心筋梗塞を食事療法で予防しよう!
心筋梗塞とは心臓の細胞が死んでしまい、最悪の場合死に至る病気です。
今回は心筋梗塞を予防するための食事(療法)についてお伝えしたいと思います。
心筋梗塞を(再発)予防する食事療法(RAP食)~自分の心筋梗塞体験を通して~もご参照ください。
目次
心筋梗塞とは
- 心臓は収縮・拡張を繰り返し、全身に血液を送り出すポンプの役割をしています。
- 心臓が収縮・拡張を繰り返すための心臓の筋肉に、酸素や栄養を含む血液を送り込んでいるのが、冠動脈という血管です。
- この冠動脈という血管が、動脈硬化などの理由で狭くなり、最終的には冠動脈が完全に詰まって心臓の筋肉に血液が行かなくなってしまいます。この状態を心筋梗塞と呼んでいます。
心臓と冠動脈を表した図
- 心筋梗塞により、血液が行かなくなった心臓の筋肉は収縮・拡張ができなくなり、そのため全身に血液が行き渡らなくなります。最悪の場合、死に至ってしまいます。
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現役看護師の心筋梗塞体験記(再発予防ためのRAP食に出会うまで)もご参照ください。
心筋梗塞とは
「突然に胸が焼けるように重苦しく、押しつぶされるような、締め付けられるようになって、冷や汗が出る、吐き気があったり、吐くこともある、長くつづき、10分以上、ときには数時間も続く」というのは心筋梗塞の症状です。痛みは多くの場合、狭心症のときよりも激烈です。
心筋梗塞の一番の原因は動脈硬化
- 心筋梗塞の1番の原因は動脈硬化です。
- 心筋梗塞を予防するためには、食生活という生活習慣を見直すことが1番確実な方法です。
動脈硬化の進行により心筋梗塞が起きるプロセス
町医者の「家庭の医学」9.プラークの破裂と急性冠動脈症候群 より
心筋梗塞を予防する食事療法
- 油類や砂糖などの糖分は、動脈硬化を進行させる原因になりますので、極力避けるようにしましょう。
控えたい食品 その1 揚げ物、フライ、脂身類、油
- 動脈硬化を改善し心筋梗塞を予防するためには、天ぷら、から揚げやかつ揚げなどの揚げ物、エビフライなどのフライ物は、控えるようにしましょう。
- また、チャーハンや野菜炒めなど、油を使った炒めものも控えるようにしましょう。
- 「心筋梗塞の再発予防には動脈硬化を改善する食事療法(RAP食)が有効です。」もご参照ください。
- 健康に良いといわれるオリーブオイル、ココナッツオイル、エゴマ油、亜麻仁油なども動脈硬化を進行させる原因となる食品ですので、控えるようにしましょう。
控えたい食品 その2 肉類
- 動脈硬化を改善し心筋梗塞を予防するためには、100g中の脂質量が5g以上の肉類は控えるようにしましょう。
- 動脈硬化を改善するのであれば、和牛肉や牛タン、牛ホルモン、テール肉を避けるのは必須です。
- 週に1回以上食べる場合は、100g中の脂質量が4g未満の食品が推奨されています。
- 各肉類ごとの100g中の脂質量については、下の図をご参照ください。
控えたい食品 その3 魚類
- サンマなどの青魚は、血液をサラサラにするからと食べることを推奨されています。
- サンマは、100g中の脂質量が24.6gもあり、動脈硬化を改善し心筋梗塞を予防したいのであれば控えたい食品です。
- その他の魚類についても、動脈硬化を改善するのであれば、100g中の脂質量が5g以上の魚類は控えたほうがよいです。
- サバ、ウナギなどの100g中の脂質量は下の図をご参照ください。
- 週に1回以上食べる場合は、100g中の脂質量が4g未満の食品が推奨されています。下の図をご参照ください。
- 鮭の100g中の脂質量は、4.1(シロサケ)、4.5(ベニザケ)、13(ギンザケ)とピンキリですが、鮭を頻繁に食べていた人のプラークは悪化したそうです。特に鮭では皮の直下に脂が多いので、その部を残すことも考えましょう。
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「「動脈硬化を改善するための食事(RAP食推奨食品)」や「動脈硬化を進行させる食品(オリーブ油編)もご参照ください。」もご参照ください。
まとめ
私は心筋梗塞を経験しています。
その私が実践している心筋梗塞を予防するための食事(療法)の一部をお伝えさせていただきました。
ぜひ参考にしていただき、心筋梗塞を予防していただければ幸いです。
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