心筋梗塞を予防する食事とは(その1)
心筋梗塞は、生活習慣がその原因のほとんどを占めるといわれています。
生活習慣の中でも、日頃の食生活を改善することが心筋梗塞の予防につながります。
今回は、確実に心筋梗塞を予防するための食事療法についてお伝えしようと思います。
「動脈硬化を改善する食事(RAP食)は心筋梗塞(再発)予防法の食事でもあります。」もご参照ください。
目次
心筋梗塞の予防をするために食事に気をつける理由とは?
- 心筋梗塞の予防をするために、食生活を改善することがなぜ必要なのかについてお伝えします。
- 心筋梗塞は、心臓の細胞に酸素や栄養といったエネルギーを送っている冠動脈という血管の一部が詰まり、心臓の細胞に酸素や栄養が送られずに、心筋の壊死が起こり、心臓のポンプ機能が低下してしまう状態です。
心筋梗塞とは
強い胸部の痛みや苦悶感が生じ15分以上持続するが、虚血状態が解消されなければ数時間以上続く。顔面蒼白になり、冷や汗、除脈、血圧の低下、脈拍の上昇などを伴い、意識不明に陥ることもある[1]。そして、最悪の場合は、死に至る恐ろしい病である。
- 心臓の細胞に酸素や栄養を送る冠動脈が詰まってしまう主な原因は、血管の動脈硬化です。
- 血管の動脈硬化とは、血管内にプラークがたまり、血管が細くなっている状態でもあります。
- 血管内にプラークがたまってしまった状態は、下の図を参考にしてください。
- 血管内にプラークを増やさないようにするためには、プラークの原因となる食事に気をつける必要があるのです。
- 食事に注意して、心筋梗塞の原因となる動脈硬化を改善しましょう。
心筋梗塞の予防のための食事について
「脳梗塞後・ステント治療後・バイパス治療後・・いずれの場合も、担当医から食事内容の指導を受けている患者さんは極めて少ないという事実・・・、このことが脳梗塞の再発・ステントの再狭窄など・・医師の管理下でさえ動脈硬化が進行するという不思議・・を解決するヒントかもしれません・・。」
- 心筋梗塞を起こし10日間入院しました、退院後の食事内容については、その病院の管理栄養士の方食事指導にやっていただきました。
- その食事指導の内容は、塩分を控え、肉・魚や野菜をバランスよく食べるようにというものでした。
- しかし、塩分を控え、肉・魚や野菜をバランスよく食べるだけでは、心筋梗塞の再発予防はできません。
- なぜなら、心筋梗塞の原因は、動脈硬化が進むことにより血管内にプラークが作られることが原因となります。
- 心筋梗塞を予防するには、動脈硬化が進まないように血管内にプラークを作らない食事をすることが必要なのです。
- 血管内のプラークの元となるのは、食事にて食べる油や脂です。
- 心筋梗塞を予防するには、本来は血管内のプラークの元となる油や脂についての食事内容の指導が必要なはずです。
- 心筋梗塞の原因については、心筋梗塞・急性心筋梗塞とは|心筋梗塞の症状・原因・前兆・予防にくわしく書かれています。
- 血管内のプラークについては、「心筋梗塞は血管内にプラークが蓄積して動脈硬化が生じることにより起こります。」を参考にしてください。
改めて、心筋梗塞の予防のために食事に気を使うことが理由について
- 図1では、お酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを食べすぎたときに血管内がダメージを受けることが説明されています。
- お酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを食べすぎることにより、血管の内皮細胞がボコボコにダメージを受けます。
- 血管内がボコボコにダメージを受けたことにより、血管内に血管プラークが溜まりやすくなります。
- 心筋梗塞を予防するには、血管内に血管プラークをためないようにすることが大切です。
- まず血管プラークの元となる油や脂を食べることを控えることが大切です。
- そして、血管内がダメージを受けプラークがたまらいようにするために、お酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを食べすぎないことが大切なのです。
心筋梗塞の再発予防の食事を心がけ動脈硬化が改善した実例
- 図2は、血管内プラークの元となる油や脂を食べることを控えられ、お酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを控えられ方の血管エコーの画像です。(*RAP食を続けられた方)
- RAP食については、「動脈硬化を改善する食事(RAP食)は心筋梗塞予防法の食事でもあります。」を参照してください
- 下の表3は、私の血管内プラークが改善している経過です。
- 2015年(平成27年)8月に心筋梗塞を起こし、2015年(平成27年)11月から2017年(平成29年)3月までの血管内プラークの経過となります。
- 2015年(平成27年)11月に真島消化器クリニック(福岡県久留米市)を初めて受診し、真島先生が推奨されているRAP食を続けた結果を表しています。
- 血管内プラークの元となる油や脂を食べることを控えお酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを控えた結果であります。
- 表1や図2からわかることは、血管内プラークを減らす努力はコンマ◯mm(.○mm)の血管内プラークを減らす努力ということです。
- いい方を変えれば、心筋梗塞予防のために血管内プラークを減らすには年単位の食事療法が必要であるということです。
- 何十年かかけて血管内にプラークがたまった結果、心筋梗塞が起こってしまったともいえます。
- 私は心筋梗塞再発のために、心臓の血管にステントを留置していませんが血液をサラサラにする薬を飲んでいます。*ステントについては、ステント留置術を参照してください。
- しかし、心筋梗塞を起こしていない他の血管が心筋梗塞を起こす可能性はあります。
- 心臓梗塞の再発に限らず全身の血管にプラークがたまっている状態であるので、脳梗塞を起こす可能性もあります。
- ですから、心筋梗塞の予防のためにはRAP食を始める必要があります。
- 血管内プラークの元となる油や脂を食べることを控え、お酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを控える必要があります。
- 油や脂を食べることを控え、お酒の飲みすぎやお菓子などの甘いものを控える食事を継続する必要があります。
- 心筋梗塞の予防のためのRAP食については、「動脈硬化を改善する食事(RAP食)は心筋梗塞予防法の食事でもあります。」を参照してください。
- 「心筋梗塞再発のリスクについて」も参照してみてください。
リンク
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現役看護師の心筋梗塞体験記(再発予防ためのRAP食に出会うまで)
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心筋梗塞を(再発)予防する食事療法(RAP食)~自分の心筋梗塞体験を通して~
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心筋梗塞の再発予防は動脈硬化改善の食事について知ることから