急性心筋梗塞の症状とその体験記その3
急性心筋梗塞の症状とその体験記その3
急性心筋梗塞の治療とは
私は公立の病院へ自らの運転で受診しました。
家族へは「大きな病院へ今日中にかかった方が良いと言われたから、行ってくる。晩御飯は帰ってから食べるよ」と電話をしました。
その病院の救急外来へ受診しました。先に受診したかかりつけ医の医師よりの紹介状を受付の人に手渡しました。
かかりつけ医より事前に連絡が入っていたようで、対応がスムースだなと感じました。
突然死する可能性の高い心筋梗塞の疑いの患者が受診しているのですから、緊急に対応するのは当たり前の話ですが。
この時に心筋梗塞の疑いであると知らないのは、当の本人の私だけだったのです。きっと…
しばらくすると若い女医より軽い感じて「心筋梗塞です、これから入院をしてカテーテル検査をします。」と告げられました。
急性心筋梗塞の時のカテーテル検査とは、心臓に特殊な細いプラスチック製の管(カテーテル)を挿入し心臓の冠動脈を検査する心臓カテーテル検査のことをいいます。
心臓カテーテル検査より、急性心筋梗塞により詰まってしまった冠動脈の血管の場所や障害された場所がわかります。
私の場合は、右冠動脈の内の1本の血管が完全に詰まっている状態でした。
心臓の冠動脈の血管の図
心臓カテーテル検査にて急性心筋梗塞を起こしている血管が特定されたので、カテーテル治療に移ることになりました。
急性心筋梗塞を起こしている血管の狭くなっている部分を、バルーン(風船)で内側から血管を押しひろげる治療法です。
この後、すーっと痛みが和らいだ感じがしたことを今でも覚えています。
この後、医師より「ステントを留置しますか?」と聞かれました。
私は「(ステントの留置が)適切な処置であればお願いします。」と答えました。
私の答えに対して医師は、「ステントは留置しないで様子を観ましょう」と言われました。
急性心筋梗塞においては、バルーン(風船)で血管を内側から押しひろげた後、ステント(金属性の網のようなもの)を留置するステント留置術をおこなうことが治療の主流のようです。
それから、ICU(集中治療室)という部屋に移され一晩過ごすことになりました。
後々に、この時ステントを留置しなかったことが、私が実践している食事療法(RAP食)と出会うことになります。