心筋梗塞の再発予防策を経験者が語る(食事療法・RAP食)
心筋梗塞の再発率はどれくらいあるでしょう?
心筋梗塞を治療しても一定確率で再発する可能性があります。
カテーテル治療で心筋梗塞を治療した際、再発する確率は、カテーテル治療の違いにより、3~4%から30~40%あります。
- 「カテーテル治療」により、せまくなったり、ふさがってしまっている冠動脈を広げて急性心筋梗塞の治療を行います。
- 「カテーテル治療」とは、カテーテルという細い管を冠動脈に入れて冠動脈を広げて、血流を回復させる治療のことをいいます。
- 急性心筋梗塞になった時、多くの場合、「カテーテル治療」が行われます。
冠動脈とは
冠動脈(かんどうみゃく、ラテン語: Arteriae coronariae、英語: coronary artery)は、大動脈基底部(大動脈弁直上)のバルサルバ洞に端を発し、心筋にエネルギーを供給する動脈のことである。肝動脈との区別をつけるために、一般的には冠状動脈(かんじょうどうみゃく)と言う。
目次
- 1 「カテーテル治療」の種類ごとによる再発率
- 2 心筋梗塞の再発予防策は?
- 3 まとめ
- 4 心筋梗塞の再発予防についての参考サイト
- 4.1 現役看護師の心筋梗塞体験記(再発予防ためのRAP食に出会うまで)
- 4.2 動脈硬化を改善する食事(RAP食)は心筋梗塞(再発)予防法の食事でもあります。
- 4.3 心筋梗塞の再発を予防するには
- 4.4 心筋梗塞再発予防のための私の食事例(RAP食)
- 4.5 心筋梗塞再発予防のための食事(RAP食)のレシピ
- 4.6 心筋梗塞の再発を予防する食事(RAP食)について
- 4.7 心筋梗塞の再発を予防するための(RAP食の)推奨食品とは
- 4.8 心筋梗塞再発予防のために食事で気をつけること(RAP食より)
- 4.9 真島消化器クリニック推奨のRAP食は心筋梗塞の再発を予防する食事です。(パン・ごはん・めん類編)
- 4.10 心筋梗塞の再発予防にはコンビニおにぎりに注意が必要(RAP食より)
- 4.11 心筋梗塞再発の予防ための必須推奨食品(RAP食推奨)
「カテーテル治療」の種類ごとによる再発率
「カテーテル治療」のバルーンカテーテルのみの場合
- 再発率:30~40%。
- 長所:血管内に異物(ステント)が残らない。
- 短所:治療後3ヵ月以内に心筋梗塞の再発(冠動脈の再狭窄)が起こりやすい。というリスクがあります。
- 「バルーン血管形成術」を参考にしてください。
「カテーテル治療」のステントカテーテルの場合
- 再発率:20%前後。
- 長所:バルーンカテーテルの治療に比べ、心筋梗塞の再発(冠動脈の再狭窄)が起こりにくい。
- 短所:血管内に異物(ステント)が残っている。バルーンカテーテルの治療に比べ、再発率が劇的に改善したわけではない。
- 「ステント留置術」を参考にしてください。
「カテーテル治療」の薬剤溶出型ステントカテーテルの場合
- 再発率:3~7%。
- 長所:現在はこの薬剤溶出型ステントが主流となっている。再発率はバルーンカテーテルのみに比べ、最大10分の1以下になる。
- 短所:バルーンカテーテルの治療に比べ、血栓予防薬(抗血小板剤)を余分に服用する必要があります。
- 「薬剤溶出型ステントについて」を参考にしてください。
忘れないでおきたいこと
- 「カテーテル治療」により、心筋梗塞の再発は防ぐことができます。
- 特に、薬剤溶出型ステントカテーテル治療の場合、かなりの確率で再発が防げます。
- しかし、心筋梗塞(冠動脈の狭窄)を起こさなかった他の血管が、心筋梗塞(冠動脈の狭窄)を起こす可能性もあります。
- 心筋梗塞の再発(冠動脈の再狭窄)は起こさなくても、脳梗塞を起こす可能性もあります。下の図をよくみておいてください。
「認知症・高血圧・腎障害・SAS・脊柱管狭窄症・加齢黄斑変性も血管プラークが原因です。」より
心筋梗塞の再発予防策は?
動脈硬化の予防はすなわち心筋梗塞の予防でもあり、再発を防ぐには食生活の見直しや適切な運動のほか、禁煙、酒量の見直し、質の高い睡眠といった、生活習慣の改善をしっかり行ない、医師の治療方針によっては薬物療法も並行して行なうことが必要です。
- 心筋梗塞の原因は、血管の動脈硬化が最大の原因です。
- 心筋梗塞の再発を予防するためには、動脈硬化を改善することが最優先事項です。
- 動脈硬化を改善しないと、心筋梗塞(冠動脈の狭窄)を起こさなかった他の血管が心筋梗塞(冠動脈の狭窄)を起こす可能性もあります。
- 動脈硬化を改善しないと、脳梗塞を起こす可能性もあります。脳梗塞も血管の動脈硬化が最大の原因です。
心筋梗塞の再発予防策について3つのポイント
ポイント1:油や脂を食べることを極力控える
調理に油脂類を使わない
- 煮物、蒸し物、素焼きはOKです!
- 炒め物、揚げ物。油を引いて焼くのはNGです!
油脂類を含んだ食品は避ける
- ご飯は、白米や玄米などはいずれもお勧めです。
- そばやうどん、パンやパスタは、添加された油脂類や汁、具材に注意が必要です。
脂質の多い食材は避ける
100g中の脂質が3.5g以下の食材が推奨される。
- 肉類=牛肉なら輸入物の赤身、豚肉ならヒレか赤身、鶏肉なら皮なしの胸肉かモモ肉などです。「肉類生の100g中の脂質量の一覧表」を参考にしてください。
- 魚介類=脂質の少ない白身、赤身のマグロ、春獲りの初カツオ、ちりめんジャコ、エビ、カニ、タコ、イカなどです。「魚類の100g中の脂質量の一覧表」を参考にしてください。
- 野菜類=アボガド以外は全般的にお勧めです。
- 卵=全卵で1日1個の摂取を推奨です。
- 乳製品=控えめにして、かわりに豆乳をとる。
ポイント2:お菓子やスイーツを食べることを極力控える
お菓子について
- 私は、油を使ったポテトチップスやスナック菓子は一切食べません。
- 私は、洋菓子も和菓子もほとんど食べません。
- 餡入りまんじゅうを食べるときは、1日1個までとしましょう。ただし、毎日はダメ!
- 心筋梗塞の再発予防には、洋菓子も和菓子も食べない方が良いと思います。
- 砂糖入りのアメは、シュガーレスのアメに変えることです。アメの多食でプラークが悪化した例が、脳梗塞・心筋梗塞は予知できる [ 真島康雄 ]に掲載されています。
- 黒砂糖も蜂蜜も砂糖の一種と考え、控えた方が良いです。
- 心筋梗塞の再発予防には、せんべいも食べない方が良いです。食用油を練り込んだ製品が多いようです。
- 心筋梗塞の再発予防には、焼き芋、甘栗などをたまになら可程度と心得ましょう。炒り豆は食べ過ぎなければ良いようです。
果物について
- 果物については、イチジク・イチゴ・ビワ・スモモ系・サクランボ・瓜など、糖度が低く、脂質が少ない、やや小さめの果物を選ぶことです。少量で満腹感になる果物が良いです。
- アボガドは脂質が多いので控えた方が良いです。
- 私は、旅館で出される食事の後のデザート程度の量を目安としていますが、毎日は食べません。心筋梗塞の再発予防の参考としてください。
ポイント3:アルコールはノンアルコールビールに変えましょう!
- 「ビール換算で350cc/日まで」が適切な量です。ビール以外のアルコールでは、25%焼酎なら40cc/日まで、12.5%ワインなら60cc/日まで、15%日本酒なら60cc/日までです。
- 上記の量を守らなければ、プラークが進行して、脳梗塞・心筋梗塞リスクレベルはどんどん高まっていき、やがて心筋梗塞が再発したり脳梗塞になるでしょう。真島消化器クリニックでは多くの事例があるそうです。
- 月に1~2回でも、アルコールの多飲はつつしみましょう。
- 心筋梗塞の再発が怖ければ、ノンアルコールビールに変えましょう。1年もすれば慣れます!
- 心筋梗塞再発予防のための私の食事例(RAP食)も参考にしてみてください。
まとめ
- 心筋梗塞の再発予防策において、処方されている内服薬を続けて飲むことは一番大切なことです。
- しかし、内服薬を続けて飲むだけでは確実に心筋梗塞が再発予防できるわけではありません。
- 心筋梗塞の再発を確実に予防するためには、RAP食(真島消化器クリニック推奨)を始めることが必要です。
心筋梗塞の再発予防についての参考サイト
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現役看護師の心筋梗塞体験記(再発予防ためのRAP食に出会うまで)
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動脈硬化を改善する食事(RAP食)は心筋梗塞(再発)予防法の食事でもあります。
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心筋梗塞の再発を予防するには
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心筋梗塞再発予防のための私の食事例(RAP食)
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心筋梗塞再発予防のための食事(RAP食)のレシピ
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心筋梗塞の再発を予防する食事(RAP食)について
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心筋梗塞の再発を予防するための(RAP食の)推奨食品とは
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心筋梗塞再発予防のために食事で気をつけること(RAP食より)
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真島消化器クリニック推奨のRAP食は心筋梗塞の再発を予防する食事です。(パン・ごはん・めん類編)
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心筋梗塞の再発予防にはコンビニおにぎりに注意が必要(RAP食より)
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心筋梗塞再発の予防ための必須推奨食品(RAP食推奨)