動脈は驚くほどに激しくプラークで汚れていました。

注意:)100g当たりの脂肪量が2.0g以下の食材なら・・調理法に関係なく・・頻回に摂取してもOKですが・・・3.0~4.0g程度の食材を週に2~3回以上摂取すると・・プラークが堆積する場合があります。

脳梗塞を既に再発した人・・冠動脈のステント挿入を2回以上繰り返した人は・・「揚げ物・油炒め」は少しでも・・たまにでもNGで・・・半年間は・・100g当たりの脂質量が2.0g以下の食材をチョイスして摂取しましょう。その後は脂質量0.1~3.0gに緩和してもいいでしょう。

しかし・・食品の酸化を心配して・・生で摂取する必要はありません。塩分は・・「心不全」「腎不全直前」状態でなければ・・特に塩分制限は重要ではありません・・・でも・・やや少なめ程度にしましょう。

また・・アルコールは毎日ビール350ccまでで・・プラスαのアルコールは絶対にNG。
ノンアルコールはOKです。

<今流行の植物油についての余談ですが・・>

RAP食にて食養生していても・・健康のために・・と・・テレビの影響で・・高価な植物油をせっせと摂取している人が・・まだ目立ちます。

水とオリーブ油やココナッツオイル・・どちらがサラサラでしょうか?・・当然水ですね・・・医学者が言う・・血液サラサラとは・・血小板同士がくっつかない(凝集しない)状態を“血液サラサラ”と表現します。

エゴマ油・亜麻仁油・オリーブ油・魚油などは・・血小板同士の凝集を抑制(粘着テープも油で粘着力が低下)する作用がありますが・・・血液内に吸収されると・・その油成分で血液の粘度(粘り度)は上昇する・・と、考えるべきです。・・・つまり・・台所の流しの配管が汚れる事はあっても・・決して・・・それらの油で配管が綺麗になることはありません。

ヒトの血管も同じことです。サイトの「動脈硬化の未来塾  (48)  (54)  」に実例呈示済み。

医学者で物理学者なら・・「エゴマ油・オリーブ油などを摂取すると・・血小板凝集抑制作用で血液はサラサラになるが・・油由来成分で・・・血液の粘度は上昇し、血液はドロドロになる」・・と、話さなくてはいけません。また・・医薬品のEPA製剤でない限り・・食品の油には・・魚油に限らず・・植物の種子でさえ・・雑多なオイルを含んでいること・・も、お忘れなく。

<糖質制限ダイエットで脳梗塞になりかけた人がいます・・本人は医療関係者です>

この記事は動脈硬化の未来塾 60)に記載

2016/10/17 追記

<ココナッツオイルの常用は本当に危険・・・緊急安全情報です・・・>

この記事は動脈硬化の未来塾 63)へ記載

**関連事例は動脈硬化の未来塾 48)  未来塾54)

<魚からEPAを摂りたいなら>

魚から・・・魚に含まれるEPA以外の雑多な魚油・・をなるべく控えて・・EPA・DHAサプリにも頼らず・・ある程度のEPAを摂りたいなら(病院からEPA製剤をいただいている方は心配無用)・・日本近海のマガレイなら・・脂質量が少なく(脂質量は100g当たり1.3g)・・・・手軽・手頃で・・EPA含有量は16.1%と高いです・・・・EPA含有量は近海サバ(10.0%)よりも高いのです。

<お肌がカサカサで・・心配なら・・RAP食の裏メニュー伝授>

最近大発見をしました。
魚を買い求める時に・・200gの魚1匹と100gの魚2匹・・どちらがお得・・でしょう??!
普通は・・魚は量り売りですから(グラムで・・円)・・どちらも同じ値段です。  でも、お肌を良くしたいあなたは・・小さな100gの魚2匹を買うべきです・・・・

私の手などの肌は・・つるつるです・・元々・・天ぷらや揚げ物は好みではないのですが・・元から・・アラカブ(カサゴ)の味噌汁が大好きで・・ナマコが大好物・・イカも週に1回は刺身で3人分ぐらいはいただいています。

先日・・たまたま自炊する機会があって・・魚屋に行くと・・小さいカサゴしかなく・・2匹を買い求め・・味噌汁を作りましたが・・余ったので冷蔵庫に保管したところ・・次の日・・味噌汁がゼリー状に固まっていて・・サジで食べると・・美味なこと・・フランス料理の・・一品みたいでした。
(カサゴの味噌汁を美味しくするには・・九州では・・柚コショウを少々入れるのが定番)

魚の煮付けで煮こごりが固まるのは昔から知っていましたが・・味噌汁が・・固まる経験は初めてです。 昔から・・魚の煮付けは翌日も食べていましたが・・味噌汁は・・残して保存する習慣がなかったかもしれません。(魚の煮付けの煮こごりは醤油味が濃縮され・・あまり美味ではありません)
その時は・・たまたまカサゴを1匹残したので・・冷蔵庫保存したのでした・・・。

ここで科学的に考えました・・・小さいカサゴ(オコゼでも可)だったから・・魚の皮の分量がいつもより多かったために・・味噌汁がゼリー状(魚の皮のコラーゲン由来)に固まったのでは・・?と・・そこで計算しました。  魚をサイコロの形にみたてて・・サイコロの表面積と・・サイコロの重さを比較すると・・

1辺の長さが2倍のサイコロ(6面体)の重さ・体積は8倍ですが、表面積は4倍です。 つまり・・重さが同じ(値段が同じ)なら、重さが半分のカサゴを2匹買った方が・・魚の皮(表面積)を2倍も多く買える・・ことになります。 腰痛や膝痛になやんでいる人も改善するかもしれません。

魚のコラーゲンを美味しく摂取したいなら・・カサゴ・オコゼの小ぶりを数個入れて味噌汁を頻回にいただきましょう。(冷やしてゼリー状にして食べても美味しいです・・魚の小骨にはくれぐれもご注意下さい))

昔から、長寿村では小魚を毎日食べる習慣がありましたが・・小魚は丸ごと(内臓、腸、鱗、皮、骨、軟骨、他)すべて食べることになり、コラーゲン・ヒアルロン酸・セラミド(人の肌の最外層の成分)もタップリということになります。

人の肌に関する研究:

ヒトは・・魚から進化していますので・・魚の皮は基本的に・・ヒトと同じ構造なのです。

また・・豆乳などに多く含まれているセラミドを・・乳酸菌が食べてスフィンゴシン(豆乳ヨーグルトの成分として存在)に変えてくれますが・・このスフィンゴシンが・・ヒトの角質層に作用して・・セラミドの産生を促すことで・・皮膚の保湿性が維持される・・と・・考えられています。・・おまけにこのスフィンゴシンはマクロファージも活性化してくれます。

活性酸素はセラミドの合成を阻害しますが・・還元水や抗酸化物質が贅沢に含まれている緑黄野菜のジュースは・・・・活性酸素の力を弱めてくれます。

したがって・・還元水や緑黄野菜ジュースの常用で・・セラミド合成がスムーズになると思われます。

しかし・・“セラミドを減らす食べ物”を食べていては・・全てが台無しです。

セラミド含有食品(米、ソバ、大豆、こんにゃく・など)を摂取し・・豆乳ヨーグルトでセラミドの産生を促しても・・・皮膚のツルツル効果は期待できません。

一般に・・
リノール酸を摂りすぎると・・体内で・・“アラキドン酸”に変化し・・て・・セラミドを減らす・・と・いわれています。リノール酸は・・オリーブ油や亜麻仁油・エゴマ油など・・ほとんどの植物油や鳥皮・豚・牛の動物性脂肪にも多く含まれています。

つまり・・揚げ物・油炒め・オイルのドレッシング・マーガリンやショートニング(魚油や植物油から人工的に作り上げた・・固形の脂肪:トランス脂肪酸を多く含む)・菓子パン類・脂の効いたラーメン汁など)・鶏皮・ホルモン・ベーコン・霜降り肉・・などの摂取を極力控えることです・・・これらはアトピー性皮膚炎や動脈硬化やガンの原因の一つともいわれています。

流行の糖質制限ダイエットでもダイエットは可能です・・でも・・・御自身でお気付きでしょうが・・そのダイエットでは・・老婆心ながら・・医学的な観点からも・・肌がカサカサになり、色艶が劣化するはずです。しかも・・血管プラークの進行が一番危惧されますが・・。

日本人の肌のきめ細かさ・長寿は・・昔の日本食(魚油を多く含まない小魚・海藻・ノン植物油・ノン動物脂・人参、カボチャを含む多くの野菜・味噌汁・納豆(適量はミニパックを週に1~2個です)・豆腐・など)のおかげでしょう・・これはRAP食とほぼ同じです。

皮膚のカサカサは・・皮膚の脂・油が足りないからではなく・・セラミドの欠乏による変化ですので・・誤解のないように・・くれぐれも油や脂の摂取にはご注意下さい・・逆効果です。女性のばあいは・・本当にツルツルになるまでは・・セラミド配合の化粧品などがいいかも。

22年も前の話です・・日本食の大御所:故:湯木貞一さん(日本料理“吉兆”創業者)の手に直接触れる機会がありましたが、94歳の男の手にしては・・白くて繊細で・・上品で艶があり・・美しいこと・・非常に驚いた記憶があります ・・・今頃やっとその謎が解けました。

RAP食なら・・お肌もツルツルになる・・理由がお判りだと思います。  信じて続行下さい。

2016年11月1日 追記

<ビール酵母摂取の推奨は「エビオス錠」から「エビオス粉末(ビール酵母)」へ変更です>

今まで大多数の方がエビオス錠(硬化油添加)服用中でも順調にプラークが改善していましたが、上記の事例以外にも、油成分添加のサプリ商品を経口摂取している人で・・プラークの改善がよくないケースが見受けられます。

エビオス錠は固めるために硬化油が使用してあります。(今までは特に問題視していませんでした)

通常の医薬品にも硬化油が添加してある場合もありますが、それらの医薬品は1日に1~2錠の服用ですから全く心配はいりません。エビオス錠の場合は1日に20~30錠の服用ケースが希ではありません。ですから・・「君子危うきに近寄らず」・・の方針で、

推奨を「エビオス錠」から「エビオス粉末(ビール酵母)」へ変更致します。
毎日服用の場合は、小さじ1杯の粉末で約3gですから、1日3g(朝:小さじ半量、夕:小さじ半量)を豆乳ヨーグルトか野菜ジュースに混ぜて服用するなど、高熱で加熱しない方法で服用下さい。

「エビオス(ビール酵母:粉末)」が手に入らない場合は・・・店頭で注文するか、ネットで購入下さい。

2017年2月18日追記

<プラークを治したい方・・トコロテンは・・常用摂取を心がけましょう>

2月の診察室で、プラークの改善が鈍化する症例が多いのですが、そのような場合には「トコロテンを夏の間は食べていましたが・・冬は冷たいので・・」という会話が非常にしばしばであるのに気付きました。
逆に、年末・年始のセレモニーを過ごしても、プラーク改善が継続している場合は「トコロテンは毎日食べています・・」という会話になっているのに・・気付きました。

現在、8カ所の血管エコーが5000例を軽く突破し、データを解析中ですが、野菜パワーに驚いています。プラーク改善に関係する因子として、人間の「心理・心構え」以外に、「マクロファージ活性」「血管内皮の状態」「食品内成分」の“4本の矢”がありますが、野菜の多食には「血管内皮の状態」「食品内成分」の状態を改善させる働きがある・・と考えるのが妥当な結果が得られました。

考えてみれば、海藻は海の野菜です。野菜の値が高騰した昨年の夏~秋・冬もトコロテン(オーガニック栽培)を食べていれば「お得」で良かったのです。

日本人の昼食は野菜不足になりがちです。私は昼にトコロテンを食べています・・冬もです。

「冬でも職場で冷たくないトコロテンを美味しく食べる方法」を伝授します。

1) トコロテンのパックから密封シール外し、ざるで水洗してパックに戻し、さらに水切り。
2) タレを入れ、ポットの熱湯をパックへ注ぎます(溢れる寸前まで)
3) よくかき混ぜていただきます・・冷たくないはずです

夏は熱湯の代わりに冷水を入れます。先入観は捨てるべきですね・・何でも実験結果が優先します。 (先入観があると科学は進歩しません。「動脈硬化を食い止めるために・・スタチン剤が必要」などがいい例です)

トコロテンを食べるとお腹いっぱいで・・・と言われる方がいますが、「ところてん」=「無農薬の煮野菜」なのですが・・。

<トコロテンがなぜ?プラーク改善に必須アイテムか>

この9年間のプラークと食品との関係の研究で、プラークを溜めやすい食品の研究は終わりに近づいています。・・3~4カ月単位の非常に時間のかかる確認作業でした・・。
これからは、プラークが改善しやすい食品に研究をシフトします。
2017年2月~4月にかけて・・100分の1mmの精度でプラークの肥厚を測定するたびに、しばしば「トコロテンの有り難さ」を確認出来ました。

動脈硬化改善のための必須推奨食品として、第1位はトコロテンです。
量と頻度の問題もあるでしょうが・・時々、モズクやメカブ、おきゅうと、ワカメなどの海藻を食する程度ではプラーク改善の実感がありません。

プラークを治す必要がある人は、毎日(週に6回以上は)トコロテン(最低150g)をいただきましょう。リスクレベル3~4の人で肥満の人は特に、毎日300g食べる努力をしましょう。その上で上記の海藻などを摂取するように心がけましょう。「継続は力なり」ですが、間違ったことを継続すると大変なことになります。

トコロテンや寒天などを「週に1~2回食べている・・」では・・効果を実感していません。

私は40年も前から肝がん治療を専門としていますが、肝がんの患者さんには10年前からトコロテンを1日に2個(300g)食べていただく様に指導しています(癌結節が縮小する症例を多く経験)。現在はLMF研究会(低分子フコイダン研究会)の世話人でもありますが、フコイダンの飲用が必要である患者さんには必ずRAP食を勧めています。さらにトコロテンは必須アイテムとして追加でお勧めしています。モズク(多糖類であるフコイダンの原料)とテングサ(多糖類であるトコロテンの原料)は異なる種類の海藻ですから、成分も異なるのでしょう(モズク成分は水溶性、トコロテンのプルプル成分は非水溶性)。

なぜトコロテンがいいのでしょう?  あのプルプルした中に未知なる成分が含有されているのでしょうが、水溶性ではないので実験しにくいのでしょうね。私の経験ではプラークを改善させますので、ところてんにも同じ多糖類であるフコイダンと同様のガンのアポトーシスを引き起こす有益成分が含まれているかもしれません。

とにかく、健康に良い食品とは・・「神様=マクロファージ」へのお供え物なのです。プラークが溜まっている人は、冷たいから・・とか、寒いから・とか、好きではないから・・とか、言えないはずです。  命を狙う敵は「冬でも・寒くても・・攻めてきます」

<「甘酒」は動脈硬化改善のための必須推奨食品:第4位です>

以前「甘酒」を100cc服用中の方で、平均の改善率よりもかなり良好であった方がいました。でも、飲み過ぎると糖分過剰になり、プラークが悪化する事例が他のケースでありましたのでお勧めできませんでした。最近、自家製の豆乳ヨーグルト(必須推奨食品:第2位)に毎日大さじ2杯分(約30cc)の甘酒を入れて食べていた方のプラークがすごく改善していました。そこで、甘酒は必須の推奨品に追加です(ただし、1日30ccまで・・多くても50ccまで)。なお、豆乳ヨーグルトは自家製、トーラク(株)製、マルサンアイ(株)製でもプラーク改善の差は感じられません。

必須推奨食品:第3位は根菜汁です。できれば1日2~3回いただきましょう(1回は味噌味で他はトマト味や野菜味で。和洋にアレンジを)。第5位は野菜ジュース(無果汁)第6位はビール酵母(粉末のエビオス)
主食の必須推奨は:白米に黒米入りの雑穀(五穀米・10穀米)を混ぜて・・分量は家族で決定を
(ただし、白米を50%以上使いましょう)

<豆乳はRAP食の必須アイテムから消去>

豆乳は推奨品のレギュラーメンバーから外しました。なぜなら、豆乳だけ飲んでプラークの再検査に見えた場合・・多くの場合、プラークは改善していません。

これは、RAP食をあまり守れず、他の推奨品も余り摂取しないで・・豆乳を毎日飲むことで努力しているポーズを家族・自分自身にアピールできるからでは・・・と考えられます。
特に男性に多いですね・・豆乳だけ守れる人は・・でも・・治りません。

また、豆乳を止めてもプラークが悪化する経験がほとんどありません。ですから・・豆乳は必須アイテムから除外しましたが推奨食品ではあります。

推奨食品:第1位~第5位を実行する人は、RAP食での摂取しない方がいい食品も守れるでしょう。自分のためにどれだけ真摯に取り組むか・・これに尽きます。

<脳出血やくも膜下出血の根本原因は・・96.7%がプラークです・・その実態に迫る>

血管をしなやかにする研究をしてほしい・・などのご希望がありますが、血管内のゴミ(プラーク)が減らなければ、血管が広がる方法を考えても間に合いません。そのうえ、血管のゴミがあるままで脳血管が広がると頭痛や片頭痛の原因にもなりますし、脳細胞が圧迫されて認知症の原因にもなります。

私が経験した症例の頭蓋内出血例30例(脳内出血12例、くも膜下出血18例)中29例(96.7%)は脳梗塞リスクレベル=2以上の、いわゆるプラークが根本原因と考えられる事例でした。プラークを脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル1以内に収めておけば、かなり安心していいのです。

脳出血予防・くも膜下出血予防も・・脳梗塞・心筋梗塞・認知症予防と同じで、脳動脈・頭蓋内動脈にプラークを溜めないことなのです。(詳細は今後掲載予定)

「血管をしなやかにする方策」は「プラークを減らす方策」が存在しなかった時代には重要な方策ですが、奇跡とも思える「プラークを減らす方策」を伝授していますので、その方策を理解できた方は・・「血管をしなやかにする方策」は優先順位が低い旧式の作戦とお考えください。

血管の壁にプラークが少ない血管は・・血管劣化が少なく・・普通の食習慣では簡単に切れません!。
(2017年10月追記 :最近40代の方で、プラークは順調に退縮していましたが、血圧はまだやや高めのままで、ビールを毎日1000cc飲まれていた方が、朝の起床時に頭痛もなく脳出血となり(手で掴んだ物を落とす症状のみ)、緊急に血腫除去を受け、後遺症なく経過している方がおられます。LDLが低い人が脳出血になりやすいのですが、この方のLDLは低くはありません。血圧が高めの方は、くれぐれもアルコールには気をつけましょう。高血圧の方で、アルコールを多めに飲まざるを得ない方は、降圧剤での管理を少し厳しくしておいた方が無難です。ストレッチや指圧などで血圧が一時的に低下しても、担当医の同意なく降圧剤の服用を中止してはいけません。アルコールを多く飲んだ翌日に脳出血になりやすいですから。)

<植物油と健康に関しての再確認です>

テレビで説明を受けて、血管にいいとか・・血液をサラサラにするから・・などと・・毎日・・エゴマ油・他の植物油を生でも摂取するのはプラークが増える可能性があるので危険です。

ω3脂肪酸なら、魚から食事として摂取できるので、わざわざエゴマ油を買い求める必要はありません。

プラークを増やさないで、血液を安全にサラサラにしたいなら、高純度のEPA製剤、EPA+DHA製剤などがありますので「かかりつけ医」にご相談ください。その際は、くれぐれもコレステロールを下げる薬であるスタチン剤はご遠慮ください。

<RAP食を自分で行う場合に、ストイックに砂糖制限+脂質制限をしないように>

RAP食は糖質制限食ではありませんし、肉禁止でもありません。RAP食は日進月歩で進化しています。

料理での砂糖や人工甘味料の使用を制限し、甘すぎる果物やお菓子類(特に動物脂由来の成分や植物油脂の添加)も制限していますが、味噌・醤油・ポン酢・ノンオイルドレッシング・寿司飯などの砂糖添加品、新鮮な果物類を少々、などは制限していません。

脂質制限も、魚介類や肉類、およびそれらの加工品に関してのみ、脂質量が少ない食材を適量摂取するように指導しています。(大豆・大豆製品は特別に適量制限をしています)

肥満の人はRAP食で普通に痩せますが、元々肥満ではない女性の方が痩せすぎで心配される場合があります。

その様な場合は、
糖分を増やすために果物の摂取(1日に小皿2枚に乗る程度)、例えばビタミンC豊富なキウイフルーツ(なるべく黄肉種)2個分、+イチゴ2~4個分などを、自家製豆乳ヨーグルト100~200gにいれて、1~2回に分けて食べる・・とか。さらに主食(白米+雑穀、玄米)を増やすように指導したり、白米100%でもいいから、主食を多く食べていただきます。同時にデンプン質のカボチャ、ジャガイモ、里芋などを味噌汁などに多用し、サツマイモなども時々いただく様にしましょう。

その上で、全卵で毎日1個と、卵白のみ2個分を追加で摂取(脂肪ゼロの蛋白質=脂肪ゼロの鶏肉として、卵白は重宝)をお勧めします。
さらに、骨や軟骨や全身の組織のためにも、煮干しを毎日2~3匹(長さ5cmの品なら)程度、味噌汁などで、野菜と共にいただきましょう。煮干しに含まれるナイアシン(ビタミンB3)はプラークの蓄積抑制効果があるとの研究があります。でも、煮干しの過食はNGです。

さらに、筋肉を付けるために、鶏のムネ肉(1.5g)、鶏のササミ(0.8g)、ブタのヒレ肉(1.9g)、魚のタラ(0.2g)などを多めに(過去の自分より)いただき、運動しましょう。(**g)は100g当たりの脂質の量です。

これらのことで、体重減少がストップし、筋力もアップし、健康的に体力が向上するでしょう。

<ビタミンC摂取のためにミカン類の果物推奨&全ての人に毎日卵1日1個摂取を推奨>

最近の指導として、全ての人に、各種ビタミン類や糖分摂取のために、小皿に乗る程度の果物は朝、夕食後に毎日いただく様に指導しています(果物は1日に小皿2枚に乗る程度まで)。ビタミンCが多いミカン類、ゴールドキウイフルーツ、イチゴなど、野菜ではトマト、パプリカ・ブロッコリーなどがお勧め。量的には小ミカンなら1日に3~4個またはキウイフルーツ2個あるいは大きな柿1個程度まで。

ビタミンC不足では、血管壁の細胞の密着する力が低下し(進行すれば出血しやすい壊血病に)、脳出血にも繋がる恐れがあるので、ビタミンCは血管には必須の成分です。

ビタミンC(500mg)を1日3回経口投与して、観察期間70~192日での前後の大腿動脈造影を比較検討した臨床研究では、経口投与しなかった6名ではプラークの改善例はゼロ(3名が不変、3名では増大)でした。一方で、経口投与した群の10名中、プラークの改善が6名、1名が不変、3名がプラークの増大を認めた(Willis GC.,et al, Can Med Assoc J.1954 Dec; 71(6): 562-568)。ビタミンCには動脈硬化(プラーク)を改善させる働きがあるようです。

ただし、ミカン中毒を自認され、1日に小ミカン20個も食べる方は、季節になると食べ過ぎ(果糖摂取過多)でプラークが悪化しましたので、果物摂取過多にはご注意下さい。

ビタミンCは野菜ジュース(果汁なし、無縁、無糖)にも多く含まれていますので、野菜ジュースは2~3本はいただきたいですね。多いほどいいです。

以前は、卵の1日1個は許容としていましたが、現在では血管の補強、脳細胞の栄養補給のためにも毎日1個は食べていただく様にお話ししています。(毎日卵2個はNGです)

果物は夕食後ではなくても、同じ分量を、自家製の野菜ジュースや豆乳ヨーグルトに混ぜていただいてもOKです。

<“コンビニおにぎり” “コンビニ弁当のごはん”には注意が必要です>

ネット情報によれば、“コンビニのおにぎり”には植物油が混ぜられているようです。「コンビニおにぎり、油」で検索下さい。実際に実験してみました。“植物油添加の記載がない”コンビニおにぎりの角のひとつまみをコップに入れて、水を注いで良くかき混ぜます。すぐに表面に油滴が浮いてきました。また、一晩おいてコップを指で洗ってみると、コップに油がついているのを確認できました。

RAP食を守り、「白米はOKだから・・」と、“コンビニおにぎり”を普段よりも頻繁に食している方がいれば、そのおにぎりをコップで実験してから食べていただく様にお願い致します。

老人の一人暮らしで、健康に良い品を揃えた“ごはん付き弁当”を配達してもらっている方も、その“ごはん”や“おにぎり”は専門の工場で炊飯油を添加されて製品化されている品かもしれません。

弁当の“ごはん”でも実験しました。「コンビニの野菜炒め弁当」には調味油添加の記載がありますが、ご飯には(国産米)とだけ記載があります。この弁当の“白ごはん”で実験すると、“おにぎり”と全く同様に油滴が浮いてきました。

“コンビニおにぎりの多食”が、RAP食を守りながらのプラーク増加に関与かも?・・、と思われる40代の男性の症例もあります。
仕事の配置換えなどで、外食やコンビニ弁当を食べる機会が増えた方などはプラークの増加や高血圧、頭痛などの健康変化にご注意下さい。

現代社会では外で“ごはん”や“おにぎり”を食べる際も、一応は心に留めておきましょう。

2017年7月20日
<記事の削除について>
今回の想定外の“ごはん”“おにぎり”の記事内容を受けて、サプリの症例に関する事実関係の確認が必要になりました。プラークを悪化させる要因は複合的であり、確認作業は慎重であるべきとの観点から、サプリに関するコメントの記事、掲載症例を順次削除または修正します。

2017年12月27日 追記
<豆乳ヨーグルトは1日200gまで。その際は、豆乳は控えましょう>
豆類やその製品の過食でプラークが悪化した症例があります。納豆は1週間に1パック(40g)が適量です。追加での炒り豆や、枝豆の過食は控えましょう。大豆は脂質が極めて多いです。
豆乳は飲むのは控えて、豆乳ヨーグルトを1日に100~200g摂取が理想的です。

<大豆・その加工品(豆腐、豆乳、豆乳ヨーグルト、枝豆、納豆、煮豆など*合計で)の過食はNGです>

「大豆とプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」

Case1:「毎日:豆乳ヨーグルト600g+毎日:納豆3パック+毎日:枝豆をどんぶり1パイ」食べた人が、こんな習慣にしてからプラークが激しく悪化しました。

Case2:「炒り豆(大豆)を毎日70~100g食べるように習慣化した人のプラークが明らかに悪化。

Case3:「豆乳800g+豆乳ヨーグルト200g(合計で1000g)+納豆2パック+豆腐0.7丁+枝豆70g」これらを毎日食べていた人のプラークが激しく悪化しました。(以前、糖質制限食の経験ある方)

Case4:「豆乳300g+豆乳ヨーグルト500g(合計で800g)+豆腐0.5丁+納豆1個+きなこ:大さじ2-3杯」・・・これらを毎日食べていた人のプラークが明らかに悪化しました。

Case5:「豆乳400g+豆乳ヨーグルト400gを(合計で800g)+豆腐1日置きに0.7丁」を毎日食べていた人のプラークが明らかに悪化しました。

(2017年10月からの臨床経験順)

**2017年の10月から、たて続けに5名の大豆・大豆加工製品の過食が原因と思われる症例に気付きました。

改めて「超音波装置による精密な観察」が無かったら・・・と、想像するだけでゾッとします。

また、一つの健康常識を覆せました。まだ隠された誤った健康常識があるかもしれません。

今までの、「魚の油(魚油)の頻回な過食は動脈硬化を進行させる」(動脈硬化の未来塾53)「植物油の頻回摂取は健康に悪影響(動脈硬化を進行させる)」(動脈硬化の未来塾54)というプラークの科学的な観察から得られた新事実に加えて、

「植物が含有している油脂成分(油に精製していない脂質でも、例えば大豆やナッツ、ピーナッツ、アボガドなど)の過剰摂取は危険(動脈硬化が進行する)」であることが判明しました。

まさしく、豆腐・納豆・炒り豆・煮豆・豆乳・豆乳ヨーグルトは“畑の肉”でした。

“健康にいい大豆だから”といって過食はいけません。ちなみに、100g当たりの脂質量は「乾燥大豆(19.0g)、木綿豆腐(4.2g)、絹ごし豆腐(3.0g)、豆乳(2.0g)、豆乳ヨーグルト(2.8g)、納豆(10.0g)、きなこ(23.4g)、ゆで大豆(9.0g)、ゆで枝豆(6.1g)、おから(3.6g)となっています。味噌類では「金山寺みそ(3.2g)、麦味噌(0.007g)、
なお、フライビーンズ:20.8g、油揚げ:33.1g、がんもどき:17.8gはいずれも揚げ物なのでNGです。

ちなみにブタのヒレ肉(1.9g)、鶏のムネ肉(1.5g)、ササミ(0.8g)、タラ(0.2g)、卵白(0.0g)、ツナ缶(1.5g以下の製品、主に原材料はカツオ)。 (**g)は100g当たりの脂質の量ですが、これらは豆腐よりも脂質量が少ない。

RAP食に欠かせない大豆加工品の標準摂取量は「豆乳ヨーグルト100~200g+豆腐1/4丁+毎日の味噌:大さじ1パイ(100g当たりの脂質が3.2以下の製品)」これだけです。

豆乳は必須ではありません。

納豆は推奨品ですが、過食はプラーク進行につながりますので、週にミニパック(20g)を週に2回(2パック)まで、普通サイズの納豆(40g)なら週に1回(1パック)までが推奨です。くれぐれも適量をお守り下さい。

ちなみに、味噌100g当たりの脂質量は「麦味噌(0.007g)、豆味噌:八丁味噌、名古屋味噌など(1.60g)、合わせ味噌(2.5~4.5g)」 脂質量はいずれも低めです。
1人1日1回とした場合の摂取量は大さじ1パイ:118gですから、味覚上の適量があるので、過食はされないでしょうが、毎日のことですので、なるべく100g当たりの脂質量が3.2g以下の製品にしましょう。

「大豆と小豆(アズキ)は全く別の食べ物です」大豆の脂質はアズキやグリーンピースの9倍、ゆでソラマメの45倍です。

ゆで大豆は100g当たりの脂質は9.0g でも、ゆで小豆(アズキ)は1.0gです。栗0.5g、サツマイモ0.2g。和菓子の粒あん0.6g、(普通はアズキ使用)、ゆでソラマメは0.2g、えんどう:ゆでグリーンピース1.0g、いんげん豆:ゆで豆(1.0g)、ゆでトウモロコシ(1.7g)です。(主に2008年新食品成分表より)・・・金時豆・大福豆と同じく“いんげん豆”なので“ゆでいんげんまめ“(1.0g)です。  同じ煮豆でも、アズキ・いんげん豆類・金時豆の煮豆と、大豆の煮豆は全く異なる食べ物とお考え下さい。

大豆・大豆製品は・・・医学(プラーク学)的に・・・「野菜ではない!肉!」・・事実です

おはぎ(1個67g)中の脂質は0.61g

洋菓子よりも和菓子・・これは正解でした。

「食品に関して、過ぎたるは及ばざるごとし」ですので、多くの食品の素材の脂質量(100g当たり)を知っておくことは重要ですが、細かく脂質量を合計して計算しないで下さい。 
糖尿病食や人工透析食みたいに、数字に怯えた食事になりかねません。

脂質の総量を計算してストイックに脂質制限される方の出現は全く希望していません。糖質制限の弊害の二の舞にはなって欲しくないのです。

<ナッツ類の過食はNGです> 

糖質を制限する場合は、脂質または蛋白質でカロリーを摂取する必要があります。
糖質制限を引きずっている人は、RAP食を指導しても、糖質(主食)を制限して、大豆やその加工品、ナッツ類の過食に走る傾向にあります。

過去の“糖質を制限して体重が減った“という成功体験は、RAP食による速やかなプラーク減少(改善)のブレーキになります。

大豆の脂質でも、過剰摂取はNGであることが明白になりましたので、ナッツ類の脂質も同様であろうと推察されます。そういう観点で診察すると、

RAP食でプラークが次第に悪化する人があり、訪ねると、ミックスナッツの過食(本人は、以前、糖質制限で体重が減ったという成功体験(快感経験)でナッツを過食)を続行していました。週にアーモンドやミックスナッツを200g食べていました。ナッツの1個を平均1.3gとすると、週にナッツ類を154個(1日22個)食べている計算になります。

「男性でナッツ類の過食はないだろう」という私の先入観と、本人の「ナッツ摂取は体重減少の味方」という思いがあり、2年半の診察でナッツの過食に気付けませんでした。他の食習慣はそのままで、ナッツを止めて結果を観察する予定ですが、RAP食にナッツは必要ではありませんので、ナッツ類、ピーナッツ、アボガド、オリーブを過食されている方はくれぐれも御注意下さい。「素焼きのナッツだから・・油で炒ってないので良い脂質」と考えていたのは間違いでした。

<植物性の脂質(素材含有)も摂取過多はNGです> 

考えてみれば、石油も石炭も植物(動物)プランクトン、植物の死骸です・・また、雑食性のブタはトウモロコシや大豆油粕・菜種油粕だけを飼料として食べても脂を作れます。 
原子、分子で考えれば・・トウモロコシや油粕の脂質でも分子に分解され、その後にブタの体内で脂として再合成されるわけですから・・・

植物性の脂質はプラークに関係ない・・・と考えること自体が・・非科学的発想だったと反省です。

多くの糖質制限から抜けきらない方々は、くれぐれも御注意下さい。

「たとえサバの水煮缶やナッツで血管が強くなったって、管の中が汚れちゃおしめーよ!」と、寅さんなら啖呵きってくれるでしょう。

<納豆の摂取制限をします。納豆は週に1パック(約40g)までに制限>

このサイトや別のサイトで、牛乳で作ったヨーグルトの多食や牛乳の多飲は動脈硬化(プラーク)を進行させる・・と述べていますが、現在までの観察結果からは、それは原料が牛乳だからではなく、含まれている脂質の単なる過剰摂取による影響と思われます。
なぜなら、豆乳や豆乳ヨーグルト、納豆、炒り豆でも・・動脈硬化(プラーク)が明らかに進行します。
昨日豆腐:1/4丁を食べなかったら、今日は豆腐を1/2丁摂取でもOKです。

(今まで疑わなかった大豆を疑ってプラーク観察すると、前述の大豆食品の過食でプラークが明らかに悪化した5例は・・ほんの一部であることが判明しました。)

全ての食品(動物性の脂質、植物性の脂質にかかわらず)の脂質を習慣的に過剰摂取すると、明らかに・間違いなく・・プラークが進行します。
その意味で、EPA製剤は1日900mgx2回で服用する場合が多いですが、EPAも油の一種ですから中性脂肪が高いからといって・・1日900mgx3回で服用するのはおすすめできません。

納豆菌は加熱でも死なないくらいに丈夫な菌ですから・・納豆は毎日1パックではなく半パック(約20g)で充分ですし、半パックを1日置きでもかまいません。

納豆嫌いなら、無理して食べなくてもOKです。その代わり、味噌汁や豆乳ヨーグルトをお忘れなく。

<治療のためのRAP食では、週に2回以上口にする魚または肉は、100g当たりの脂質量が2.0g以下の食品をチョイスすべきです>

プラークの原材料となる原因食品の全容が判ってきました。

健康には・・「肉がいい」・「魚がいい」・「青魚がいい」・「白身魚がいい」・「大豆がいい」・「ナッツがいい」・「上等のオリーブオイルならいい」・「豆乳がいい」・「大豆がいい」・「酸化していない植物油はいい」・「動物性の脂質は健康に悪くて、植物性の脂質は健康にいい」・・これらの単純な解説・・ある意味・・動脈硬化(プラーク)に関しては・・・全てウソです。

地球上の生き物(植物・動物)の脂質は、その種類によって多少炭素原子の数が違っても、結局はプラークの原材料になり得ます。

プラーク(動脈硬化)の治療目的でRAP食を行うなら、週に2回以上口にする魚または肉は、100当たりの脂質量が2.0g以下、できれば魚ならタラ・イカ・タコ・アンコウ・近海のカレイ・カワハギなど・・、肉なら鶏のムネ肉、ササミ・ムネ肉や卵白(脂質ゼロの鶏肉:全卵1個が60gとして、卵白1個分の重さは約40g。蛋白質は約10%の4.0g、その他はほぼ水分)などを蛋白質供給源にすべきです。ちなみに、納豆1パック40g中の蛋白質は6.6gですから、卵白だけ1.7個分食べると、納豆1パック分の蛋白質を補えます。

<現代人にとって「食べ過ぎたら危険な大豆」・・に比較してナッツ類の摂取を考える>

ナッツ類の約50%は脂質(後述)ですから、ナッツを毎日4個(1個1.3gとして5.2g)食べるということは、2.6gの脂質を毎日摂取することになります。この脂質の量は、やや大きめの50g入り納豆(脂質は5.0g)の半パックや豆乳ヨーグルトの100ccに相当します。 納豆や豆乳・豆乳ヨーグルトの過食で明らかにプラークが進行しますのでナッツ類の毎日の摂取は危険です。

ナッツを毎日20個食べると、脂質量は13.0g・・・
これは普通の納豆1パック(40g:脂質は4.0g)の3.3個分、豆乳ヨーグルト(脂質は2.8%)の460cc,豆乳(脂質2.0%)の650ccに相当します。(備考:国産ゆで大豆の脂質量は100g当たり9.0g、でも納豆は100gあたりの脂質は10.0g・・計算しやすいです・・
また、ナッツの20個は、輸入牛のヒレ肉(4.8%が脂質)270gに相当する脂質となります。感覚的に普通の食事+輸入牛のヒレ肉270gを追加して食べて・・・悪くならない方が不自然です。

RAP食+毎日ナッツ20個でもプラーク悪化しますから、普通食+毎日ナッツ20個なら・・プラークは大変なことになります。

血管プラークを考慮しない医学研究結果は、海外の疫学調査結果でも100%信用してはいけません。

大豆でも過食ならプラークが進行します。・・したがって・・「脂質が多い食品@@を・・多く摂取した群ほど動脈硬化疾患(血管プラーク病)が少ない」・・などの疫学調査があれば・・絶対に怪しいと疑ってかかりましょう。

参考までに、いわゆるナッツ類・木の実の脂質量ですが・・・(  )=100g当たりの脂質量
アーモンド(53.6g)、エゴマ(43.4g) 、カシューナッツ(47.6g) 、カボチャ(51.8g) 、ギンナン(1.3g)、クリ(0.6g)、甘栗(0.9g)、クルミ(68.8g)、ココナッツパウダー(65.8g)、炒りゴマ(54.2g)、ピスタチオ(56.1g)、炒り“松の実”(72.5g)、炒り“らっかせい”(49.4g)、バターピーナッツ(51.3g)、アボガド(18.7g)、ピクルスのオリーブ(15.0g)。

<現代人にとって「食べ過ぎたら危険な大豆・納豆」・・を考える>

「大豆とプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」
Case6:
70代の男性で、2016年7月に心筋梗塞。
2016年11月当院初診。・・豆乳ヨーグルトを1日150g(脂質4.2g:納豆1パック相当)摂取開始。
7ヶ月経過しても頸動脈プラークの改善が悪いために、
2017年6月~嫌いな納豆を毎日1パック(40g)食べていただきましたが・・プラークが悪化しました・・・その原因・理由とは? (IMT=*.**mmです)
右頸動脈IMT=2.16(16年11月)→2.19(17年3月)→2.19(17年6月)→2.45(2018年2月)
右大腿動脈IMT=2.12(16年11月)→1.90(17年3月)→1.98(17年6月)→2.45(2018年2月)
左大腿動脈IMT=1.70(16年11月)→1.69(17年3月)→1.73(17年6月)→1.99(2018年2月)

(要約)2016年11月からの当時のRAP食(豆乳ヨーグルトを1日150g摂取開始)指導で右大腿動脈だけ改善傾向でしたが、2017年6月:右頸動脈と左大腿動脈の改善不良でしたので、(この方は納豆嫌いでしたが)納豆を毎日1パック(40g)食べていただく様に指導したところ・・・2018年2月にはプラークが激しく肥厚しました。

しかし詳しく問診すると、
1)2017年6月から、確かに納豆1パック(40g)を毎日食べ始めましたが、
2)2017年6月から大豆の煮豆150gを1週間で食べていた。(納豆換算で毎日約0.5パック)
3)以前から、毎日「ゆで大豆」40g程度(納豆換算で約1パック)を料理として摂取。・・
4)以前から、胚芽米100%を1日3膳は食べているので、このことで納豆毎日1パック(後述)
5)2016年11月~豆乳ヨーグルトを1日150g脂質4.2g:納豆1パック相当)摂取
結局、プラークが悪化した期間には、普通の日本食で摂取する脂質以外に、植物由来の脂質を、納豆換算で毎日4.5パック相当も食べていたことになる
6)初診時以降、RAP食にし、その他の食習慣に変更はない。
(初診時当時はRAP食に大豆・大豆製品の摂取制限はなかった)

したがって、
2018年2月の「プラーク進行の原因は“納豆”&“大豆製品”“胚芽米”による植物性脂質の過食」と考えられます。

2016年11月~2017年6月にかけてプラークの改善が悪い一つの要因は、
*:以前から毎日の主食は胚芽米100%でした。・・・これは重要な意味を持っています・・・つまり・・(胚芽米の100gには2.0gの脂質が含まれていますから、1膳=150gとして、1膳で2gx1.5=3gの脂質、白米なら1膳で0.9x1.5=1.35g のところを、余計な脂質が1膳で3.0-1.35=1.65gとなります。・・・3食で1日に4.95g(1.65x3食)となります。白米を胚芽米100%に変えるだけで・・日頃から・・脂質換算で・・納豆40g(脂質4.0g)を知らないうちに毎日1パック食べている事になります。

主食が玄米100%の人ではプラークの治りが悪かった経験がありますが、図らずも納豆事件で謎が解けました。

今までの事例からの教訓
1)RAP食での納豆は1週間に1パック(40g)の摂取までとする。
「理由:RAP食で、豆乳ヨーグルト100~200g(大豆脂質2.8~5.6g)の摂取を推奨しているために、更なる大豆の脂質(納豆・煮大豆・炒り豆)はプラーク悪化に繋がる」。
*RAP食していない普通食なら、大豆脂質を1日4.5g(納豆なら1日1パック)は摂取可。

2)玄米100%主食、胚芽米100%主食は控える。(約80%以上は白米にする)

3)「大豆が健康にいい」・・これは明らかに間違いです。適量があります。
疫学調査による納豆と脳卒中との関係は・・岐阜大学のチームの研究で「1日当たり平均7g(1週間で49g、50g入り納豆1パックに相当)のグループが、納豆を食べていないグループよりも約3割も脳卒中での死亡リスクが少なかった」と発表。・・・朝日新聞デジタル配信(2017年2月18日)
(備考:納豆の過食のケースが知りたいですね・・・新たな事実が隠されているはずです)

4)植物性の脂質は動物性の脂質よりも健康にいい・・・大間違いです。

5)動物性の蛋白質摂取よりも大豆由来の蛋白質摂取が健康にいい・・・大間違いでしょう。

6)酸化した植物油は危険で、酸化していない高級な植物油は健康にいい・・大間違いです。

テレビ等や出版物からの情報として、「納豆キナーゼが血栓溶解し・・」の情報は科学的ではありません。 納豆キナーゼは口から食べても血液内へ吸収されません。
「納豆を食べて血液をサラサラにする」「寝る前に水を飲む」・・こんな原始的な方法を信じて継続してはいけません。

副作用がゼロではありませんが、かかりつけ医より、病院薬のEPA製剤やEPA+DHA製剤を可能であれば処方いただいた方が・・脳梗塞予防の観点からは・・遙かに科学的で有益なことです・・

もう!・・「血管プラークの健診勧誘なく・・原始的な脳梗塞の予防策をアドバイスする」のは、・・終わりにしていただきたいものです。

<玄米100%食は本当に健康にいいのか?>

玄米100%は、脂質が多いのでおすすめしません。経験上、プラークの治りが悪いです。

その理由とは・・・
玄米100%を一膳(150g)いただくと2.7gx1.5=4.05gの脂質になります。
1日3膳なら4.05x3=12.15g

 

白米100%を一膳(150gをいただくと0.9gx1.5=1.35gの脂質になります
1日3膳なら1.35x3=4.05g

白米を全て玄米100%にすると、1日の脂質を12.15-4.05=8.1g余計に摂取することとなります。

この8.1gの脂質、は納豆1パック(40g:脂質は4g)の2個分に相当します。

普通の食習慣のまま・・主食だけ玄米にすると、毎日納豆2パック食べ続けることになりますので、くれぐれも御注意下さい。

RAP食のベースは白米であり、白米を80%以上にして、雑穀や玄米・胚芽米・大麦などは混ぜるだけにしましょう。

<納豆は毎日1パック食べてはいけないですか?>

RAP食を行っていない普通食の人(豆乳も豆乳ヨーグルトも口にしていない)なら、毎日納豆1パックはOKです。

RAP食を行うということは、・・・・・・・

  • 豆乳ヨーグルトを毎日100~200cc食べるわけですから、豆乳ヨーグルトを毎日200g食べるということは、毎日納豆1パック(42g)を食べるのと同じ脂質量を摂取することになりますので、RAP食を指導する場合は、納豆は週に1パックまでとしています(2018年2月末から)。
  • 豆乳ヨーグルトを毎日100g食べている場合は、納豆ミニサイズ(20g)を毎日食べても差し支えありません。

これ以外の大豆製品は、普通の日本食に必要な「味噌大さじ1パイ&豆腐1/4丁」以外は控え気味に食しましょう。

大豆・大豆製品を決して野菜と思って食べてはいけません。大豆は肉です。

<運動していたら納豆は多めに食べていいか?>

「大豆とプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」
Case 7:
78歳の男性で、プラークの治りが遅いが着実にプラークが改善中の1例です。
大豆製品:豆乳ヨーグルト300g+納豆は毎日2パック中ですので、普通ならプラークが悪化しますが、プラークは改善中です。

その理由とは・・・運動を良くしている・・
「毎日筋トレ1時間+トレッドミル歩行器で時速6Kmを30分(約3Km走)+自転車こぎ20分(60の重い負荷で)・・・運動すると脂質が多く燃焼するのでしょう。

成長期の子供~20歳頃までは、納豆は毎日1パック、豆乳ヨーグルト100g程度は問題ないと思います。子供~成長期までは美味しい揚げ物、美味しい肉の脂身を好きな子にさせない程度の食育でよろしいでしょう。誤った健康食品情報を信じ・・乗せられて、毎日植物油やナッツ、チョコレートなどを食べている人などは、33~35歳までに必ず8ヶ所の血管エコーを一度受けて下さい。通常は、RAP食は35~38歳頃から始めましょう。

<運動できない人:車椅子生活者の納豆・大豆製品の摂取に関して>

プラークが沢山溜まっていて、車椅子生活の人など、納豆、ナッツ、チョコレートの食べ方は慎重に。 「大豆とプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」
Case 8:
76歳の男性。車椅子生活中。20016年6月からプラーク改善目的で通院中ですが、プラークが悪化傾向で不思議でした。しかし2017年10月から2018年2月の間で、プラークが激しく進行しました。

初診時からの治りが悪い原因は、運動が全く出来ないのに
1)以前から納豆は時々食べていたが、2017年10月~納豆を毎日1.5パック努めて食べていた。

2)以前から、ピーナッツ5粒、クルミ4-5個、アーモンド3-4粒、チョコレート2粒を日替わりでほぼ毎日食べていた。
(毎日ナッツ類の脂質を約3g摂取)・・・納豆換算 納豆30g

3)以前から、炒り豆30g(脂質6.3g)を週に3回・・毎日脂質を約3.0g食べていた。
・・・納豆換算 納豆30g

4)2016年6月の初診から豆乳ヨーグルト100g(脂質2.8g)を毎日食べていた。
・・・納豆換算 納豆28g

*この方のプラーク悪化傾向の原因は、納豆換算で納豆30+30+28=88g(約2パックの納豆)に相当する脂質8.8gを毎日食べていたことになり、激しくプラークが進行した時期には、納豆3.5パック相当の脂質を余分に(納豆を食べない普通食よりも)摂取していた計算になります。

車椅子生活者のRAP食は「豆乳ヨーグルトは100gまで、納豆は週に半パック(20g)1回まで」で、チョコレートやナッツ類はNGです。

<チョコレートはいいですか?・砂糖抑えたチョコでも・・過食は危険>

大豆の脂質が「動脈硬化の犯人の1人」と判明した以上・・チョコレートの脂質にも目を向けなければいけません。一般的なチョコレート1個の重さは約5gです。平均の脂質は1.8g程度です。
チョコレート3個を毎日食べるということは、3x1.8g=5.4gの脂質を毎日食べることになります。
これは、外国産のヒレ肉(100gで4.8gの脂質含有)113gを食べることと同じです。

チョコレートは、プラーク(動脈硬化)の観点から・・糖分ではなく脂質を注意しましょう。

脂質1g=9キロカロリー(kcal)、糖質=4キロカロリー、蛋白質=4キロカロリー です。
糖尿病の方も、RAP食で健康に(プラークに影響なく・膵臓に負担少なく)痩せられます。
(備考:膵臓の細胞は脂質を分解する酵素を分泌し、インスリンを分泌します。糖尿病の人の膵臓は疲れ切っているのです)

「大豆・チョコレートとプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」
Case 9:
納豆を毎日食べながら、アーモンドチョコレート1箱(70g)を4年前から急に食べるようになった58歳の女性がいます。4年前に右頸動脈プラーク=1.23mm(LDL=105) でしたが、4年後の2018年3月には右頸動脈プラーク=2.32mm(LDL=120)までプラークが進行しました。

女性で脳梗塞になった方の頸動脈プラークの平均が1.9mm程度ですから・・脳梗塞になるのは時間の問題です。 健診のLDLで安心していたら大変のことになりますね。

<ナッツ類を最近食べている人が多いです・・ナッツ類の過食ででプラークがどうなるか?・・血管の中を見ていない学者の見解を信じてはいけません・・命を縮めますよ>

動脈硬化に関する疫学研究結果を皆さんはかなり信用していますが・・プラークを直接測定しない疫学研究は、例えれば・・人間の身長(動脈硬化:プラークの総量)を実測して疫学研究をしたいけれど、身長を直接測定できないので、人の影を測定してデータを集めていることと同じです。人の影(コレステロール、LDL,HDLなど)は季節や時間帯でころころ変わりますが、人の身長(プラークの総量≒T-max)は殆ど変化しません。ですから、Tmaxあるいは、ある観察ポイントのプラークの増減は、疫学調査よりも遙かに信頼できるデータになりうるのです。」

「たとえ1例といえども、科学的検証がなされた症例の事実関係は疫学調査の結果に勝る」

<アイスはいいですか? ソフトクリームはいいですか?>

大豆の過食がプラーク悪化に関わっていることが明らかですので、プラークに関する限り、乳製品だからと敬遠する理由がなくなりました。全ての食品の脂質量を理解して食べましょう。

アイスクリームよりラクトアイス(ロッテ雪見だいふく:脂質2.1g、江崎グリコ:カロリーコントロールモナカ:抹茶味:脂質1.9g)が低脂肪です。 いずれも納豆半パックの脂質です。

ラクトアイスよりシャーベット(120gで脂質1.2g、半分の60gなら0.6g)が低脂肪で低カロリーです。

ソフトクリーム100gで脂質は13gです。 ・・・私なら、雪見だいふく2個(脂質4.2g)を選びます。・・雪見だいふく2個食べた日は、豆乳ヨーグルト200g(脂質5.6g)を食べなければいいのです。・・脂質が少ないおはぎなら・・自分へのご褒美として・・週に2~3個程度なら問題ないでしょう。

<カレー粉は脂質が多いけど・・いいですか?>

カレー粉は100g当たり12gの脂質。でも1人1回のカレー粉の必要量は16g(脂質0.73g)程度。
ノンオイルのカレーを6回食べると、納豆1パックの脂質量になります。
月に4~6回食べても問題ありません。

<チーズはいいですか?>

チーズの脂質は100g当たり約25gです。雪印の有名な6Pチーズの1個は18gですが、この1個の脂質は4.7gです。・・・これは47gの納豆1パックの脂質量に相当します。豆乳ヨーグルト167gに相当しますから、このチーズ1個を食べた日は豆乳ヨーグルトを控えましょう。

脂質の少ないチーズなら、カッテージチーズ(100g当たり脂質は4.5g)があります。
このチーズは100gで納豆1パック相当の脂質4.5g。週に1パックの納豆の代わりに、週に1回同じ発酵食品のカッテージチーズ100gを食べてもいいでしょう。
(納豆を週に1パック食べる事は、RAP食の必須条件ではありません)

大豆の脂質も動物性脂質も、プラーク進行に関わる脂質としては大差ないことが判明したので、色んなものが食べやすくなりました。つまり、動物性の脂質(脂の乗った魚や牛乳製アイスを食べても、納豆や豆乳ヨーグルトなどの植物性脂質を減らして脂質摂取の調整が出来るようになったからです。

<納豆・大豆製品・植物性脂質制限をしたのは・・やっぱり正しかった>

「大豆とプラークとの事実関係・・実例に学ぶ」
Case6:(2018年3月8日追記の症例の経過)
右頸動脈IMT=2.16(16年11月)→2.19(17年3月)→2.19(17年6月)→2.45(2018年2月)→2.19mm(2018年7月)
右大腿動脈IMT=2.12(16年11月)→1.90(17年3月)→1.98(17年6月)→2.17(2018年2月)→1.87mm(2018年7月)
左大腿動脈IMT=1.70(16年11月)→1.69(17年3月)→1.73(17年6月)→1.99(2018年2月)→1.89mm(2018年7月)

*納豆・煮大豆(炒り豆)・胚芽米を2018年2月以降は止め、豆乳ヨーグルトを1日150ccから110cc程度へ減量し、2月の診察直前の、2週間だけ食べていた毎日のチョコレート3~4個も止めていただきました。すると、5ヶ月後の7月には全ての観察ポイントで、プラークが極めて良好に退縮しました。油ではない植物系の脂質(必要以上の脂質)を制限することは大正解でした。新しい書籍では納豆を週に1パックで推奨していますが、治療食としてのRAP食に納豆は必ずしも必要ではありません。

ただし、この方が毎日食べている豆乳ヨーグルト150ccを110ccに減らしたということは、豆乳ヨーグルト40cc中に脂質1.12g含有されていますから、1週間に1.12×7=7.84gの脂質(納豆換算で納豆2個分に相当します)を豆乳ヨーグルトで減らせたことになります。

つまり、豆乳ヨーグルトを毎日100cc程度にしていれば、治療中であっても週に納豆1パック食べても良い事になります。

<RAP食は決して脂質禁止食ではありません>

日本食になじみの深い“合わせ味噌”や“麦味噌”などの大さじ1杯分の脂質、豆腐(1日に1/4丁以内)の脂質、週に1パックまでの納豆は禁止していません。むしろ今までの平均的な和食に比べれば脂質増量かもしれません。昔は肉と言えば鶏肉または豚肉ですから、現代の和牛に比べれば遙かに低脂質。魚は近海物の魚が主体(素人が岸壁や小舟で釣れる魚は殆どが低脂質)で、ブリやマグロなどの高脂質の魚は年に数回した食べていないはずです。昔は北洋産の塩サバもありませんでしたし、高脂質のサンマは秋にだけ食べられる魚でした。ウナギも年に数回でした。

つまり、RAP食は昔の和食よりも実質上では高脂質食です。書籍では豆乳ヨーグルト110~200gの毎日摂取を勧めていますが、200gの豆乳ヨーグルトには2x2.8g=5.6gの脂質が含まれていますので、現在、豆乳ヨーグルトは1日100~130gまでに修正して指導しています。それでも、1日1.3x2.8=3.6gの脂質(納豆の約1パック分)を毎日プラスして摂取している事になります。

小さじ1杯の植物油が約4g、大さじ1杯では約12g・・・と言われています。と、いうことは・・・

  • 油を摂らないでも毎日130gの豆乳ヨーグルトを食べている訳ですから、小さじ1杯弱の大豆油を毎日摂取していることになります。ご安心下さい、RAP食なら料理にオイル不使用でも、実質上はオイルを摂取していますので、皮膚は艶やかになります。
  • 植物油大さじ1杯を毎日摂取し続けるとプラークが肥厚してくる理由が理解できます。納豆1個で4gの脂質ですから、大さじ1杯の植物油(12g)を1人で摂取するということは納豆3個を毎日食べ続けている状態に相当しますから、このことは実際の症例に照らし合わせても危険です。“小さじ1杯のオリーブ油”と“大さじ1杯のオリーブ油”摂取がプラークに対してどれ程影響が異なるか・・・、ご理解いただけると思います。
  • 小さじ1杯の毎日のオリーブ油は、RAP食をしている人が、豆乳ヨーグルト140gを毎日摂取するのと同じです。
  • RAP食をしないなら、小さじ1杯の毎日のオリーブ油は、それ自体でプラークが悪化することはないでしょう。RAP食をしないなら、毎日1個の納豆も、それ自体ではプラークを悪化させる事はないでしょう。**大さじ1杯の毎日のオリーブ油・エゴマ油などの植物油摂取は、脂質摂取過剰の現代人のプラークを悪化させます。

<豆乳ヨーグルト摂取に関する最新の見解>

  • 豆乳ヨーグルト(既製品・自家製)が手に入らない場合は・・乳製品である“脂肪ゼロヨーグルト”(市販品100g/日)に代用しても構いません。
    特に女性の場合は、骨粗鬆症になりやすいため、週に2~3回は乳製品である“脂肪ゼロヨーグルト”を、週に4~5回は豆乳ヨーグルト100~130g/日がお勧め。
  • プラークの治りが悪い方や、当院のリスクレベル3~4の方、頸動脈プラークの最大高さ(IMT≧2.1mm)の方は、雪印メグミルク(株)の「恵 ガゼリ菌SP株 豆乳仕立て」(100g:脂質0g)がお勧めです
  • 痩せ型の女性の場合は、骨粗鬆症や低タンパクの可能性も加味して、豆乳ヨーグルトに追加で週に2~3回は乳製品である“脂肪ゼロヨーグルト”(市販品100g/日)をお勧めします。
  • プラーク観察の立場からは、“脂肪ゼロヨーグルト”は基本的に“脂肪ゼロのゼリー状の肉”とお考えいただいてもよろしいでしょう。RAP食で痩せ過ぎて心配な方にはお勧めです。
  • 100g当たりの脂質量が2.7~2.8gの自家製~既製品の豆乳ヨーグルト100gを毎日食べながらプラークが順調に改善中の方。時にはアイスクリームを食べたくないですか?
  • もし、現状の豆乳ヨーグルト100gを雪印メグミルク(株)の「恵 ガゼリ菌SP株 豆乳仕立て」(100g当たり脂質0g)に変更すれば、1日2.8gの脂質が節約できますから、1日置きに雪見だいふく2個入りのアイス(1個で脂質2.8g)を食べてもプラークは順調に減り続けるでしょう。
    または、、1日2.8gの脂質は1週間で19.6g、2週間で39.2gの脂質量ですから、1~2週間に1度のお友達との会食などを増やしてもいいでしょう。ただし、これは仮説に基づく計算であって、実際には4~6ヶ月おきの血管エコーを受けて、実際のプラークの状況をご確認下さい。
  • 「恵 ガゼリ菌SP株 豆乳仕立て」が手に入りにくければ、乳製品の“脂肪ゼロヨーグルト”100gと豆乳ヨーグルト100g(脂質約2.8g)を日替わりで交互に摂取してもOKです。
  • 脂質0で人工甘味料など無添加の豆乳ヨーグルト製品が多くの会社で発売になることを願っています。RAP食の幅が広がるでしょう。

<ベジタリアンがなぜ動脈硬化になるか?>

最近、66歳の菜食主義者の男性を診察しました。
18年間以上も魚や肉を食べていない(でも毎日800ccの牛乳と、食パンに時々付けるバターはOK)のに、8カ所の血管エコーでは年相応よりもやや動脈硬化が進行していました。なぜでしょう?

食の履歴

  • 1995年・・玄米食開始
  • 2000年・・~菜食主義(ベジタリアン開始:牛乳、バターはOK、植物油OK、納豆・豆腐OK)
  • 2010年・・体重が67Kgなので1日1食(ダイエット)へ
  • 2016年・・体重は53Kgに(1日1食中)
  • 2018年6月・・8カ所の血管エコーで、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベル=2(0~4)

    受診時の食習慣(1日2食中)

1)豆腐0.5丁~1丁/日 を週に4日。おおよそ0.5丁を毎日食した計算。余分な脂質量は(0.5-0.25)x16.8=4.2g(納豆1個分/日)

2)10年間・・昼に毎日・・菓子パン・調理パン4~5個または食パン(バターorジャムを付けて)。菓子パン・調理パンの脂質を1個あたり平均で8gの脂質含有とすると、5個だと40gの脂質摂取になります。
ちなみに、輸入牛のヒレ肉が100g当たり4.8gですから、調理パン・菓子パン5個を食べるということは、40÷4.8=8.3・・つまり・・時々830gのヒレ肉を食べていたのと同じ脂質摂取なのです。また、食パンを食べる際にも大さじ2杯分のバター(脂質20g程度?)摂取であっただろうと想定できます。
この方は時々豆腐1丁を食べられていますが、豆腐(木綿)は100g当たりの脂質は4.2gですから、豆腐1丁(400g)を食べた日は、4.2x4=16.8gの脂質を食べたことになります。これは輸入牛のヒレ肉に換算すると16.8g÷4.8g=3.5・・つまり350gの輸入牛のヒレ肉を食べたことに相当します

3)玄米食1合/日・・その白米比較の余分な脂質量は(2.7-0.9)x1.5=2.7g (納豆0.7個分/日)

動脈硬化の主な犯人は「菓子パン・調理パン・バター」の過食ですね

ベジタリアンの方、くれぐれも脂質計算には御注意下さい。脂質計算では納豆*何パック?、輸入牛のヒレ肉換算**何g?で考えると、脂質過剰かどうかをイメージしやすいです。

1日1食でカロリーを減らして体重が10Kg以上も落とせても、血管の中のプラークは逆に増える場合があるというカラクリをご理解下さい。

<血管にいいはずのチョコやナッツがなぜプラークの原因になるのか?>

当院では2018年3月以降、問診として納豆、大豆食品を細かく聞くようにしました。ついでにミックスナッツやピーナッツ、チョコレートに関しても調査開始しました。
すると、大豆食品のみならず、ナッツ類やチョコを男性でも頻回に真面目に摂取されている方が多くいらっしゃいました。これらの人達は、プラークの治りが悪いか、プラークが悪化中の人達でしたが、4カ月間のナッツ類やチョコレート、および納豆・大豆食品の制限のおかげで、確認出来た多くの方のほとんどの方でプラーク改善しています。“大豆食品の脂質も過剰摂取はプラークの原因になる”という仮説は真実であることを確認出来ました(2018年8月6日)。

ナッツ類やチョコレート(いずれも高脂質なカカオ**%以上)で短期的には血管がしなやかになるかもしれませんが、血管プラークが1~3ヶ月で増えてきて血圧上昇・不整脈出現・不整脈の悪化などへ歩むことになりかねません。くれぐれも御注意下さい。

いかなる油でも、物理現象(流体力学)の圧倒的な力の前には単なる油粒子の物体に過ぎません。

例え話をしましょう「家宅侵入した強盗犯を警察が取り押さえた直後の現場に、イノシシや鹿やカエルなども家に迷い込んできたとしましょう、近くの川岸が決壊してものすごい勢いで濁流が家屋内に流れ込んできたとしましょう。家の住人も警察官も強盗犯も、イノシシや鹿やカエルなども平等に家屋外へ押し流され、道路の壁面(人の血管壁を想定)などに打ち付けられます。強盗犯のみが押し流され、壁面に擦られるように流れるわけではないのです。いずれの人物も、動物も物理学的には同じ物体に過ぎません。

同様に油の品質が良くても悪くても、血液の流れに身を任せて血中を流れている油(脂質)は全て、圧倒的な流体力学的な力によって血管壁内へ塗り込められてプラークの原材料になりうるのです。 油以外の微粒子は水に溶けますから長く血管壁内に止まることはないでしょう。(2018年8月現在の真島の仮説です)

<果物の摂取制限を撤廃しました>

血管壁内に溜まるプラークの原材料は脂質です。砂糖や果糖や蛋白質は含まれていません。人体を養うための全ての食品といえど、過剰な脂質はプラークの原材料になるでしょう。今までの10年以上の歳月をかけて、食とプラークの関連を調査してきた経験から、「“この植物の脂質”、“この油だから”プラークにならない・・・」と言える食品は存在しませんでした。(上記Case 6の納豆事件はそれ程インパクトが大きい経験でした)

プラークは血液の中の物質が物理学的に血管壁に押し込められた代物です。プラークは脂質そのものです。つまり、プラークの原材料は全て脂質であり、糖類(果糖・ブドウ糖・砂糖など)でも蛋白質でもありません。

アルコール過飲は、プラークが堆積しやすいように血管内皮細胞を萎縮変性させますが、プラークの原材料ではありません。従って、アルコール多飲者が心筋梗塞になったら、アルコール多飲はプラークが溜まりやすい血管に変性させた原因ではあっても、プラークそのものになったのは“何らかの脂質含有食品”だと思って下さい。

反面教師になれます。アルコールの“つまみ”にはくれぐれもご用心を。

結論として、「脂質含有の全ての食品は、植物性・動物性を問わず、適量以上の過剰摂取でプラークの原因食品になり得る」

そういう意味で、果物に脂質はほとんど含まれていませんから、常識程度の果物摂取はOKです。
ですが、果物含有の野菜ジュースは飲用後に血糖が急上昇する場合がありますので、やはり敬遠する方が賢明です。

なお、糖度が高い果物を多く摂取し過ぎるとカロリー過剰になり、脂質がうまく燃焼されないで血管内を長く流れ続け、プラーク堆積にプラスに働くでしょう。

また、バナナを毎日1本食べている人のプラークは治りにくかったのですが、バナナはカロリーが高いので血中の脂質の燃焼が滞るためと思われます。バナナは毎日半分以下にしましょう。

“頻回に摂取する場合の果物”のお勧め基準は、Vit Cが多い果物>カロリー・糖度が高くない果物>好きな果物。 ただし、カロリー・糖度が高くても、たまに食べる程度なら、全く問題ありません。

<麺類やその他の植物油脂添加品でも、成分表で脂質が低ければOKです。書籍に記載の考え方を修正しました>

患者さんから質問がありました。
「成分表で100g当たりの脂質が0.1gの竹輪(植物油脂添加+)と、100g当たりの脂質0.3gの竹輪(植物油脂添加0)ではどちらがいいですか?」
この答えは、「植物油脂が添加されていても、成分表で脂質が0.1gの竹輪」を選択した方がいいです。
これはかなりストイックに治療する場合の選択です。
実際には竹輪100gは多めだと思いますが、100gでわずか0.2gの差ですから・・美味しい方がいいかもしれません。

この0.2gの脂質は煮大豆の何個分でしょう? Web情報によると煮大豆15個で約12g(納豆40g(脂質4g)には50個の大豆が入っています、煮大豆1個で0.08gです)・・・すごいですね、0.2gは煮大豆のわずか2.5個分です。

ここでも、大豆食品の偉大さを証明できました。現代人は大豆の小鉢などは控えるべきですね・・・。
大豆食品や、魚や肉の油脂、食用油を計算すれば、後の食品に関してはある程度を押さえるだけでも良い事がお判り頂け得ると思います。

同様のことは麺類でも言えます。
昔の私は、“麺類ならソバがベストです”と、記載していましたが、訂正です。
現在の私なら“うどん・そうめん・冷や麦”がベターです。ソバには健康に必要な成分が入っていますので、時々は食べるべきですが、毎日食べるのは避けましょう。

乾麺の製品の成分表示において、100g当たりの脂質量が1.7g以下の製品をお選び下さい。たとえ植物油脂が添加されていても問題ありません。(書籍には植物油脂添加品は控えるように記載しましたが・・、植物油脂添加の有無の理解は、単に脂質が少ないベターな商品を探すのに少しは役立つ程度と、ご認識下さい)

ソバの乾麺では、多くが100g当たり脂質量は2.0g以上です。10割ソバは脂質量が多いです。

<「脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因」の増刷分では以下の修正予定です>

1. P212—魚や肉の「摂取量150~200gまで」→「摂取量150~250g程度」
2. P212—「主食は雑穀米だけでなく2~8割の雑穀米・・」→「主食は雑穀米だけでなく1~2割の雑穀米・・」
3. P212—「ときどき白米100%もOKです」→「白米100%でもOKです」
4. P15—「豆乳ヨーグルト 1日100~200ccを・・」→「豆乳ヨーグルト 1日100~130ccを・・」
5. P211—「豆乳ヨーグルト 1日100~200ccを・・」→「豆乳ヨーグルト 1日100~130ccを・・」
6. P221—「豆乳ヨーグルトは・・1日200cc程度」→「「豆乳ヨーグルトは・・1日130cc程度」
7. P235—「豆乳ヨーグルトも積極的にとりましょう(1日200ccまで)」→削除し「脂質が少ない肉や魚介類を多めにとりましょう」へ差しかえ。

<・・一足先に未来を体験しませんか?・・・>

認知症や脳梗塞なんかに・・なりたくないので・・動脈硬化(プラーク)を治したい・・そんな”夢みたいな望み”が叶えられた多くの症例が “未来への扉”(参照2)でご覧いただけます。

2018年3月8日現在 1065名の方のプラークが改善しています。
(プラーク改善の基準は当サイト内に記載)

**ここまでお読みいただいた方は・・家族の・未来の大きな不幸を・・一つか二つ・・消せることでしょう**

以上、すべてにおいて、脳梗塞・心筋梗塞にならない食べ方&プラークを低下させるための要件よりの転載です。

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