心筋梗塞再発予防のために食事で気をつけること(RAP食より)
心筋梗塞再発予防ために食事で気をつけることとは
- 一般的には心筋梗塞などの生活習慣病は、食事、喫煙、肥満、運動不足、糖尿病、脂質異常症(高脂血症)、高血圧が原因で起こると言われています。
- 真島消化器クリニック推奨のRAP食における考え方では、心筋梗塞の原因は一番に食事によるものだといわれています。
- 食事の仕方により、長い年月をかけて血管にプラークがたまった結果、血管が動脈硬化を起こし、心筋梗塞を起こします。
- 心筋梗塞の再発予防には、今以上に血管にプラークをためないための食事の工夫と今現在の血管内のプラークを減らす食事の工夫が必要です。
- プラークについては、「心筋梗塞は血管内にプラークが蓄積して動脈硬化が生じることにより起こります。」を参考にしてください。
- 血管にプラークがたまり心筋梗塞を起こすプロセスは、「心筋梗塞の再発を予防する食事RAP食(真島消化器クリニック推奨)」を参考にしてみてください。
心筋梗塞再発予防ために血管にプラークをためない食事(RAP食)の工夫
脂質制限も、魚介類や肉類、およびそれらの加工品に関してのみ、脂質量が少ない食材を適量摂取するように指導しています。
血管にプラークをためない食事(RAP食)では、油や脂を食べない脂質制限が推奨されています。
調理に油脂類を使わない
- 煮物、蒸し物、素焼きはOKです!
- 炒め物、揚げ物。油を引いて焼くのはNGです!
油脂類を含んだ食品は避ける
- ご飯は、白米や玄米などはいすれもお勧めです。
- そばやうどん、パンやパスタは、添加された油脂類や汁、具材に注意が必要です。
- 添加された油脂類については、ソーメンは特に注意が必要。パッケージの裏の原材料名に油脂類が使われていないかのチェックが必要。
- 「塵も積もれば山となる(ちりもつもればやまとなる)」の「ちり」が油脂類で「やま」がプラークのことです。
脂質の多い食材は避ける
- 通常は、肉類についても魚類についても100g中の脂質量が4g以下の食品が推奨されています。
- 心筋梗塞体験者の私の場合は、真島先生より100g中の脂質量が3g未満を勧められています。
- くわしい内容については、「現役看護師の心筋梗塞体験記(再発予防ためのRAP食に出会うまで)」の中の「肉類生の100g中の脂質量の一覧表 」や「魚類の100g中の脂質量の一覧表」を参考にしてください。
- 野菜類=アボガド以外は全般的にお勧めです。
血管にプラークをためない食事(RAP食)の注意事項
RAP食は糖質制限食ではありませんし、肉禁止でもありません。RAP食は日進月歩で進化しています。
血管にプラークをためない食事(RAP食)では、料理での砂糖や人工甘味料の使用や甘すぎる果物やお菓子類を制限します。
料理での砂糖や人工甘味料の使用を制限し、甘すぎる果物やお菓子類(特に動物脂由来の成分や植物油脂の添加)も制限していますが、味噌・醤油・ポン酢・ノンオイルドレッシング・寿司飯などの砂糖添加品、新鮮な果物類を少々、などは制限していません。
- 料理をする時には、「調理に油脂類を使わない」「油脂類を含んだ食品は避ける」「脂質の多い食材は避ける」ことが大切ですが、砂糖や人工甘味料も使わないことが大切です。
- また、甘すぎる果物やお菓子類(特に動物脂由来の成分や植物油脂の添加)も食べないことが大切です。
- お菓子類については、牛乳やバター、マーガリン、生クリーム、ショートニングの含まれたものは食べてはいけないので、ほとんどのスィーツはNGとなります。
血管にプラークをためない食事(RAP食)で、油や脂を食べない脂質制限や砂糖類が制限されている理由について
- RAP食においては、脂質制限や砂糖類制限のほかアルコール類も制限されます。
- アルコール類の制限については、「動脈硬化を改善する食事(RAP食)は心筋梗塞(再発)予防法の食事でもあります。」の中の「アルコールについて」を参照してください。
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これらの根拠や理由については、「血管プラークを減らす・血圧を下げる方法(4本の矢)・・を科学的に説明します。」を参考にしてください。
心筋梗塞再発予防ために血管内のプラークを減らす食事(RAP食)の工夫
ビタミンCには動脈硬化(プラーク)を改善させる働きがあるようです。
ビタミンC不足では、血管壁の細胞の密着する力が低下し(進行すれば出血しやすい壊血病に)、脳出血にも繋がる恐れがあるので、血管には必須の成分です。(中略) ビタミンCには動脈硬化(プラーク)を改善させる働きがあるようです。
- 最新のRAP食においては、夕食後に小皿に乗る程度の果物を毎日食べるよう指導されています。
- ビタミンCが多いミカン類、キウイ、イチゴなどの果物が良いようです。量的には小ミカンなら2~3個程度。
- 野菜ではパプリカ・ブロッコリーなどがお勧めされています。
- 手軽なビタミンCの補給には、野菜ジュース(果汁なし、無塩、無糖)がおススメです。
- 1日に2~3本は野菜ジュースを飲めれば良いと思いますいが、顔や手は黄色くなります…。
卵は例外的に推奨食品となっています。
以前は、卵の1日1個は許容としていましたが、現在では血管の補強、脳細胞の栄養補給のためにも最低1個は食べていただく様にお話ししています。
- 卵の100g中の脂質量は10gほどありますが、例外的に推奨食品となっています。
- 卵を食べるデメリットよりメリットの方が大きいということなのでしょう。
- 私も1日1個は必ずいただいております。
心筋梗塞再発予防ためのその他の推奨食品
- 心筋梗塞再発予防ためのその他の推奨食品については、「心筋梗塞の再発を予防するための(RAP食の)推奨食品とは」をご参照ください。
- 心筋梗塞再発予防ための食事(RAP食)のレシピについては、「心筋梗塞再発予防のための食事(RAP食)のレシピ」をご参照ください。
- 心筋梗塞の再発率や再発予防策について記述した「経験者が語る心筋梗塞の再発予防策(RAP食)について」もご参照ください。