急性心筋梗塞になる前兆の症状と原因・予防法その4
急性心筋梗塞になる前兆の症状と原因・予防法その4
急性心筋梗塞を予防する方法とは
ひとことで言うと、血管の中にコブ(プラーク)を作らないことです。
心筋梗塞は、心臓に栄養を送る冠動脈という血管に詰まってしまった状態のことをいいます。
メカニズムとしては、血管の中のコブ(プラーク)が何らかの原因で傷つく⇒傷を治そうとかさぶた(血栓)ができる⇒何らかの拍子にかさぶたがはがれる⇒それが心臓の血管に詰まる。
言い方を変えれば、血管の中にコブ(プラーク)を作らなければかさぶた(血栓)はできないので心筋梗塞にならないといえます。
皮膚にできた傷を想像したいただければわかりやすいと思います。
また、心筋梗塞に限らず脳梗塞や認知症も同じようなメカニズムで起こります。
血管の中にコブ(プラーク)を作らないようにするためには
ひとことで言うと、脂(油)を食べないようにすることです。
私がお世話になっている久留米にある真島消化器クリニックの真島康雄先生は、
寿命は決して、年齢ではなく、血管年齢でもなく、血管の脂汚れ具合なのです。
と言ってみえます。
現代人はポテトチップス・フライドチキン・天ぷらなどの揚げ物、焼そばや手軽に調理できる油炒め料理、脂の乗った焼肉や脂の乗った魚料理などをたくさん油(脂)食べています。
手軽でおいしいがゆえにたくさん食べてしまう油(脂)が、血管の中にコブ(プラーク)を作ってしまうのです。
急性心筋梗塞を予防するための食事とは
1)野菜中心(自家製)の食生活で、料理法は茹でる、煮るなどしている。週に一度位は油炒めで 食べる。
2)から揚げなどの揚げ物は好きだが、衣を外して食べる。
3)肉は鶏肉を使用し、一度茹でて脂身を落とした肉を食べる。皮は捨てている。
4)魚は大好き(農漁村)で、特に刺身が大好き。
5)甘い物は何でも大好きだが、1回にたくさん食べない。少しずつ。
6)パン食にしたことがない。
7)天ぷらや油炒めは週に1度は食べる事があり、トンカツは週に1回食べたこともあるが、衣を外して食べていた。
8)洋風の、ステーキ、焼き肉、ハンバーグ、牛丼、すき焼き、などはほとんど食べない。
これは、真島署消化器クリニックを受診された88歳の女性の長年の食習慣だそうです。
このような食習慣であれば、心筋梗塞はもちろん脳梗塞も認知症も防げるのです。
真島先生はこの女性の血管の状態を下記のように言って見えます。
血管だけを見ると35歳だと見違えてしまいます。間違いなく100歳以上まで生きられる人です(癌死の危険性は否定できませんが)。
このような油(脂)を出来る限り食べない食習慣であったからこそ、35歳だと見違えてしまうような血管であったのだといえます。
この女性のの食習慣は油(脂)を出来る限り食べない食習慣です。
つまり、血管の中にコブ(プラーク)を作らない食習慣です。
血管の中にコブ(プラーク)を作らない食習慣は、かさぶた(血栓)はできない食習慣です。
よって、急性心筋梗塞を予防するための食習慣でもあります。
次回より、88歳(血管年齢35歳)の女性の食習慣について、ひとつひとつ解説してみたいと思います。